「立冬」、雨に落ち葉が…。

「エゴマ(荏胡麻)」の黄葉。

早朝の寝床で、雨音を聞いて目覚めました。
立冬」の名を聞くには、冷え込みは緩みました。
アメダス、最低気温は10.4度(7:10)、久しぶりに二桁の気温です。
でも、庭の「柿」や「シデコブシ(四手辛夷)」の葉が、雨に打たれて音もなく落ちていきます。
画像は、「エゴマ(荏胡麻)」の実が完熟し、葉も黄葉しています。
エゴマ(荏胡麻)」の実から種子を取り出しました。

今ほかに紙袋で乾燥中の実からも、取り出すことにします。
先日、来園者からいただいた山菜の女王とされる「シオデ(牛尾菜)」からも、種子を取り出しています。

「賢治を読む会・11月例会」資料作りに、佐久市立中央図書館に出かけました。
小雨煙る中、駐車場脇の「カツラ(桂)」並木、玄関脇の「賢治ゆかりのギンドロ」が、すっかり葉を落として裸木になっていました。
一方、「コトネアスター・車輪桃」の赤い実は、雨に洗われて鮮やかです。
さて、7日付け信濃毎日新聞夕刊に、興味深い記事がありました。
コラム くつろぎトーク秋の七草咲く風景を」の大見出し、「昔の野原再生へ」の中見出し。
明治大客員教授 根本正之さんの文章です。
賛同する部分を一部引用します。
〜「七草プロジェクト」として展開されています。香取市(千葉県)の利根川堤防でも同じようなやり方が進められました。
 自然を群落として捉えるエコロジーの基本を身に付けさせ、子どもたちの「環境教育」につながるだけではありません。
 「秋の七草」に彩られた日本らしい原っぱが都市部で再生されれば、東京五輪などで来日する外国人観光客への心地よい「おもてなし」の空間になるのではないかとも考えます。
 しかし、派手さがない在来種の植え込みには好き嫌いが分かれるのも事実です。東京駅近くに在来の雑草を植えこんだ小さな「花壇」を試験的に作ったこともあるんですが、ただ、ぼうぼうと雑草がはびこっているだけじゃないかと受け取る人もいるのです。
 公園には整然とした美しい植物が植わっていて、季節ごとに植え替えられるという発想が、あまりに常識化しているんですね。それでもようやく国土交通省が、本来の自然環境を重視する「グリーンインフラ」という考えを打ち出してきたから、楽しみです。
この文を読んで、「在来種」を保護し後世に伝承していくことの大切さを、強く思いました。
佐久市民交流ひろば・賢治ガーデン」では、当初からこのコンセプトを掲げて、植栽を進めています。
関わっている者・高齢者として、勇気づけられた思いです。
さらに、市民の理解・賛同と、実質的な協力が得られることを、切に願っています。
近年、身近にはほとんど観られなくなった「カラタチ(枸橘)」です。
在来種として、「賢治ガーデン」にも植栽したい樹木の一つです。

雨は、一日中降ったり止んだり…、5ミリほどのまとまった雨量になりました。
アメダス、最高気温は12.4度(13:00)でした。