タイムスリップ……
それが
ブラリと降り立った僕の
最初のインプレッション
ここでの待ち合わせは
お気に入りだったな
約束より早い時間に来ては
飽きずに駅前をながめて
やがて
人混みに光彩を放ちながら
僕の方へと向かってくる
その君の真っすぐな笑顔に
いつも心を弾ませていた
もう音沙汰も聞かないけど
今ごろどこかで
誰かと待ち合わせ中だろうか
変わらずの賑やかな広場
交差点を渡る風にもたれ
意味のないことを考えている
ずっと一人きりの僕
もしかしたら
密かに期待しているのかもな
今また君と
バッタリ出会えることを