逆転の発想

逆転の発想

解説

老子の面白さは逆転の発想にあるだろう。善悪の価値観を逆転させると意外な発見がある。この驚きが老子の魅力の一つであることは間違いない。この発想の転換は、特に創作活動をする人にとって大きなヒントとなる。そこで、老子的転換術をまとめてみたので、次のものを身の回りから発見してみよう。

・穴があるからこそ役に立つ道具がある第十一章
・へこんでいるからこそ役に立つ道具がある第十一章
・曲がっているように見えて真っ直ぐなものがある第二十二章
・壊れるからこそ新しくなるものがある第二十二章
・少ないからこそ得られるものがある第二十二章
・道を傷つけずに車を走らせる方法第二十七章
・複雑な計算を暗算で済ます方法第二十七章
・鍵以外の手段で泥棒を追い払う方法第二十七章
・手錠をかけないでも逃げられない方法第二十七章
・大きくなりすぎてしぼんでしまったもの第三十六章
・強くしすぎて弱くなったもの第三十六章
・作り過ぎて廃れたもの第三十六章
・貰いすぎて奪われたもの第三十六章
・堅いより柔らかい方が有利なもの第四十三章
・太いより細い方が有利なもの第四十三章
・強いからこそ死ぬもの第七十六章
・弱いからこそ生き残ったもの第七十六章
・弱い者が強い者に勝つ第七十八章
・柔らかい者が堅い者に勝つ第七十八章
・欠陥があることで完成しているもの第四十五章
・空っぽに見えるのに充満しているもの第四十五章
・ヘタクソに見えるのに上手なもの第四十五章
・話さないのに話しが上手い人第四十五章
・寒ければ動き暑ければ静かにする第四十五章

これらに限らず物事を両面から考えることを習慣にしておけば視野は拡がり困った時に打開できる発想力が身に付くはずだ。