四十日と四十夜のメルヘン

新潮新人賞受賞作とのことだが難解。表題作は1999年7月の4日間の日記が繰り返しつづられる。一応作家自身の創作の苦しみ、日ごろの生活とのギャップが描かれているが、時間も立ち位置も激しく循環し、読むものを混乱させる。絶賛する解説によると何度も読み直す必要があるとのことだが、正直一度の読破がしんどくてその気になれない。残念ながら私にはこれが文学的名作とはとても実感できない。よく文庫化しましたね。

四十日と四十夜のメルヘン (新潮文庫)

四十日と四十夜のメルヘン (新潮文庫)