アラブの春の経緯と影響を詳報。エジプトが中心となる。独裁政権を倒したものの、モスリム同胞団は自壊し、結局軍部独裁へ戻る。ただ革命当夜のタハリール広場には、民衆の良心が集結し、これまで見られなかった秩序と倫理が満ちていた。これを経験したことが、今後の力となると好意的にみる。著者は学生時代から左翼運動に加わり、挫折した経験を持つ。中東の実情を知らないと読み込みは厳しい内容。
- 作者: 田原牧
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/11/26
- メディア: 単行本
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