矢次ゼミブログ

2017-11-15

【第4期】2017年11月9日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、伊藤さんです。

===ここから===

今日のゼミでは卒業研究の進捗状況の発表をしました。

石川さんは 「『ロミオとジュリエット』と『夏の夜の夢』からみる恋愛観」というテーマで卒業研究を行っています。
前回までは他作品も扱っていましたがこの二作に絞ることにしたそうです。恋の盲目性や恋の無分別さについて悲劇と喜劇という正反対の2つの作品から考察していくのは恋愛のそれぞれの相違点が見つけられそうだと思いました。

林さんは「ジェイン・オースティン作品とマナー」というテーマで卒業研究を行っています。
今回の発表では、『高慢と偏見』の登場人物のコリンズ氏・ベネット夫人・ダーシーのマナーについてが主な発表でした。
マナーを守るというのは相手のことを考えることであり、自分がでしゃばるのはいけないというのは今も昔も変わらないようです。

藤井さん「結婚に対するジェイン・オースティンの考え」というテーマで卒業研究を行っています。
・ウィリアム・コリンズとシャーロット・ルーカス
・リディア・ベネットとジョージ・ウィッカム
エリザベス・ベネットとフィツウィリアム・ダーシー
の3組の結婚について深く掘り下げて調べていました。
それぞれの夫婦の結婚の特徴やこの作品が書かれた時代の結婚の特徴との比較がありわかりやすくまとめてあって参考にしたいと思いました。

井元さん「チャールズディケンズクリスマス」というテーマで卒業研究を行っています。
クリスマス・キャロル』をメインに研究をしていて、過去・現在・未来の精霊が現れることでスクルージが改心するためにどのような役割を果たしているのかということを考えさせられました。
また、クリスマス・キャロル以外の作品からも引用を用いてチャールズディケンズクリスマスに対してどのような思いを持っているのかということ、周りの人々に与えた影響についても調べていて面白と思います。

4人の卒業研究進捗状況発表を聞いて参考になるところがたくさんあったので参考にしつつ提出までの残り1ヶ月ほど頑張って良いものを作り上げたいです。

===ここまで===

最後の進捗状況発表会が始まってしまいました。今回の発表を聞いて、みんな何とかまとまりそう…と、少しほっとしていますが、最後まで気は抜けません。体調管理もしっかりして、頑張っていただきたいです。

2017-11-14

【第5期】2017年11月8日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、村上さんです。

===ここから===

今日はJane Eyreの21章から23章までを読み進めて行きました。

まず、21章は松浦さんの担当でした。21章では、ジョンの死とミセス・リードの危篤がジェインに伝わり、ミセス・リードがジェインに会いたがっているということでした。ジェインはロチェスターから許可を貰って翌朝ゲイツヘッドへ向かいます。到着するとミセス・リードは衰弱しきっていました。ジェインはミセス・リードに「全てを優しい気持ちで許してください」と言いますが、ミセス・リードから許されることはないまま彼女が息を引き取ります。

“you have my full and free forgiveness: ask now for God’s, and be at peace.”

ジェインはこれまでの経験で昔の自分自身よりも強くなっていました。彼女に許しの気持ちを作らせたのは、ローウッド時代に親友だったヘレン・バーンズの存在もあるのではないかとも考えられます。

次の22章は石田さんの担当でした。ジェインはジョージアナとイライザに引き止められ、ゲイツヘッドに1ヶ月滞在し、彼女たちの旅立ちの準備と見送りを終えてからソーンフィールドへ帰ります。屋敷へ到着するとすぐにロチェスターに再会しました。ジェインはロチェスターとの別れが迫っていることへの悲しさを感じていましたが、婚礼の準備は進む気配がなく、ジェインはほのかに期待を抱くようになります。

この章では、今まで本心を出さずに平静を装ってきたジェインが情熱的になっています。一方のロチェスターは笑みを浮かべつつも極めて冷静な状態にあり、この2人には温度差が見られました。

羽藤さんが担当した23章では、ついにジェインとロチェスターがお互いに自分の気持ちを伝え合います。このまま2人は結婚して幸せな暮らしをすることになりました...ということには残念ながらならないようです。
この章の最後で、幸せな2人の間にこれから良からぬことが起こるのではないかということを示唆する場面があります。

・“No-that is the best of it,” he said.
・The moon was not yet set, and we were all in shadow:
・The rain rushed down.

1つ目のロチェスターの意味深な間がある発言、そして2つ目と3つ目のどんどん悪くなる天候。とても幸せそうな2人の間にこれから何が起きるのかが注目されてきます。

===ここまで===

この後、ジェインに何が起きるのかを思うと複雑な場面まで、今回、読みました。天候悪化が、今後ジェインが直面する事態を読者に予言させる…。ジェインの人生、これから大波乱ですね。

2017-11-08

【第4期】2017年11月2日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、石川さんです。

===ここから===

今回は『ジーキル博士とハイド氏』を読み進めていく最後の回でした。

p.86~123の要約です。

(ラニヨンの手記の続き)ラニヨンは小男を診察室に入れ、引き出しの場所を教えると小男はそれに飛びついた。小男は中にあった薬で混合物を作り、それを呷ると彼に変化が生じた。ラニヨンはその姿を見て叫んだ。なぜなら変化した姿はヘンリー・ジーキルだったからだ。その出来事はラニヨンを苦しませた。小男の正体はカルー殺しの犯人として指名手配されている男であった。

(ジーキルの手記)ジーキルの欠陥の最大なるものは我慢のきかぬ快楽思考であった。ジーキルは人前では威厳を見せたい性質で、このことが二面的人生を送る原因となった。薬により容姿の異なるエドワード・ハイドになることができ、二つの外見と人格を持つことが可能になった。初めはうまくいっていたが、やがてハイドを制御できなくなり、ある日薬を飲んでいないにも関わらずハイドになってしまっていた。なんとか薬でジーキルに戻り、一度は薬から離れたものの、誘惑には勝てなかった。ハイドは死罪相当のことを行っていた。再びジーキルに戻ると、悔悟の念に苛まれ将来で償うことを心に決めたがまたハイドに気を許してしまった。ラニヨンの力を借り、ジーキルに戻ることはできたが長くは続かず、新しい薬は効かなかった。古い薬の最期の一服の力を借りて書いたのがこの手記であり、それがヘンリー・ジーキルの最期であった。

印象的なのが…I am now persuaded that my first supply was impure, and that it was that unknown impurity which lent efficacy to the draught. (p.121 l.20~23)という文章で、善悪が入り混じったジーキルと不純さが結びつけられているのではないか、と思いました。不純物であるからこそ、うまくいくことがあるという作者のメッセージのように感じました。

また、ジーキルの手記の終わりの…I bring the life of that unhappy Henry Jekyll to an end. (p.122 l.27~p.123 l.2)という言葉が、ジーキル自分勝手さがでているな、と思いました。ジーキルも苦しんだとは思いますが、全て自分が決めたことなのになあ…と感じて私はあまりジーキルに良い印象を持てませんでした。

次のゼミからは最後の卒業進捗状況の発表です。頑張りましょう。

===ここまで===

何となく知っているけれどもちゃんと読んだ人はそれほどいない『ジキルとハイド』。思った以上に難しかったのではないかと思います。来週から3回は卒業研究の進捗状況発表会ですが、それが終われば『ジキルとハイド』についての総合発表。楽しみにしています。卒業研究とうまく両立させてください。

2017-11-06

【第5期】2017年11月1日のゼミ日誌

今回の日誌当番は、石田さんです。

===ここから===

今日はJane Eyreの17章から20章までを読み進めていきました。

17章は前田君、18章は羽藤さん担当で、それぞれ主にロチェスターとジェインの関係や心境の変化、ブランシュの人物像などについて確認していきました。

17章では、ジェインがロチェスターからの愛情について葛藤している様子が描かれています。愛情に飢えていたジェインは、’such a gift’と表現し、自分がそれを受け取っていいものではないと考え、諦めようと躍起になります。しかし実際にロチェスターを目の前にすることで、彼女のロチェスターに対する想いもより強くなっていきました。

He made me love without looking at me.

というジェインの言葉が印象的です。

また、ブランシュは他人に対し見下した態度を取っていたり、家庭教師であるジェインに嫌味な態度を見せたりと、性格に難点があることがうかがえます。

18章では、そんなブランシュを観察するジェインの様子が描かれており、ブランシュは器量が良く教養もあるかもしれないが、人間性はどうなのかと考えます。そして、そんなブランシュがロチェスターと結婚することに疑問を持ちます。

Were I a gentleman like him, I would take to my bosom only such a wife as I could love.

というジェインの言葉から、当時は身分相応な相手と結婚するということが当たり前である中で、ジェイン(シャーロット・ブロンテ)の愛する人と結婚するという考えは異質だったと分かりました。

19章は矢原さん、20章は村上さん担当で、ここでも主にロチェスターのジェインに対する想いが高まっている様子、ジェインとロチェスターの関係性の変化などについて読み取っていきました。

19章では、ジプシーに変装してまでジェインの本心を聞き出したいロチェスターの想いの強さが読み取れました。また、弱音を吐くロチェスターを支えようとするジェインが描かれており、この場面も男尊女卑の色が濃かった当時では珍しい描写であることが分かりました。当時の読者が、どんな思いでこの場面を読んでいたのか気になります。

20章では、大怪我をしたメイスンの付き添いをさせるなど、ジェインを信頼し頼ろうとしているロチェスターが描かれています。彼は自分の人生について語り、ジェインに想いを伝えようとしますが、曖昧に終わります。また、バーサの存在がだんだんと近づいてくる場面でもありました。

今回の授業では、ジェインの人物像が当時の人々から見ると異質な部分が多かったのだな、と印象的でした。ジェインとロチェスターの間で、男女の役割や立場が逆転している点が面白いと思います。

===ここまで===

ジェインとブランシュの対比が興味深い箇所でした。メイスン氏の大けがはショッキングですね。そのときにジェインに頼るロチェスターさんが印象的でした。

【第5期】2017年10月25日のゼミ日誌

今回の日誌当番は矢原さんです。

===ここから===

今回は、Jane Eyreの13,15,16章について、矢原、松浦さん、石田さんが発表しました。

13章は、私、矢原が担当しました。ジェインとロチェスターが始めてゆっくりと会話をする大事な場面でした。ロチェスターの性格からジェインに対して冷たい対応をしたり、厳しい質問を投げかける中、ジェインは臆することなく自分の意見を次のようにはっきりと答えます。

"I hardly know, sir, I have little experience of them: they are generally thought pleasant things."

ここにジェインの当時普通とされていた女性との違いや、自由を強く願う思いなどが詰まっていました。そして、13章の最後には、ミス・フェアファックスからジェインはロチェスターの過去を聞きます。ロチェスターと兄の関係など、まだまだ深い謎を残しながら、この章は終わります。

次は、前回にした14章を飛ばして15章を松浦さんが発表してくれました。ロチェスターがジェインを信頼しだしたことがよくわかる章でした。ロチェスターが以前愛した女性の話などを打ち明けます。当時の理想の女性像は「家庭の天使」だと言われていましたが、それとは違ったジェインの本質的な性格を理解し、そこに信頼を寄せるロチェスターの姿が印象的です。そして、この章では物語のキーポイントとなる放火事件が起こります。ある夜、ロチェスターの部屋が火事になり、ジェインはそこからロチェスターを救い出します。ロチェスターはジェインを命の恩人だと更に信頼しましたが、なぜか、この放火事件のことは2人の秘密にするようジェインに指示します。また、ソーンフィールド屋敷の謎が深まった場面でした。

続いて15章は石田さんが発表してくれました。屋敷が火事のことで騒いでいる中、ジェインは、放火事件の犯人はグレイス・プールだと真相を探ろうとしますが、わからないままに終わります。そして、ロチェスターと会って話したいと願いますが、ロチェスターが1週間は戻らないことを知らされます。そして、ミセス・フェアファックスからロチェスターとブランシュが結婚する可能性があると知らされ、ジェインはブランシュと自分を比べ出します。

That a greater fool than Jane Eyre had never breathed the breath of life: that a more fantastic idiot had never surfeited herself on sweet lies, and swallowed poison as if it were nector.

このように、ロチェスターとブランシュの関係を知り、自分はうぬぼれていたのだと現実を見ようとします。今までは、自分を強く持っていたジェインが恋のライバル、ブランシュに対してだけ自分を卑下します。周りから自分がどう見られているか気にするジェインの性格から、ブランシュに対しては特にその気持ちが付いて回るのだと思いました。

今回の授業で扱った章では、ジェインとロチェスターの関係を少しずつ、かつ大きく変える出来事が起こりました。ここから、2人の関係がどうなっていくのか、また、ソーンフィールド屋敷の謎が少しずつ出てきているので、その謎の真相がどうわかってくるのか、これからの注目ポイントとなります。

2回生ゼミ見学もあり、私たち発表した人は少し緊張してしまいました。多くの人の前でも上手く話せるよう、プレゼン能力も上げていきたいです。

===ここまで===

ロチェスターさんの背景が少しずつ分かり、ソーンフィールドには何か謎が隠されていることが仄めかされ、その実態が隠された(読み返してみれば)謎が何となく見えてくる箇所でした。ジェインのロチェスターさんへの気持ちも…。

ゼミ見学者が結構いたので、私も緊張していました。たまには、こういう緊張感もいいのかもしれません。

2017-11-02

【第4期】卒業研究/卒業論文進捗状況発表会以降の予定

第4期のみなさんへ、

卒業研究卒業論文進捗状況発表会の予定は以下の通りです。

11月9日
ロミオとジュリエット』『夏の夜の夢』における恋愛観(石川)
ジェインオースティン作品におけるマナー(林)
結婚に対するジェーン・オースティンの考え方(藤井)
チャールズディケンズクリスマス(井元)

11月16日
嵐が丘』における家父長制(星加)
Bleak HouseにおけるEstherの役割について(横井)
大いなる遺産における結婚(伊藤)

11月23日
Never Let Me Goにおける子供時代(三河
ヘールシャムにおける不安定型の愛着スタイル——Never Let Me Go研究(上岡
Never let me goにおける人間性(横垣)

Dr Jykyll and Mr Hydeの発表タイトルのメール連絡は、11月23日の正午までと言っていましたが、11月30日の正午までに変更します。

※11月30日は月曜日の振替授業日なのでゼミはありません。

Dr Jykyll and Mr Hydeの発表日は、12月7日、14日、21日です。12月20日の正午が卒業論文卒業研究の提出締切日なので、きちんと計画を立てて行ってください。