宇多丸の相づちに、思わず膝うち ー 池上彰「わかりやすく〈伝える〉技術」読んでて、ふと思い出したのこと


TBSラジオ小島慶子 キラ★キラ」、先週5日(水曜)の「あんしん財団キラ★キラ企業応援」のコーナーが面白かった。
「会社の強みを磨こう」というテーマ。
中小企業診断士の竹内さんが言うには、「自社の強みをきちんと把握してない場合がよくある」と。で、「創業100年」なんてことを強みと挙げる社長さんがおられるが、それは会社の特色に過ぎないとバッサリ。
竹内さん曰く、「同業他社と比較し、勝っている点が自社の強み。そこを見極め、のばしていくことが大事」と。
水曜レギュラーの宇多丸さんは、このハナシをうけ、「なるほど、それって個人に置き換えても一緒ですよね」と相づち打ったのがよかった。
確かに宇多丸は本業ラッパーだけど、アイドル評論や映画批評を手掛ける気鋭のライラーでもある。才能を放っとかないのはメディア界の常で、ラジオ進出。で、この間栄えあるギャラクシー賞受賞。もうラッパー仲間とは、どんどん違う方へ違う方へ間口を広げているワケやからね。
ま、宇多丸さんほどキャラ立ちでないにしても、これって社会一般に当てはまりそう。勤め人なら、同じ部署の一緒に働く同僚の得手不得手との兼ね合いで、人は己の立ち位置を探ったりするわけだから。
「わかりやすく〈伝える〉技術」に引きつけていえば、この本の著者の池上さんは、ジャーナリズムという業界のなかで「専門家でない人にも分かる言葉で伝える屋さん」を開業中ってかんじか。
野球のピッチャーに喩えると、チームに右の本格派、横手投げ、サウスポー、ふわっとしたカーブが売り。球速133キロくらいだが、タマの出所が打者から見えにくい等など、ピッチャー界でも生き方は色々あるわけで。
もの凄い速球ズバンって投げるのがプロなんじゃなくて、変格だろうが、へなちょこだろうが、自分の強みをドンドン進化させるのがプロなのかもね。


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