偶然の可能性?
卒業式以来、毎日飲んでいます。
今日は4人で新宿へ。いつものメンバーです。ちょっと早く着いてしまい、時間をもてあましてしまった私は、近くのフレッシュネスバーガーへ。こんな時にでも読もうと思ってカバンに忍ばせておいた本を読みました。そんな本のタイトルをきっかけにして、「偶然を大切に」というテーマで書きたいと思います。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/11/30
- メディア: 単行本
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石田衣良さんの本は、『IWGPシリーズ』に出会ったのがきっかけでよく読んでいます。ちなみに『IWGPシリーズ』以外で私が特にお勧めするのが・・・
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2008/03/07
- メディア: 文庫
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本格長編SF小説です。SFなのに設定がリアルな所が大好きです。登場人物も魅力的で、一晩で読み終えてしまいました。興味のある方はぜひ!・・・って今回は『ブルータワー』を紹介したい訳ではなくて、メインは『目覚めよと彼の呼ぶ声がする』の方でした。石田衣良さんが様々なテーマについて独自の視点と、語り口で書いた最新のエッセイ集です。
ところで、皆さんはどんな時本を買いますか?又は、どんな基準で本を選びますか?私は、注目している作家さんの作品を読む事もありますが、なるべく色んな作家さんの作品を読もうと意識しています。そんな時に本を選ぶ基準となるのが・・・
本のタイトル
本のタイトルが「今の自分の現状とリンクしているなー」と感じた次の瞬間にレジに並んでいるなんて事もしばしばです。今読んでいる『目覚めよと彼の呼ぶ声がする』もそのうちの一つです。4月からの新生活に向けて、敏感になっていた私の心の琴線はビビッと触れました。読んでみると、そのタイトルが言わんとする事が、自分の直感と違っていたという事もありますが、それもまた読書の楽しさであり、自分の見識を広げる事に繋がるのだと思います。
後は単純に、その本のタイトルが好きかどうかで本を選びます。本のタイトルって要は、その本を代表するキャッチフレーズだと思うんです。だから、自分がイイと思ったものにはどんどん触れるべきだというのが私の考えです。本のタイトルが好きで最近読んだのは・・・
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/28
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真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/10/29
- メディア: 単行本
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ビビっと来ました。そんなんばっかりです。『真夜中』と『五分前』の言葉の組み合わせがとても不思議で、ひきつけられました。普通なら、「何時の五分前」と具体的な時間を書くと思うのですが、『真夜中』と書いてある所がとても気になりました。書けそうで書けない『真夜中の五分前』。2冊分の1行のすごさを感じます。こうやって本をタイトルで選ぶのは、コピーライティングという面でも勉強になりそうです。あと、この選び方で選んだ本でそんなにつまらなかったものは無い気がします。実際に『真夜中の五分前』もとても面白かった。まだまだ読書量は少ないですがこれが今の実感です。
さて、そこで何が言いたいかと申しますと・・・
冒頭で書きました、「偶然を大切に」という事でございます。『目覚めよと彼の呼ぶ声がする』を選んだ事を例に考えてみます。それは全くの偶然です。自分が4月の入社前という時期にいなければ手に取ることは無かっただろう本でした。たったそれだけの事がきっかけで、1冊の本に出会う事が出来ました。本には思いがけず、恋愛の事だったり、趣味の事、、そして仕事の事も。それは新しい考え方との出会いとも言えるかも知れません。それは偶然だったから余計印象に残ります。
本を選ぶというと、その本に目的や効果を求めてしまいがちですが(もちろん、はなからそう来られる事を分かって書かれている本もあります)そうすると、自分の知りたい事以外、頭に入って来にくいような気がします。初めから視野を絞ってその本に接しているわけですから。だから、偶然の選択によって、自分の今のフィーリングに繋がるような本の選び方をすれば、幅広い感情や知識を受け入れしかも印象に深く残るのではないでしょうか。
ここで、本の話から、今の自分の話に置き換えます。
本のチョイスを例に考えた「偶然を大切に」という事。それはそのまま今の自分にも言い聞かせたいような言葉だと思いました。4月1日に配属が言い渡されます。とてもドキドキしています。自分は将来コピーライター志望なので、出来る事ならライティングチームに行きたいし、そのための準備もしてきたつもりです。なので、絶対にライティングチームでなければ嫌だ!!・・・というのが上でも述べた「目的を決めた本の選択」に当てはまると思います。けれど、それでは広告の一部であるキャッチコピーの事しか考えていない事になります。広告は、営業や、マーケティング、メディアなど多くの要素が合わさって初めて出来るものです。ですので、目的を決めてかかっては視野が狭いと言わざるを得ないし、仮にライティングチームに配属されたとしても、いい仕事は出来ないと思います。反対に、配属を偶然のものだと捉え、新しい考え方や仕事に出会う可能性と捉えれば自分の可能性は大幅に広がるはずです。はい、という事で・・・
自分の配属へ望むスタンス決定!!
「偶然を大切に」
・・・なんて余裕のあるような事言ってるけど、内心ドッキドキですから!!!
<今日のキャスト>
★フレッシュネスバーガー
★石田衣良
★IWGPシリーズ