[書評}僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう。

4人の有名人による講演と著者との対談で構成。若い聴衆に向けて、今を生きる上で大事なことを語り掛ける。山中教授、羽生名人、是枝監督、山極京大総長の4人。生きてきた世界は様々だが、失敗を恐れず自分の信じた道に飛び込み全力を尽くす姿勢は共通。若者向けだがしっかり内容があり読み応えがあった。バックボーンの重さでもある。好著。

文春砲

2016年にスクープを連発した週刊文春。その舞台裏を編集長やデスク自らが語る。メディア凋落の中で取材力と信用の高さで読者の支持を勝ち取る。ベッキー不倫報道では生々しい取材現場が再生され迫力がある。週刊誌だけに一気に読ませる構成。新幹線の車中で読破。丁度良い軽めの内容。