世界遺産の憂鬱

世界遺産に指定されている熊野古道の史跡について、
興味深いニュースが過去にあった。
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0427/san_130427_3235559968.html
このニュースが入る前に、和歌山県立博物館の企画展で、
文化財受難の時代 -いかに守るか-」というのがあって、
その牛馬童子像の損壊についての展示もあり、
偶然に学部卒業前の3月21日に見に行っていた。
http://d.hatena.ne.jp/yatakarasu/20130312#1363272174


岩石は地質学上、水分の浸透や乾燥、気温による膨張で崩壊する。
そうした原因が牛馬童子の首を刎ねた張本人だと科学的に指摘されたのだが、
それまで人為的な理由が率先し、悪人ありきの思考が浮き彫りになった事で、
世界遺産の場として、文化財を守るという視点を改めて冷静に考えようと
考える出来事であったのではと考える。


奥熊野は、世界遺産に指定される前から、お気に入りの場所として、
年に何回か旅行に訪れていた。世界遺産に指定された時には、
複雑な心境であった。しかし、今の心安らぐ場所に変わりは無い。

2010年1月4日撮影