九転十起

浅野セメントの創業者である浅野総一郎の伝記。富山で事業に失敗、夜逃げして上京。一代でセメントから海運まで巨大な企業グループを起こす。周囲もあきれさすような矢継ぎ早で積極的な投資。思いは日本を近代国家とするためのインフラ整備。時代が彼の様な経営者を求めたとも言える。支えたのは糟糠の妻と渋沢栄一の信用。安田善治郎が資金面を支える。三菱は敵役。著者の立場は基本的な礼賛で事跡を網羅。

九転十起 事業の鬼・浅野総一郎

九転十起 事業の鬼・浅野総一郎