矢次ゼミブログ

2017-07-30

【第5期】2017年7月19日のゼミ日誌

今回の日誌当番は矢原さんです。

===ここから===

今回は後期の演習2で読みたい作品を発表する2日目でした。羽藤さんと松浦さんが『ジェイン・エア』、石田さんが『日の名残り』を紹介してくれました。

まず羽藤さん、松浦さんが『ジェイン・エア』の紹介をしてくれました。2人とも『ジェイン・エア』の作者シャーロット・ブロンテの紹介と作品の主なあらすじを発表してくれました。私は『ジェイン・エア』は有名で聞いたことがありましたが、作者のシャーロット・ブロンテのことは何も知らなかったので、シャーロットの過酷な人生を知って驚きでした。また、シャーロットが生きた当時の環境の悪さなど興味が出ました。この作品には、作者の生きた環境が大きく影響されていて、そこも詳しく見ていきたいところだなと思いました。羽藤さんは登場人物を紹介してくれました。とても複雑な恋愛関係がよくわかって、その恋がどのような経緯でどのような結果になるのか、とても気になりました。松浦さんは、違う視点から『ジェイン・エア』を映画で見るというのを提案してくれました。小説と映画では、また違ったところもあり、映像化することによって強く伝わってくるところなど見てみたいと思いました。2人の発表で、『ジェイン・エア』がとても面白そうだと思ったし、皆で読み進めていく上でどんな意見が出るか興味深いです。

次に、石田さんは『日の名残り』を紹介してくれました。これは、私的に他の作品とはまた違った作品だなと思いました。今まで、恋愛を中心に読む作品が多かった中、一人の人間の人生を振り返っていくという物語に新鮮さを覚えました。 作者のカズオ・イシグロさんのことを初めて知ることができました。また、主なあらすじを知ると、全部読んでみたいと思えました。「人生のあり方」「今を生きることの大切さ」を皆で読み解いてみたいです。そして、この作品は読み方によって、主人公がどんな人物なのか人それぞれ感じ方があるようなので、そこがとても気になります。素直に読み進めていくばかりではなく、この裏には何があるのかなど考えて読むのも面白そうです。

この二つの作品に共通するのが、主人公の一人称視点で描かれているというところです。そのため、主人公が思うことを他の登場人物からの視点で見るとどう見えるのかなど、考えることが多くて話し合いが盛り上がるなと思いました。

皆の意見を集めた結果、後期の演習2では『ジェイン・エア』を読むことになりました。夏休みに作品をじっくり読んで、自分なりの意見を用意し、皆で話し合うことが楽しみです。

===ここまで===

みなさんが出してくれた案、すべて捨てがたかったです。今回採用されなかった案は演習掘Ν犬梁蟶爐魴茲瓩襪箸に参考にします。さっそく演習兇亮業計画シラバスの改訂版)を作りました。添付ファイルでお送りしますね。

2017-07-19

【第4期】2017年7月13日のゼミ日誌

今回の日誌当番は上岡さんです。

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7月13日のゼミは先週に引き続き『大いなる遺産』のプレゼン発表をしました。

1つ目は三河さんの『大いなる遺産』における監獄についての発表でした。スミスフィールドからニューゲイト監獄にピップが向かう場面を私は読むだけでその背景を深く知らなかったので、重罪犯や債務者収容していたことや、殺された家畜の内臓や血が排水溝に流されていたことを三河さんの発表で知り、ディケンズがそのシーンに重々しい不気味な雰囲気を出そうとしていたことがわかりました。また、サティスハウスはその家を所有するものは誰であろうと、それ以外のものは何も望んではならないという意味を表すということが面白いと思いました。私も今回の発表でディケンズの幼少期についてしらべたので、債務者監獄や靴墨工場での労働が作品に反映されていると思いました。

2つ目の発表は伊藤さんの『大いなる遺産』における紳士についての発表でした。gentlemanの語源はgentilhomeからきていて良家という意味から派生したことを初めて知りました。イギリスにおける紳士はその生まれとは別に誠実、慈愛、自由、勇気の4つのうちの2つを欠くものは紳士とは呼べないという家柄とは別にパーソナルな部分も重要になってくるそうです。また、現代の紳士は振る舞いが紳士的であればだれでも紳士になれるそうで、紳士と呼べる人は増えているのではないかと思いました。先生が最後のまとめでウィンブルドンボールボーイはアルバイトではなく紳士になる為の勉強をしているという話を聞いてから、テレビで彼らを注目してみるようになりました。立ち姿や無駄のない動きを見て、確かに紳士的な行動の勉強になりそうだなと感心して見ました。

最後の発表は星加さんの『大いなる遺産』とヴィクトリア朝批判の発表でした。ディケンズ文学の特質として『荒涼館』は社会全体の腐敗、『オリバー・トゥイスト』は救貧院での問題を物語の中にあげて当時の社会を批判しているという内容でした。『大いなる遺産』の中でもヴィクトリア朝金銭至上主義がありピップが遺産を手に入れる前と手に入れた後で身内や他人からどのような扱いの変化が生まれたかの発表があり、その違いを感じることができました。いつの時代もお金は生活の大きな割合を占める為多かれ少なかれこのような他者の態度の違いはあると思いますが、ヴィクトリア朝の時代はひどかったのではないのかなと思いました。

3つの発表のなかでも三河さんの発表のand please what’s Hulks?" said I."That's the way with this boy!" exclaimed my sister, pointing me out with her needle and thread, and shaking her head at me. "Answer him one question, and he'll ask you dozen directly. Hulk are prison-ships, right 'cross th' meshes"という引用からピップが監獄船について知りたいと思う場面をみて何かにとらわれているように感じることができました。

大いなる遺産』の発表は今回で終わりましたが、みんな様々な視点から作品を読んで発表していたので聞いていて新しい発見をすることができてよかったです。前期のゼミは終わりしたが後期も卒業研究と並行して作品を読み進めていきたいと思います。

===ここまで===

それぞれの発表に対する十分な議論が、時間の関係でできなかったのが残念でした。それにしても、読み応えのある作品でしたね。まだまだ論点がありそうです。発表をもとにした、みなさんのレポートも楽しみです。

2017-07-18

【第5期】2017年7月12日のゼミ日誌

今回の日誌当番は村上さんです。

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今週と来週のゼミは後期の演習兇貌匹澆燭ず酩覆プレゼン発表です。

今週は前田君、矢原さん、私村上の発表でした。

前田君と矢原さんは前期に読んだ『高慢と偏見』、私は『説得』を選びました。

まず、前田君の『高慢と偏見』についての発表は今までに細かく読み進めた第10章以降の簡単なあらすじ、そして登場人物のそれぞれの行動や結婚について、また、人によって登場人物の印象は変わるので、それらの違いを共有しながら読み進めたいという考えからの発表でした。

矢原さんの『高慢と偏見』についての発表は、この作品から知りたいこと、注目したいポイント、第10章以降の簡単なあらすじ、そして出来上がった4組の夫婦についてでした。2人は同じ作品を選んでいましたが、それぞれ考えや注目ポイントも全く違っていました。

一方で、私は『説得』という作品を選びました。『高慢と偏見』も『説得』もジェイン・オースティンの作品です。実は私も『高慢と偏見』を選ぼうとしたのですが、他のジェイン・オースティンの作品も読んでみたいという思いからこの作品を選びました。『説得』はジェイン・オースティンの最後の作品です。『高慢と偏見』のヒロインであるエリザベス、そして『説得』のヒロインであるアン、この2人は性格が正反対で、行動的なエリザベスに対し、アンはかなりおとなしめのヒロインとして描かれています。前期に読んだ『高慢と偏見』との相違点を見つけながら『説得』を読むのもいいと思い、私はこの作品を選びました。

来週は羽藤さん、松浦さん、石田さんの発表です。羽藤さんと松浦さんは『ジェイン・エア』、石田さんは『日の名残り』を選んでいます。今週はジェイン・オースティン特集でしたが、来週からは作者が変わってくるので、更にプレゼン発表を聞くのが楽しみです。

===ここまで===

それぞれの主張がとても納得できるので、既に選ぶのが難しいですね。全員の発表を聞いてから、よくよく考えましょう。

2017-07-12

【第4期】2017年7月6日のゼミ日誌

今回の日誌当番は井元さんです。

===ここから===

今週のゼミは、『大いなる遺産』を読んでの発表の続きを行いました。

藤井さんは「『大いなる遺産』の中で関係する愛情」についての発表でした。ピップとエステラ、エステラとミス・ハヴィシャム、ピップジョーそれぞれの関係性を見ていっていました。発表を聞いて、一方通行な愛やそれに対しての復讐、家族愛、儚く散った愛など、この小説には様々な愛があるけど、ほとんどが一方的なものであって幸せな愛ではないのかなぁと少し感じました。

わたしは「『大いなる遺産』における罪の意識」について発表しました。ピップの罪の意識が特に表されているところ、ピップの罪の意識を持つようになった原因についてみていきました。わたしはこのテーマで調べていて、ピップの罪の意識は環境が大きく影響しているのだと考え、やはりピップの幼少期の家庭環境、周りの人たちの愛情は大きく成長や意識の形成に関わっていたのだと改めて思いました。

石川さんは「大いなる遺産における罪」についての発表でした。ピップの罪の意識についてとそれ加えて、他の登場人物の罪の意識について、ピップとミセス・ジョー、ミス・ハヴィシャムの共通点について発表していました。わたしも同じようなテーマで調べたのですが、引用する部分が全然違っていたり、他の登場人物の罪の意識についても調べていたりして、違った視点でおもしろかったです。

林さんは、「ミス・ハヴィシャムがエステラに与えた影響」についての発表でした。結果的にミス・ハヴィシャムの子育ては成功したと言えるのかを発表していました。また、それにつなげてディケンズの理想の家庭についても調べていました。わたしは、この小説を読んでいるときにピップジョーばかり目がいってしまっていたので、ミス・ハヴィシャムとエステラについて詳しく聞けて面白かったです。

Mother by adoption, I have said that I owe everything to you. All I possess is freely yours. All that you have given me, is at your command to have again. Beyond that, I have nothing. And if you ask me to give you, what you never gave me, my gratitude and duty cannot do impossibilities.”

このエステラの言葉から彼女の冷酷さとハヴィシャムに対しての復讐が表されていて、衝撃的な言葉だと感じました。この言葉からもエステラの冷酷さや心の強さが表れていると感じました。

みんなの発表を聞くことによって、いろんな視点から考え、気づくことがあって、なるほどと思うことが多くておもしろいです。次回のゼミの発表も楽しみです。

===ここまで===

愛情や罪悪感、親(的な人)子関係は、よく話題になりますが、全く同じ発表になりませんし、引用される箇所も違う。勉強になりますね。

2017-07-09

【第5期】2017年7月5日のゼミ日誌

今回の日誌当番は前田くんです。

===ここから===

今回のゼミでは、先週に引き続き『高慢と偏見』のプレゼンを行いました。今週は、松浦さん、石田さん、矢原さんの発表でした。

松浦さんは、『高慢と偏見』における男性と女性の価値観についてのプレゼンでした。
作中の人物がどのような価値観を持っているのかについて、とてもわかりやすいスライドで表していました。
また、教養とは本を読むことで得られる知識からなる心の豊かさである。と独自に定義付けられており、内容が理解しやすいと感じました。
更にリディアとウィッカムエリザベスとダーシーの結婚について第三者の視点から着目しており、当時の男性と女性の価値観の違いを反映した意見を多く抜き出していて、理解を深める事が出来ました。

石田さんは、『高慢と偏見』における社交のあり方についてのプレゼンでした。
イギリスにおける社交の意味合いの変遷、多種多様なダンスなど、作中では分からなかった背景を知る事が出来ました。
作中において社交界の場面は多くありますが、そこで起こる出来事が説明される事は殆ど無く、読み進める上で疑問が残る事がありました。石田さんはそれらの当時の一般認識を詳しく説明していて、多くの新しい発見がありました。
また、物語においての社交場の役割について、登場人物の個性を出したり、物語の流れをスムーズにしたりするという役割があると知って、なるほどなと感じました。

矢原さんは、『高慢と偏見』におけるイギリスファッションについてのプレゼンでした。
当時は服装からもその人の評価や家柄が見られる時代で、いかに服装が大事なのかを知ることが出来ました。
更に作者のオースティン自身も身なりにかなり気を遣っていたので、その考えを作品に反映したのではないかと言う考えに、なるほどと思いました。
ファッションの説明をする際も、ハウルの動く城に出てくるキャラを引用したり、スライドにも多くの工夫が見られて、とても聞きやすい発表だと感じました。

皆のプレゼンを聞いて、ただ情報を伝えるのではなく、それぞれ独自の見解を持って発表出来ていたのが印象に残りました。
それらを踏まえ、かつ工夫して発表するのは難しいですが、僕も皆の良いところを吸収し、より良いプレゼン作りをしたいと感じました。

===ここまで===

先週に引き続き、『高慢と偏見』の面白さを再確認できましたね。内容はもちろん、発表の仕方についてもお互いに学んでいきましょう。