文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

東京モーターサイクルショー 2024を観に行く

昨年も観に行った東京モーターサイクルショーを観に行った。

ydf.hatenablog.com

前回は当日券だったが、今回は400円安い前売り券を買っておいた。開場時間の10:00に東京ビッグサイトに到着するよう、土曜日の8時過ぎに家を出る。大崎から臨海線に乗って国際展示場で降りる。ビッグサイトへ向かう人が多い。明らかにバイク乗りじゃない人も多い。見るとAnime Japan 2024のイベントもビッグサイトで開催されていて、そちらに向かう人も多いようだ。開場の5分前に到着。西館の上階の方が空いていそうなので、上階の開場に並ぶ。開場と同時に多くの人が場内に、という雰囲気は無くて、のんびりとした入場だった。

今日の目的は特に無くて、跨れるバイクがあれば車種問わず跨ってみて、ウエアの新作があれば生地を確認する、ぐらい。SR400の新作パーツが出ることは無いだろうし。それに新作バイクの情報はネットで都度リリースされている。ただ、実際に自分の目でみて触れてみるのは大切だろう。好奇心は維持していかないとな。

<バイク用品>

西館の上階はプロテクターで有名なKOMINEのブースが目立つ。派手な黄色のバッグを大量に配布しているので、皆がKOMINEの宣伝マンになっている。良い手段だな。新作プロテクターは既に持っているので、わざわざ見ることは無かった。

HYODOは新作のエアバッグを前面に推していて、転倒センサーによるエアバッグ動作が売り。愛用中のHit-Airとスリムで軽くて良い感じ。ただ充電が必要だし、センサ起動なので誤動作が心配だな。単純なHit-Airで良いかと思う。

DAYTONAは自社ブランドのヘルメットを出す。バイクヘルメットはARAI、SHOEIKABUTOの3社でほぼ寡占だと思われる。安全性はもちろんだが、機能とデザインで差別化して欲しいなあ。最近はやりのバイク用DAも出す。TANAXとか競合他社が多そうだが、自社開発ではないので差別化が難しそう。

WORKMANばバイクウエアに進出する。ウリは格安のレインウエアの上下で耐水性のデモをやっていた。バイクは汗をかかないので透湿はそれほど求められないが、耐水性は必要。レインパンツのオシリ部分は必ず浸みてくるので、特別に対策すれば売れると思う。

RSタイチは新作ウエアが勢ぞろい。撥水生地のドライテックを推している。たぶんモンベルの生地だと思われる。通気性と撥水性でガチ雨でなければ耐えられるそうだ(説明員)。デザインは地味目になって日本人向きかと思う。シューズもほぼ全種類だしていのかと思う。

EDWINが出展していたので色々と見る。バイク用のコーデュラナイロンを織り込んだEDWINのデニムは夏用と冬用を愛用している。今回はより強力なデニムとより涼しいデニムを出して来た。既に日暮里のフラグシップショップで売っているらしい。ジャケットはイマイチ。

SHOEIは大混雑で良く見られなかったが、バリ伝のグンヘルのレプリカがオッサンに大人気だった。気になったのは愛用しているNEOTEC 2の後継のNEOTEC 3、これまた愛用しているJOの後継のJO+。JOを使いだしてからジェットヘルメットも良いかなと思い始めている。安全性と利便性を程々に取るとシステムヘルメットになってしまうが。

NAVITIMEもバイク用ナビアプリを展示していた。DAよりもバイク用のスマホを付けた方が便利だと思うが、DAだと最悪盗まれても金額だけで済むが、スマホ盗まれると死ぬので困ったところ。バイク用スマホは古いPixelを使っている。ダメになったら、タフネススマホを買ってみたい。

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<バイク>

YAMAHAはXSR900のフルカウル版が目立っていた。R125、MT125、XSR125の125ccシリーズも広い面積を使っていた。MT-09のフルモデルチェンジもあったか。あまり新しいニュースは無かった。他の国内メーカーと比べると寂しいかな。

HONDAはものすごく混雑していて中に入れず。一番人気だと思った。

SUZUKIは8Rが人気。8耐復帰のニュースもあった。ブース全体にかなり活気があった。V-Strom、ジグサーなども人気。

KAWSAKIはメグロS1が人気。エンジンはエストレアと同じぐらいだがレトロ寄りでカッコいい。日本人には乗りやすそう。女性に人気出そう。NINJAの電動バイク、NINJAのハイブリッドバイクも展示。技術的にも車種的にも国内メーカーでは一つ抜けている感じがする。

TriumphはネイキッドのオンロードバイクのSPEED 400、アドベンチャーっぽい400Xを展示していて人気があった。SPEED 400は見た目より細くて乗りやすそう。フォークやフレームもガッチリしていて良い感じ。ちょっと乗ってみたい。

インドのRoyal Enfieldは年々ブースの面積が広がっている気がする。350ccクラスのエンジンのバイクのバリエーションが多く、特にMeteor 350は見た目はクラシックなネイキッドだがステップが前寄りでHonda レブルに近いポジションで、跨るとドラスタに近い感じ。目線が自然と遠くに行く。これはかなり乗ってみたい。錆びやすいとのウワサもあるけど。

英国のMutt Motor Cyclesも小型エンジンのバイクのラインナップを揃えている。主に東南アジア向けなんだろうな。かなりカッコイイ作りで惹かれる。

 

来場者は去年よりも若い人が増えた気がする。外国人も多かった(家族連れなので目立つ)。「バイクに乗ったことが無さそうな人」もいるようで、試乗バイクの右側からステップに足をかけて跨っていたりして、ちょっとビックリした。バイク人口は減る一方なので、若いライダーが増えてバイク業界がにぎわってくれると良いなあ。ジジイでは業界を維持できない。

SR400: 車検終わる

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車検が終わったとYSPから連絡があった。早い。早すぎる。今までYSPに預けると、SR400にトラブルが発生して時間がかかっていたので、車検が早く終わったことに驚いている。2週間はかかると思っていたのに。まあ早いのは嬉しいのだが。

受取時間を予約してYSPへ向かう。自宅からYSPへは徒歩移動。最近のウォーキングの成果だろう。40分程度のウォーキングは問題無し。ただしバイクウエアとエンジニアブーツだと少々シンドイ。予定より5分遅れでYSPへ到着した。

整備内容の説明を聞く。問題点は無し。ただし、半年ぐらいでタイヤ、ブレーキパッドなどは交換だと。夏の北海道ツーリング(検討中)の前か後で交換だろうな。前の方が安心かな。そうなると秋の山陰ツーリング(検討中)の前に点検に出さねばなあ。

車検証が小さくなる話は聞いていたが、本当に小さくなった。加えてICチップが入っていてスマホの読み取りアプリで読めるそうだ。加えて車検証はずっと使うため(車検毎に発行されない、車検の時にICチップの中身を書き換え)車検証には有効期限が筆記されていない。車検証アプリで読む必要があるとのこと。なんでバイクには車検証のコピーと、そのアプリで出力される結果をプリントアプトして積んでおくことにする。いっそ車検証も運転免許証もスマホアプリにするか、マイナンバーカードにしてほしい。紙書類は減らしてほしいなあ。

支払いは法定費用は現金、残りはクレカで支払う。総額は9万円ぐらい。バイクを車検に出すのは初めてなので金額の大小が分からないが妥当な金額なのだろう。

全て手続きを済ませてSR400で自宅まで走る。スーパーカブも良いけど、SR400は良いねえ。今時のバイクには無いスレンダーな車体と振動、そして安定感も高いんだよねえ。明日は3月にしては暖かいらしいので、どこかに走りにいくかなあ。手始めは三浦半島だな。

コミネのドライカーボンプロテクター

KOMINEのドライカーボンプロテクターは、発売当初にKOMINE社長の過激なプレゼンYouTubeで話題となり、すぐに売り切れになった。

www.youtube.com

めちゃマッチョな社長のキャラもスゴイが、プロテクターを胸にあてて、その上から斧で殴りまくる!!! これはスゴイ(笑)というかドライカーボンドライカーボンをプロテクターにしたの?と、色々とツッコミどころ満載の商品だ。

自分はバイクのプロテクターは惜しまず買うので、このドライカーボンプロテクターも買おうと思っていたが、ドライカーボンだけに非常に高価。しかも大量生産も難しい。売り切れだし。。。と思っていたが、予想より早く再販された。それを、どうやら寝ぼけた状態で公式サイトからポチったらしい。

KOMINEから巨大な箱が届いた。異様に軽い。どう考えても空っぽに近い軽さだ。箱を開けると小さ目のピザ箱のようなKOMINEロゴの箱が入っていた。これも異様に軽い。

"GENUINE DRY CARBON PROTECTION"の文字と"100% GENUINE CARBON FIBER"の文字が誇らしげだ。開けてみると、本当にドライカーボンでちょっと感動した。

本体にもうっすらと同じ文字が並んでいる。KOMINEにしては非常に控え目だ。KOMINEなら黒字に白文字でデカデカと書いてあってもおかしくない。重量はもちろん軽い。そして薄い。

こんなに薄くて強度が心配になるが、先のKOMINE社長のYouTubeを見る限り強度は全く問題ない。というか、今までのプロテクターの中で最強かも。お値段も最強だけど。同封されたパンフを見ると「エアバッグのプロテクターに最適」とか描かれている。軽くて強度があるので、柔らかいエアバッグとの相性が良いのだろう。取付には付属のベルクロのサポーターのような取付ベルトを使う。

Hit-Airエアバッグに取り付けるとこんな感じ。分かりにくいがサイズはぴったり。

片側を外すとこんな感じ。付属のベルトにはボタン(バイク用ジャケットの胸部プロテクタを取り付けるスナップボタン)があるが、エアバッグ側にはスナップボタンが無くベルクロのみ。付属のベルトの中央にはベルクロがあるけど位置が合わないので、手持ちのスナップボタン付きベルクロテープを使った。

厚さはこのくらい薄い。エッジは丸めてあるが、ジャケットに傷がつきそうで少し心配だな。エアバッグを着用してみると、かなり良い感じ。今まで使っていた胸部プロテクタよりも薄いので、身体への馴染は良い。窮屈な感じが無いのが嬉しい。

明日はドライカーボンプロテクターを付けて走ってみよう。通気性はゼロだが、エアバッグに隠れているので、真夏でも問題ないはず。というか、真夏はプロテクターに多少通気性があっても「焼け石に水」だ。

SR400: 車検

SR400号が我が家に来てからもうすぐ3年になる。400ccのバイクなので車検の時期になる。車検は登録日の1か月前から受けることが出来る。4月の頭に登録したので、3月の頭には車検を受けることが出来る。本格的に暖かいバイクシーズンに入る前に車検を終わらせたい。3月に入ったら車検を受けることにしていた。

車検は自分で車検場に持って行って、車検を受けることが出来る。車検の前に車検に通るように整備する必要がある。この整備が素人には良く分からなくて、ライトの光軸の調整やら何やら必要になる。車検場の近くに整備工場のあるらしく、自分で車検をやることも不可能ではない。安上がりだし。

自分は車検はディーラー(YSP)に任せている。プロなので安心感がある。自分の命を乗せるものだし。土曜日の朝一番でYSPまで乗って行って、簡単な手続きを済ませた。支払いは完了後で良いらしい。クルマの車検の時は法定費用を現金で前払いした記憶があるけどな。法定費用も後払いらしい。

400ccのバイクはW400、ドラスタと乗っていたが車検に出すのは初めてだ。W400もドラスタも車検が来る前に飽きてしまって、というか楽しくなくなって売却してしまった。このSR400は飽きる気配は無い。もうしばらく楽しめそうな気がする。SR400に不満が無い訳ではないが、それも味わいというか。不便な所もあるし、快適な訳ではないが、それに慣れてしまった感じがする。それに、快適すぎるバイクは飽きるのが早いと思っている。少し手間がかかるぐらいのバイクの方が趣味で乗るには良いのだろう。

車検は1週間から10日ぐらいで終わるらしい。車検が終わるころには少し暖かくなっていて欲しいなあ。

下町をブラブラ買い物

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昨年の夏の北海道は暑かった。北海道に住んでいる人も辛かっただろう。バイクでツーリングしている私も辛かった。本当に暑かった。その経験もあって酷暑のバイクウェアが気になっている。その酷暑で活躍したのがDesu Ex Machinaのモトクロスシャツだ。穴が大き目のメッシュのシャツで風通しが良く涼しい。見た目も良い。洗濯してもすぐ乾く。脱水したらスグ着れるぐらいだ。涼しいシャツはこれ1枚だったので、毎日洗濯して着ていた。

毎日同じシャツを着ていると傷みも早いので、これと同じようなシャツを買いに行くことにした。夏服は3月ぐらいに買う。色とサイズがあるうちに。今持っているのはNAP’Sで買ったのだが、このシャツは隅田公園の向かいにあるショップ、Desu Ex Machinaのブランドのシャツなのだ。一度そのショップに行ってみたいと思っていた。都営浅草線本所吾妻橋駅から徒歩数分。本当ならばバイクで行きたいが、この日は東京マラソン開催日で通行止めが多かったので、やむなく地下鉄移動。

ショップは思ったよりも狭いが、バイク乗りが喜びそうなウエアが沢山ある。1/3はサーファー向けかと思われる。お目当てのシャツはモトクロス用のシャツらしい。それなりに丈夫なので毎日洗濯にも耐えられたのだろう。それでも酷暑用に数枚は欲しい。色々と選んで2枚に絞った。カッコイイ感じのコーチジャケットも欲しかったがサイズが合わなかったので見送り。シャツ2枚を買うことが出来た。

隅田公園にキッチンカーなど出ていたので、その中の焼き芋屋で蜜ツボ焼き芋を買う。これが今日のお昼ご飯だ。焼き芋は美味しい。焼き芋を食べながら言問通りを上野方面に向かう。

言問通りにあるSP忠男やKADOYAを覗きつつ上野公園へ。久しぶりに西郷さんを見てちょっと感動する。西郷さんを見るのは何年ぶりだろうか。

上野公園の入り口の桜が満開になっていた。たぶん河津桜だろう。ソメイヨシノは蕾が膨らんでいるが、開花はまだ先だろう。もう春だねえ。

御徒町のアメカジショップなどブラブラと見る。BEAVERで良さげなジャージパンツがあったので即買う。この手のパンツはスグに売り切れるからな。中田商店なども見つつブラブラする。小腹がすいたので新東洋で焼きそばを食べようと思ったらシャッターが閉まっていた。前回も閉まっていた。まさか閉店したのだろうか。なんとなくそのまま食べ損ねて、JR上野駅から帰路につく。いつものように上野駅からグリーン車に乗る。エキナカのパン屋でデニッシュを買い、ポカリスエットで小腹を満たす。まだまだ日が暮れると寒いので、明るい時間に帰宅したい。

Crew Maniac Sound JACKSON 4MHの全容

手に入れたCrew Maniac Sound JACKSON 4MHの情報を整理しておく。こういう情報は整理しておくと消えない。CrewのJACKSONシリーズは同じ仕様で作ることは少ないようなので、この仕様のJACKSON 4MHもこれ一本だけなのかも。

Body Honduras Mahogany 2P
Neck Maple
Fingerboard Rosewood/Fretless with Urethane coating 24Fret
Machine Head Gotoh GB-30
Pickup EMG 35TW
Preamp EMG BT-s
Control

Volume (Push: Hum, Pull: Single)
Treble
Bass

Mini-SW (Preamp On/Off)

Bridge Hipshot Kickass
Weight 3.99 kg

4kg弱と以外と軽い。軽い割には鳴る。Bassは重たい方が良い音がすると思っていたがそうでもなさそう。後はアンプとの相性かもなあ。

以下の写真はdigimartの商品ページからの借り物だが、そのページは既に無い。

全体像。EMGのSingle Pickupは珍しいかも。コントロールノブのトップはエンジ色。写真だと分かりにくいがボディは薄い。Les PaulよりもTelecasterよりも薄い。なので4kg弱と軽いのかも。

指板は24フレットまであって、その先にフィンガーランプ兼指板延長があるので演奏しやすい。ピックアップは大き目なので、ピックアップに親指かけてツーフィンガーは違和感がある。フィンガーランプ上で演奏するのがデフォルトだろう。

ブリッジはHipshot Kickass。真鍮にメッキしてある。予想ですがブリッジは重たそう。比べようは無いけど。コントロールは右からVolume/Treble/Bass。Volumeは引くとSingle、押すとHumbacker。Treble/Bassはセンターにクリックがあり+/-に調整する。ミニスイッチはPreampのOn/Off。EMGなので電気的には低ノイズだが、弦のタッチノイズはかなり拾う。

指板は線無しだがサイドに短く線が入っている。弾いていると指板のサイドしか見えない、指板はほぼ見てないので、このサイドの線だけで十分だった。しかし、このサイドの線さえない完全な線無しフレットレスは不安がある。普通に弾けるけどな。厚めのウレタン塗装されている。これはMomose改と同じ。

ヘッドはシンプル。ペグの色は、写真では分かりにくいが、シルバーとブロンズの中間みたいな色。塗装はネック同様に薄い。弦はロトサウンドのフラット105から始まるセット。フラットだがE弦は少しザラつく感じ。この辺の作りはダダリオのフラットの方がツルツル。だが、この少しザラつくフラット弦が良い音を出すのかもしれない。たぶん、フラット弦は太目が良いのだと思う。

背面全体像。ボディはコンター入っている。セットネックだが金属板は無し。ネックの塗装は薄く、サラサラと手触りは良い。厚さは薄い。幅はJazz Bassと同じぐらい。もう少し太いネックでも良かった。

Preampとバッテリ(9V角電池)は全てコントロールノブの下にある。電池持ちは不明。

ギグバッグが付いてきたけど、たぶん使わない。Momoseのギグバッグの方が数段つくりが良い。高価格なベースだったのでハードケースかと思っていたので、安っぽいギグバッグだったのは驚いた。持ち運ぶなら別に丈夫なギグバッグ買った方が良いな。

毎日少しだけ弾いている。良い感じだ。馴染は早そう。

Fretless Bassを買いに行く

最近はFretless Bassを良く弾いている。楽器屋に行ったらベース売場にあるFretlessは新品、中古を問わず試奏させて頂いている。そもそもFretlessの種類も製造も少ないし、店頭在庫も少ない。楽器屋に1本か2本あれば良い方。都内の楽器屋もかなり巡って試奏させて頂いている。それで分かった事は「Fretless Bassの音の良し悪しは弦高で決まる」ということだ。材料やPick-upなどの影響よりも、Fretと弦の間隔で決まる。もうそれだけだ。Fretless Bassの音の良さの定義が人それぞれなので異論はあるだろう。自分の言うFretless Bassの音の良さとは「Fretlessらしい音がすること」だ。Fretlessらしい音とは、例の「ぱおぱお」した音のことだ。私は「ぱおぱお」した音が好きだ。大好きだ。「ぱおぱお」とは下記YouTubeで聞ける音のことだ。

www.youtube.com

こういう「ぱおぱお」した音を出すには、Fretと弦の間隔が狭い必要がある。言い換えれば弦高が低い。ならば弦高を低くすれば良いのだが、そう簡単ではない。低くしすぎると弦がビビるし、テンションも下がるので音が鳴らなくなる。ある程度の音が鳴る状態まで下げても「ぱおぱお」鳴らないFretless Bassは多い。特にFretがあったベースからFretを抜いてFretlessにしたBassだ。そう、私が持っているMomoseのBassのように。

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このMomose改はFret抜いた後の指板に厚めのコーティングをしているので、少しは「ぱおぱお」するのだが、弦高を下げているので鳴りは悪い。満足いく「ぱおぱお」は得られていないのだ。まあそんじょそこらの楽器屋で売っているFretlessよりかかなり良いのだが満足はしていない。それで楽器屋を巡ってFretless Bassを試奏しているのだ。

先日のお茶の水の下倉セカンドハンズにあったボロボロのフェンダーのFretlessはかなり良い音がして魂を持っていかれそうになった。あれが忘れられずにいたのだが、ボロい割に高くて手が出ない。良かったなあと思っていたら、渋谷のG-CLUBにそのフェンダーFretlessの美品中古が出ていた(digimartで)。しかも下倉より安い!これは!!これだ!!!ということで週末に渋谷G-CLUBへ開店時間に直行する。もちろん出かける前にdigimartで在庫有ることを確認して。手持ちの資金は少ないので、残念だが自宅の稼働率の低いギターを下取りに出す。Gibson Les Paul Special(TV Yellow)とGodinのエレガットの2本だ。これに先日のRICOH GR Digitalの売却代金を合わせれば余裕!

ギター2本持って電車に乗りたくないので渋谷まで愛車M240号で行くが、途中で渋滞にハマりG-CLUB到着は開店から30分後。まあ余裕でしょ、と思ったら、なんと30分前に売れたと(泣)。つまり、私と同じように週末を待って開店と同時に買いに来た人が居たんだなあ。トホホ。

売れてしまったものは仕方ない。持ってきた2本のギターはG-CLUBで買い取ってもらうことにした。買い取り査定の間にG-CLUBにあったFretless Bassを試奏させて頂く。価格は狙っていたフェンダーより少し高いけど音は良い。ぱおぱおしている。しかし指板にラインが無い。というかポジションマークもほとんど無い。3/5/7/9/12/15/17/19のサイドに丸マークがあるだけ。これはキビシイ。実際は無くても弾けるし、ラインがあっても音程はズレる。けど高価な買い物なので妥協はイヤだよねえ。とか思いつつ試奏していたら査定終了。出てきた金額は、なんと狙ってたフェンダーとほぼ同額。予想の倍だ。最近は中古ギターが値上がりしているので、買い取り価格も値上がりしているんだなあ。カメラと一緒だ。カメラとギター2本の売却したお金があれば、アレレ、もっと良いFretless Bassが買えてしまうぞ!

ということで、G-CLUBを出てHoochie's 渋谷店に向かう。このHoochie'sには何度も試奏に行っている。Crew Maniac Soundというオリジナルブランドで出しているが、ここのFretlessはかなりのコダワリで作られている。指板を厚くしてコーテイングもして「ぱおぱお」鳴るようになっているのだ。ただし高価なので手が出ないと思っていたが、今なら買える!

Hoochie'sのFretlessの在庫もdigimartで確認済み。店に入るとFretlessは2本ある。おぉ、これだよねえ。Crews Maniac Sound JACKSON 4 MH。ということで2本とも試奏させてもらう。色はブラウンと赤で違うが材質や作りは同じで、ブラスのブリッジとスチールのブリッジの違いだけらしい。最初は赤い方を試奏。スチールブリッジのタイプ。ピックアップはEMGでブリッジ寄りに一つ。指板はコーテイング済み。24フレット以降もピックアップ近くまで延長されていて、フィンガーランプも兼ねている。指板にフレットラインは無いが指板のサイドに全フレット位置に短くラインが入っている。実は演奏中は指板のサイドしか見えないのでこれで十分なのだ。音は確かに「ぱおぱお」鳴っている。思わずニヤついてしまう。弦はラウンドワウンドの割には「ぱおぱお」する。フラットワウンドに交換すると更に「ぱおぱお」するなあ。

もう一本のブラウンも試奏させて頂く。こちらの方が若干音が元気が良い感じだが、ほぼ誤差範囲。もちろん良い「ぱおぱお」が聞こえる。良いベースだ。少し考えて赤いベースにする。小学生からギターを弾いているが、過去に赤いギターは良い音がした。まあジンクスみたいなものだな。なので赤い方に決めた。弦はフラットワウンドに交換して弦高は低めで調整をお願いした。

小一時間で調整が終わり、めでたく新しいFretless Bassを手に入れることが出来た。素晴らしい。店員さんからの注意事項としては、弦は105からのシリーズにした方が良いとのこと。張ってもらった弦はロトサウンドのフラット弦。今まで使っていたダダリオより少し太い。細くすると弦高下げた時にビビるらしい。なので太目がオススメとのこと。自宅のMomose改も弦を太くすると良いのかも。

ケースは安いギグバッグだった。ベース本体の値段を考えると凝ったハードケースがあっても良いはずだが、ハードケースは邪魔で重たいのでギグバッグの方が使いやすかったりする。オマケで同じ弦を1セット、手ぬぐい、けん玉を頂いた。このけん玉はかなりのコダワリ品らしい(笑)