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2017-02-20 茅ヶ崎

yaun2017-02-20

地面も海も空も全部くっついてるという景色が私の原風景。茅ヶ崎に帰ると「これが当たり前だったなー」という懐かしい出来事にたくさん再会します。

茅ヶ崎で四年に一度、市民参加作品と共にカンパニー新作をクリエイションし、発表しています。「カエル」「春の祭典」「浜辺の歌」。今回はカンパニー新作に一般公募枠のダンサーを交えての大作「カヤ」。公募枠には8歳から68歳までの老若男女39人。すぐに振りを覚えてしまって自分のものにして踊りまくってしまう子供達もいれば、シーン作るのが好きな子もいれば、若者層には将来楽しみな素敵なダンサーもいれば、振りを覚えたそばから即忘れる儚さの中に生きる大人達も。

私にとって大勢の人達と作り上げる舞台はどこでもやれるわけではなく、ここ茅ヶ崎だからやれる事です。ここでできたから、そこでもできる、というわけではなくとても特別な事です。18人のカンパニーのメンバーや大勢のスタッフが、私の過去と現在が色々と開けっぴろげで存在している茅ヶ崎にいること。何とも言えない感覚です。

しばし旅に出る前に里帰り公演が出来ることも偶然の完璧。最近ストレッチすらしてないけど、私も久々に踊ります。みんなで一緒に踊る事も1人で踊る事もホントに楽しみ。何と言っても生ライブ!芳垣安洋さん率いるオルケスタ・ナッジ・ナッジ!パワフルで爽やかなエネルギー。たくさんの人に聴いて欲しい見て欲しい。2月26日15時開演。たった1回きりの舞台です。

http://www.chigasaki-hall.jp/zisyu/201702261500/

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2017-02-13 怪我の特効薬

朝起きるとまず薬を飲むのが日課ですが、それに加えて顔に三ヶ所テープを貼ることから一日が始まります。レーザーでシミをとったわけではなく怪我で顔の皮がはがれたので紫外線防止のための養生テープです。

開催中のTPAMにて、明日はYCCで「モナカ」の抜粋上演します。観たことある人も多い作品かと思いますが、出演者も踊るパート変更などもあり新鮮に楽しいところが。昨年イスラエルで上演しました。今年はエストニアツアーが決定しています。「春の祭典」に次いでダンサーが踊りたくないレパートリーの一つです。TPAMのチケット以外で来たい方はぜひご連絡ください。

https://www.tpam.or.jp/2017/en/?program=co-unyamada


会場で大勢の人にお会いしそうですが、顔にテープが貼ってあることはスルーしてください。そして目の骨が折れたことにより若干ものが見えにくくなったので、大勢の人をスルーしてしまうかもしれませんが、わざとじゃないです。

しかし交通事故で口を縫い、甲状腺機能亢進症で左目が大きくなり、甲状腺機能低下症で右目の眼瞼下垂が起こり、鼻を骨折し、今回は右目の骨折。全部完璧に治った気がするけど見慣れただけなのでしょうか。

今回私が使ったお薬は「通導散」。いつも打撲や骨折の時には「治打撲一方」という漢方が圧倒的に威力を発揮するけれど、なぜか今回は「治打撲一方」合わなかった。そして「通導散」を使用。瘀血をすごい勢いで全身から出してくれました。漢方って「すぐ効かない」と皆思ってる人多いみたいだけど、しかるべきタイミングでしかるべき飲み方をすると即効性のあるものもあるのです。とにかく、打撲や捻挫などが絶えないであろう、各劇場ホールの救急箱には「治打撲一方」と「通導散」を常備しておいていただきたい!と思います。救急処置をする前にまずこのどちらかを飲むことでどんなに救われたことか。今回も私は救急車に乗る前に飲みました。するとなんということでしょう。ゾンビみたいな顔も、ゾンビみたいなスピードで治りました。嘘みたいな本当の話ですので、劇場の舞台とか制作チームはぜひ知っておいて頂けたらと思います。そしていつも的確に私に漢方の飲み方を教えてくれる理砂先生のジャッジありがとうございます。劇場ホールスタジオの救急箱には「治打撲一方」「通導散」。関係者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

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2017-02-01 旧正月二月三月

先日、食べることができるようになった瞬間、無性に黒豆が食べたくなり正月でもないのに黒豆を煮ました。豆を煮る時は豆に愛情を持たなければなりません。豆に愛情を注げる時間があることは幸せです。続いて無性に小豆が食べたくなりおしるこも作りました。暦ではなく、食い気から私に正月がやってきようです。そしたら驚き、旧正月でした。そういえば今年は正月休んでなかったから。黒豆食べろってこと、正月休めってこともしれません。今年は旧暦でいきます。新年あけましておめでとうございます。

黒豆の栄養成分を調べてみると、タンパク質としては最上級ではありませんか。今食べるべき食材。黒豆が旧正月が強制的にやってきたのでした。と同時に毎日青空で穏やかな小春日和。この美しい平和な空気感とは裏腹に、どうしてまあ相変わらずいろいろあって平和とは縁遠い日常。そんなの作り話だ!嘘つきだ!盛ってるだろ!と思われるようなどぎつい出来事が起こります。身も心も折れてますが、そんなことは気にせず、さて、2月3月は公演月間。毎日稽古です。


2月14日(火)19h00 TPAM2017にて「モナカ」より抜粋のスタジオパフォーマンス。昨年イスラエルでも驚かれたこの作品。5月にはエストニアツアーも決定しています。

https://www.tpam.or.jp/2017/?program=co-unyamada


2月26日(日)15:00 茅ヶ崎市民文化会館大ホールにて、Co.山田うん新作「カヤ」です。音楽は打楽器アンサンブルOrquesra Nudge! Nudge!。先日芳垣さんよりスコアをいただきました。打楽器のスコアはワイルドです。小学校3年生以上の出演者総勢70人の舞台振付進行中。

http://www.chigasaki-hall.jp/zisyu/201702261500/


3/5(日)えずこホール20周年を祝して行われている、「えずこせいじん祝賀会」にて踊ります。「えずこせいじん博覧祭」と題した年間イベントのファイナルイベントです。7月にはカンパニーの「春の祭典」で参加したこの博覧祭。最終日となる3/5 はホールのあちこちで様々な楽しい仕掛けが同時展開しています。私はピアニスト中川賢一さん、ヴァイオリニスト神谷美穂さんの演奏とともに、短いソロダンスを踊ります。

http://www.ezuko.com/20th/SEIJIN/


そして

3/18(土)19(日) 「季節のない街」伊丹アイホール

http://www.aihall.com/yamada-un_29/

3/24(金)ー26(日)「季節のない街」世田谷パブリックシアター

https://setagaya-pt.jp/performances/201703kisetsu.html

初演の東京公演と北九州公演から早くも五年が経ちました。その後地元市民の手によって招聘された思い出深い金沢公演を経て、今回は総勢18人のカンパニーメンバーに2人のマレーシアダンサー、ジャバールとファウジーを加え、総勢20人という新しい編成。さらに新しいスタッフには舞台美術に藤浩志氏、衣装にファッションデザイナーの村上亮太氏を迎えます。カンパニーのレパートリーの中で特に粗野な作品。2012年の作品がどこまで2017年のスケールへと変換できるかしら。

そして3月には0期から関わっているまつもと演劇工場の定期公演もあります。ここに来ると「演劇」楽しくなります。今年取り組んでいるのは宮沢賢治。そういえば十数年前に工場長の直さんと最初に仕事をしたのも宮沢賢治作でした。

http://theaterfactory.net

それ以降は今年は日本での活動はしばしお休みです。

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2017-01-17 移動中

NYから東京に戻った瞬間「東京ってなんて暖かいのかしら!冬なのにポカポカで幸せ」と思った日々も次第に変化し、毎日「東京寒い!風邪引いちゃう」と感じます。昨日まで鮮明に比較できていた日常の気温も今日には手の届かないところにいってしまう。時間は過去から未来に流れているだけではないはずなのにものすごい速さの雪崩みたいに何かが過ぎ去っていく。

四半世紀ぶりにNYを少しぶらぶらしたら、中華街やリトルイタリーのあたりに美しい小径ができていた。前からいきたかったセレクトショップNo6.ストアにいった。新鋭デザイナーのセレクトショップだけどビンテージのセレクトショップとパラレルに並んでいて、新旧が美しく出会っている。街のコーナーコーナーにスターバックスコーヒー。タイムズスクエアはLEDの光が強すぎて目がやられた。明るすぎて何の情報も見えなかった。

アメリカに最初行った時にはユダヤ系の人々のことがあまりわからなかったけど、ここ数年イスラエルに足を運んでいるせいか、いわゆるアメリカ系アメリカ人とユダヤ系アメリカ人の違いというのはすごくよくわかる。ユダヤ系の人がやっているレストランやデリはとても美味しくて口に合うし、時間の流れ方もなじみやすい。

帰国してから「ダンサロン」があり、茅ヶ崎市制施行70周年記念の一般公募枠での皆様との新作ダンス「かや」稽古がはじまった。久々に茅ヶ崎の実家に帰って「おふくろの味」を食べ過ぎたら、お腹がカエルのように膨らんだ。もう食べ物入らない!と全身で思いきや、数時間後にはパクパク何か食べた。毎日のカンパニー活動では「かや」と「季節のない街」とTPAMの準備をしている。演劇ではK.テンペストの現場に足を運びつつ、まつもと演劇工場にも足を運びつつ。いくつかの現場を行き来する電車の移動中はテルアビブのアパート探しをしながら外気との気温差に体が緩んで爆睡している。私にとって冬を乗り越えることは身体的ストレスもあり、テンションをあげるためについつい無駄なセール品の買い物も絶好調。

家で「えーん過労死しちゃうよー」とふざけると「いがいと死なないから大丈夫だよ」と言われる。でも次の日「ちょっと休んだ方がいいよ」と言われる。昨日は「大丈夫だよ!」と言われ、今日は「無理じゃない?」と言われる。気休めの健康法は高麗人参茶に葛根湯を入れて飲むということ。日常の些細な記録をこうしてつけておくこと。

昨日テンペストの稽古場で記憶についての話をしていた。私は誰かに言ったことも誰かから聞いたことも忘れるしそのことについてどうも思わない。誰かが、何かが私の代わりに覚えていてくれる気がするし、そうでなくても構わない。そのことについてあまり興味がわかない。甲状腺機能低下症になってから、物忘れも凄いし物忘れに対して何か感じる回路がなくなってしまった。でも時々周りの景色や出来事が「忘れないで」と語りかけてくる、ような気がする時がある。やはりそのことについてどうも思わないけれど、そういう響きが通り過ぎていく途中にピンと跳ね上がっている。猛スピードで嵐みたいに過ぎていく時の中でこそ。ふと。新年があけて17日しか経ってないなんてうそみたい。今電車の中。日向で眠る猫をずっと見ていたかった。

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2016-12-21

冬至

病院のフリーペーパーを読んでいたら「医者は正しさより自分の利益で意見を決める人がはるかに多い」と書いてあった。たしかに病気や治療において「正しさ」というのは医者側にも患者側にもない。中間に立てる人と巡り合わなければ「こうした がいい」なんてことは一つもない。たとえ癌があったとしても全部除去して取ることがいいわけではない。寿命まで切り離せない身体と生活のバランスの中に「正しさ」がどこにあるか見いだせるかどうかは人が生きる知恵、センス、運。

センスをどこで磨くことができるでしょう。正しさではなく、間違いではなく、そのどちらにも着地しない技はどうやったら磨くことができるでしょう、と時々小学校などにワークショップに行くと思う。医師と教師の役割。

冬になると甲状腺機能低下症が進み筋肉が全くつかないどころかどんどん落ちる。どんどん落ちているにもかかわらず常に筋肉痛が続き、運動をしなくても常にふくらはぎが痛いです。最近はハイパースフィアを買ったので、読書をしながら終始ふくらはぎブルブル。読書最近は戯曲。午前中はだいたいブルブルしながら戯曲を一冊読破。今日も一冊だん。

筋肉の調子だけではなく、冬はリウマチも進むので関節は腫れ気味で、動かすと枯れ木を折ったみたいな音がする。

いつもよりトレーニングをしないと筋肉を維持できないけれど、そうすると関節がついていけない。筋肉は関節がなければ、関節は筋肉がなければ上手に動けないカップルなので、その両方を維持するために神経を使う。しかし神経を使いすぎると体は不調をつかむ。身体が欠落している人が増える中で、ここが痛い、ここが動かないと、神経まで総動員して、身体が私を縛り付けてくれているのは宿命的で怠け者にはありがたいのかもしれないが。

年が明けると元旦以外オフが1日もないまま3月には旅にでなければならないので今から旅の準備と留守中の準備をはじめている。まず、昨日は主治医に頼みこんで一年分の薬をいただいてきた。あともう一種類の薬を一年分もらえばよい。健康でも正常値でもないけれど、自己管理させてくれる医師が必要。しかし甲状腺の不具合と膠原病というのは切っても切れない免疫の合併症状だと思うのだがどちらも一緒に診てくれる医師がいない。「そこ!わけないで!」というカテゴリーだ。なんで二つの病院を行き来しなければならないのか。疲れるし時間の無駄だ。

みづゑは三度目の乳がんの手術をした。獣医を変えて手術したら手術代は半分になった。オペの傷跡をみるとクオリティーが倍下がった。

余命一年と宣告された親友と過ごした一年。彼女が生きていることが私の唯一の具体的な希望で今年の仕事も行動もすべて祈りだった。今、親友は元気に生きてる。私は今年三本目の新作を作っている。「新作」て。「作品」て。「品」て。ダンス作品とかダンス公演とか、使わざる得なく自分も使うがこの言葉使いに嫌悪感を抱く今日この頃。自分の体も業界も狭くて仕方がない。閉所恐怖症です。

今年はブログを更新しなかったけど来年は旅のつれづれなる旅行記を書くのだ。

冬至の日に柚子が届きました。今夜は柚子風呂。嬉しいな。

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2016-12-02 黒沢美香さん

美香さんが昨日亡くなってしまった。同じ時期に癌の闘病をした時に「癌を持つダンサーの会」といってよく温泉や治療の情報を教えてくれた。時々ダンス公演のチラシではなく、温泉のパンフレットを送ってきた。「ここの湯治はおススメ。うんちゃんは絶対行った方がいい」と。野和田さんが亡くなった時、「私たちよりあとから癌になったのに先に行くとはどういうことかしら、神様はまだまだ死を与えてくれないみたいね、憎まれっ子だからまだ世にはびこるね、毒ありすぎるのかな、えりかちゃんは仙人みたいないい人だからお迎えたきたんだよ、私たちはまだ仕事しろってことなのよ」って話した。美香さん、死んじゃったってことは、仙人になったってことなのかな?

数年前に私の体調が悪くどうしてもワークショップに行けなくなり、代わりに美香さんが行ってくれたことがある。その時美香さんの体ものすごくしんどかった。ごめんなさい。

STスポットにスタッフとして勤務してた時は3ヶ月に一度の「偶然の果実」が一番の楽しみだった。地明かり。客席は桟敷ですし詰め。観てる人はお尻が痛すぎる企画だった。いつもオペ室から見てた。私は地明かりをつけて消すだけの仕事だった。美香さんの踊りは頑固で鋭くて、ビル閉館時間ぎりぎりまで終わらなかった。いつも惚れ惚れした。

どんなに病気でもいいけど、痛いのは耐えられない。痛みはどこまでもついてくる。追っかけてくるよね、って痛みについてよく話した。私は「自分の体は自然のものであって、痛みも自然のものであって、つまり痛みは自分のもんじゃない、っていうことにしてる」と言うと、「そんな風に考えられない」と言った。彼女の体にある痛みは私の痛みの100倍はあったでしょう。

美香さんとは国内外時折接点があったけど距離もあった。一緒に踊ったことがないなと思い、数年前スタジオクロちゃんへ稽古に行ったりもした。

いつ何が起こってもおかしくない体の状態だった。治療と生活のバランス。肉も皮膚も神経も気持ちもお金もすり減る。自分も周りも病そのものではないところで疲れる中で、たくさん長生きしたと思う。

昨日は友人に子供が生まれた。今日は兄の誕生日。

美香さんの踊りが見れないことは絶望だけど、美香さんが痛みから解放されたこと、それが唯一の救い。合掌。

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2016-11-29 猫と癌

yaun2016-11-29

猫は癌をわからないし猫に癌を教えようもない。人間もしかり。私だって癌ができたって、摘出手術したって「は、癌、なんですかそれ、それより何より癌っていうのは全く痛くも痒くもなかったのに、切ったとこ痛いんですけど!!ひどい!」みたいに思った。

みづゑ(猫14歳)が乳癌になって1年。2回手術をしたけどすぐ再発してお腹にすぐ癌ができた。半年以上様子をみたらついにピンポン球みたいに大きな腫瘍に成長した。旅から帰ってくるまでなんとか無事でいますようにと願い旅から帰宅するや否や、私の足の上にポッテリのってた。いつもと違う甘えた乗り方。珍しくどっしりとお腹を乗せて。と思ったら足に暖かいしめったものが。おもらしでもしたのかと思ったら腫瘍が自壊。お腹に2箇所穴が開いてしまった。

近所の獣医で消毒と洗浄をして包帯を巻いてもらったが、気づくと包帯から脱出している。アマゾンで猫用の服を買ったけど、これも気づくと脱出している。

猫に治療を理解してもらうことはできない。手術なんて説明しようがないし、「説明」なんて、猫の世界にはない。でも、今回大きくなる前に癌摘出手術じゃなく、癌が大きくなって自壊したら、猫は少し何かわかったみたい。体に異物ができて破裂しちゃったことを。異物は自分の体の一部であって、悪いもんではないと思っているだろうなとなんとなく思う。「治療」も「病気」も理解できないけれど、ちょっと体がピンチなこと、そして私がみづゑを助けようとしていることは理解したみたい。だからなのか、私がいる時は終始私から全く離れず、留守のときには私の布団か私のパーカーに全身をうずめて寝ている。助けてね、なでてねっていわんばかりに。またきっと綺麗な体になれる、とイメージしている。

みづゑをよくよく検査してみると、癌より腎臓の方が悪いらしい。見た目は癌が辛そうだけど、腎臓か。14歳だからね。何があってもおかしくない。けど17歳くらいまで生きててほしい。もしかして腎臓が悪いのはかっぱえびせんを与えたせいでしょうか。みづゑのためを思い今日から私も食べない大好物。

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2016-10-31 十月末日

yaun2016-10-31

10月の時間の量は半年分位あった。入院でもしなければ1時間を1時間と感じるほどの穏やかな時間は流れないらしい。先日公演を観に来たお客様に「入院していた時のブログは面白かったのであのままずっと入院してればよかったのに」と言われた。舞台を楽しみにしている人もいればブログを楽しみにしている人もいる。

今は毎日「メトロポリス」の稽古が大詰め。初日まであと一週間。「やりにくいこと」が「やれること」に変わることで得て失う何か。「やれそうなこと」がそんな簡単に「やれない」ことを知ること。いろんなことが稽古場に盛りだくさん。皆さんお疲れ様なので稽古場にマッサージグッズやつぼ押しグッズが日々増殖中。季節が一段階冬に近づいて汗の量が減ってしまった。帰宅すると次の新作のことを考えたりや来年や再来年のスケジュールを調整中。あとは猫を愛でながら猫に踏まれながら寝る。目を瞑ったら何の夢も見たくない。暗転のまま無音で浮かんで落ちる。撫でていても踏まれていても猫の行動は全部よい。持ち上げるたびに日に日にぐんぐん成長する猫のお腹の癌を触る。癌はどんどん大きく成長する。知っているけど毎日大きくなる癌を触るとなんか。頭でわかっているだけなら平気なことも、直接手で触れると気持ちがひしゃぐ。どんなに痛くても目に見えない痛みは痛くない。

パソコンにお茶をこぼしてしまい、ドライヤーでキーボードを乾かしたら、乾かしすぎてキーがぐにゃぐにゃに曲がってポップコーンみたいに飛び散った。わたしのmacbookairのキーボードにはEとかRとかがない。この歯抜けキーボードを直視すると落ち込むのでキーボードカバーを着用させて一見落着。辛いものには蓋をすれば大丈夫。

今朝は猫が屋根の上に乗ってしまった。降りてこないし登ってこないし人間もそこへは行けない最先端どうするお前?ポジションに。「お母さんが泣くぞ!」と説得したけどそれとは別の理由で家の中に戻った。秋刀魚と猫には家族がつきもの。それは私が唯一好きな日本。日本は国がぼろぼろに滅びても地図上からその存在が消えることはない。海に浮かんだ輪郭は、大陸の国々が持つ国境の線とは違って姿形を自然以外の力で失くしたり歴史に呑み込まれたりすることはない。秋刀魚を焼いていると猫が行儀よくお座りして私の食べ残しの骨を待っている。その時の前足と前足の幅はほぼゼロ。目は澄んでいる。家でのんびり秋刀魚を焼く夕飯時間が不足している。みづゑ。来年の秋刀魚は食べられるのか。

肉が見えていた踵に新しい皮ができた。今年は庭木に毛虫がついていない。という気がする。

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2016-10-07

大詰め

千里の道も一歩から。ダンサー達は気が遠くなるような構成と振りを終始調整して毎日稽古を重ねています。不得手なことを克服していくダンサー達の姿勢から私も多くを学びます。ここ数年の作品はホントにダンサー泣かせで大変ですが、「いきのね」はますます大変。ただいま大詰めです。

CINRAのインタビュー。青木涼子さんと久々に再会していろいろ新作についてお話ししました。お能も神楽も根底に同じ日本の暗黙の常識が流れています。ここには掲載されなかったことでもかなり刺激的な話がありましたが、ぜひ一読を。

http://www.cinra.net/interview/201609-yamadaaoki


先週は「ディクテ」再演がありました。ようやく何人かの韓国人にも観てもらえました。作品の紐をといて話したりもできた。近くて遠い韓国への思いはあるようでないようで、そして特別に愛着がなくても愛着を持ち、経験がなくても想像することができる身体の置き場そこはの導きがあると思いました。

多くの外国人に字幕がないとブーブー言われました。セリフは全て日本語も英語も同じだけ同じものを用意していたけれど、客席に外国人が多いなと思った瞬間英語を使うのをやめちゃいました。言葉を通して特別理解してほしい記号はない作品だし、終始「わかってほしくない」「わかりえない」という欠落の維持を大事に。

今年はソロの新作も作ったのでこの「ディクテ」を再演する必然性をなかなか感じられなかったけれど自分のタイミングだけで活動していては一歩も進めないことを嫌というほどで知っている。自分の毎回ごとの一歩、ましてや理由のある一歩を着実に見続けている人なんていないのだ。

とにかく4つのリハーサルを掛け持ちしている日々が3つになった。複数の稽古場のはしごは多重人格なので大丈夫だけど体が結構あちゃー。

ダンサーの動きを見てる時は、実際動いてなくても同じところが動くのでダンサーと同じ所が筋肉痛になります。

最近はブログをマメに更新しなくなりました。ブログもSNSも自分のノートとは違う。ことばの存在のありがたさが変わってきてしまいます。このツールを使っているとむしろ一度覚えて使っていた言葉を忘れてしまいそうになります。言葉など話せなくても生きていけるけれど、自分が飽きてしまう。死ぬまでまだ結構ありそうなので私は私が飽きないようにしなければ。言葉はリッチに存在してほしい。そのためにこのツールはあまり面白くない、と最近思うのです。

一ヶ月後に初日を迎える「メトロポリス」のお稽古がはじまっています。大勢の出演者それぞれ刺激的。演出の串田さんの頭の中は私にはわかりませんが、それは串田さん本人もわからないので私にわかるはずがないけれど、ということはつまり私の方がわかるかもしれないのでした。串田さんといえば、両親が作ってくれた私の赤ん坊からのアルバムの、私が生まれた時の写真の冒頭のページはなぜだか串田さんのお父様の串田孫一さんの詩ではじまっています。父は串田孫一さんのその詩が好きだったようで子供が生まれたらその詩を子供に贈りたかったみたいです。

化粧水が切れて一ヶ月になります。パスポートが切れそうです。以上山手線でブログの更新してみました。

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2016-09-23 来週からの舞台予定

yaun2016-09-23

毎日スタジオに缶詰です。秋は舞台ラッシュです。

10月1日(土)−2日(日)スパイラルホールにてソロダンス「ディクテ」を久々に上演します。19時開演。来週からはじまりますダンスの祭典「Dance New Air 2016」にて。ソロとはいえ私一人でゼロから作ったわけではありません。亡きテレサ・ハッキョン・チャいてこそのこの作品。作品化に至るまで私を導いてくれた大勢の人々があってこその作品です。チャの早すぎる死、「ディクテ」との出会い、そこまで運んでくれた時間のドキュメントです。感謝の意を込めて踊りたいと思います。

http://dancenewair.tokyo/program0103


10月18日(火)新国立劇場 中劇場にて、合唱オペラ「そして旅に出た」で振付参加しています。19時開演。加藤直さん作・演出の寺嶋陸也さん作曲、栗山文昭さん指揮の新作合唱オペラ。美しい混声合唱のハーモニーのバリエーションがリッチすぎて毎回稽古のたびに歌っていいなあと思います。ただいま大詰めです。

http://coro-kallos.net/kallos2016


10月22日(土)−23日(日)名古屋芸術創造センターにて16時開演。カンパニー新作「いきのね」ただいま大詰めです。ダンサーたちと最初に花祭を訪れてからもうすぐ一年。16人の群舞を製作中。手探りで編み物気分です。同じ群舞でも「春の祭典」「モナカ」とは全く違う、「いきのね」だから発想できる形があり。これまでとは全く違う群舞の形を牛歩の速度で邁進中です。発想の土台も、観客は誰なのか、の基準もこれまでの作品とは一味違う最新作。花祭保存会の方々にも楽しんでもらえるような踊りにしたいと思います。

http://aichitriennale.jp/artist/yamadaun.html


そして11月7日(月)〜Bunkamuraシアターコクーンにて初日を迎える「メトロポリス」のプレ稽古が始まりました。

http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/16_metropolis.html


年度内のことも来年度のことも再来年のことも容赦なく始動ですから、やることは大にぎわいですが、今一番大事なことはお天気様が晴れることです。これは一ヶ月前の奥三河までドライブした日の晴れの日の写真です願いを込めて。

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