5月初日、暖かい雨が降りました。


5月の初日は、最低気温10.5度の暖かい朝でした。その後はずっと曇り、午後にはとうとう雨降りになりました。
昨年の「緑の日」に、山道をドライブした時に見て、家の庭にも欲しいなと、植えた「ヤマブキ(山吹)」です。
冬を越して、早くも花をつけてくれました。
昨日は蕾だったのに、今日は雨の中で咲いていました。意外な感じでした。
遠くより見てゐし雨の濃山吹                   (高野素十)
「ヤマブキ(山吹)」は、やはり晴れた日の清々しい空気が似合います。
画像は、昨年の山道で出会った「ヤマブキ」の株です。曲がりくねった山道から見える全山が、ヤマブキで覆われていました。花は、目の覚めるような、まさに「山吹色」でした。

山吹の一重の花の重なりぬ 稲畑汀子

ヤマブキの学名は、
Kerria japonica ジャポニカとあるように、日本固有の植物です。
桜とは異なり、地味ですが素朴な明るさに、好感が持てます。
日本名、山吹は山振(やまふき)の意味で、枝が弱々しく風のままに吹かれて揺れやすいからだそうです。
子どもの頃に、緑色の茎を折って、中から真っ白いぽくぽくした髄を出して遊んだことを、鮮明に思い出します。

上空に寒気、午後には冷たい雨になりました。

清々しい朝、カッコウの声が長閑に響いてきます。
ユリの芽にアブラムシが見えたので。殺虫・殺菌剤を散布しました。
先頃、八重咲きのように変わり咲きをした「ヒメサユリ(オトメユリ)」の花が散りました。
画像は、すべての花被片が外れたあと、結実を始めた様子です。
花柱が肥大して、2〜3個の花が癒着したことが明らかです。
 
このまま充実して、種子ができるか観察していきます。 
左の画像は、八重咲きの花のように、変わり咲きの「ヒメサユリ(オトメユリ)」の花です。
5月22日、花の正面から撮りました。中心に、雌しべ・雄しべの存在がかろうじて認められます。
この段階で、3個ほどの花が合体しているということです。
散って、鉢に落ちていた花被片と雄しべを拾って、並べてみました。
回収できたのは、花被片が16枚、雄しべが6本ほど…。3個の花の合計?そのへんは不明です。



次の画像は、昨年6月1日。
研修旅行で東北山形を訪れた際、偶然に、西会津PAの植え込みの中に、見つけた「ヒメサユリ(オトメユリ)」の花です。
さすがは、自生地で大切に育てている素晴らしい花です。

明日は、同団体の研修旅行です。
1年前の旅行が、鮮やかに思い出されます。