ARGの運営上、嘘や虚構を広めることは許されるか?

ARGにおいて、現実のメディアを利用して虚構を表現することは効果的なアプローチだが、
嘘やフィクションを拡散させることは法律的・道義的に問題はないのか?




以下、すべて夜7時のNHKテレビニュースで報道されたものとする。

A:プレイヤーも部外者も一目で虚構だと判断できる

「『怪盗キッド』の通称で知られる連続窃盗犯が、あらたな犯行声明文をマスコミ各社に送付したことがわかりました」


B:プレイヤーは虚構だと判断できるが、部外者は真実だと信じてもおかしくない

765プロ所属の新人アイドル星井美希さんが、おとといから行方不明となっていることがわかりました 」


C:プレイヤーは虚構かもしれないと感じるが、部外者は真実だと信じてもおかしくない

「アイドルグループ『ももいろクローバー』のメンバー百田夏菜子さんが、殺人容疑で逮捕されました」


D:プレイヤーも部外者も、真実だと信じてもおかしくない

「東京に本社を置くインターネット会社ドワンゴは、ほんものの人間のように反応するAI技術を新たに開発しました」

同人屋が1万円のRAIDケースを試してみた(実際に使ってみる編)

この記事は前の記事からの続きです。
先に(開封編)をお読みになってからご覧ください。

ラトックシステム USB3.0/2.0 RAIDケース(HDD2台用) RS-EC32-U3R

ラトックシステム USB3.0/2.0 RAIDケース(HDD2台用) RS-EC32-U3R

さて、外付けHDDといえば「増設は簡単だが転送速度が遅く、メインのHDDにするには厳しい」というのが常識です。
これまでにも高速な転送規格であるeSATAを採用したHDDケースは数多く存在していますが、
実際の転送速度は内蔵HDDに遠く及ばないことが多いものです。
それでは、USB3.0を採用したこのケースの転送速度は、実際どのくらいなのでしょうか?



まずは内蔵HDDの読み込み・書き込み速度を調べてみましょう。
測定方法は、CrystalDiskMarkで2GBのダミーデータを5回書き読みしたデータの平均値を採用しました。


内蔵HDD(SATA接続)Seagate ST31000528AS

2年ほど前に購入した1TB HDD。500GBプラッタを2枚使用して、故障率を低く抑えているのが特徴の製品です。
Read/Writeもいい数字が出ていますね。


では、USB3.0の外付けHDDケースの性能と比べてみましょう。
RS-EC32-U3R(USB3.0接続) Hitachi HDS5C3020ALA632

Read/Writeともに内蔵HDDより10MB/sほど遅くなっていますが、それでも100MB/sを上回っています。


ためしに、SSDの速度も測ってみましょう。
内蔵SSD(SATA接続) Kingstone SVP100S296G

ランダムRead/Writeの速さはさすがの一言。シーケンシャルアクセスも、HDDの2倍近い値になっています。


グラフにまとめてみました。

全体的には内蔵HDDよりも少し遅い、ということでしょうか。今回RAIDケースで使用した日立のHDDは必要に応じて回転速度を変化させる省電力タイプのものなので、プラッタが高速回転するタイプのHDDを使用すれば、十分内蔵HDDに追いつくのではないかと思います。
なにより驚いたのは、もはや接続方式がボトルネックとなっていないこと。少なくともデータ転送速度において、USB3.0なら、内蔵SATAとまったく同じように扱ってよさそうです。



さて、RAIDケースの本当の価値は、HDDが壊れた後、どれくらい素早く確実に復旧できるかどうかにあります。
というわけで、次回はHDDが壊れてしまったとき、どのくらい素早く復旧できるか調べてみましょう。

#400 往きて帰りし暗号化

SPOJ "To and Fro"から和訳。

SPOJ Problem Set (classical)
400. To and Fro
Problem code: TOANDFRO


MoとLarryは手紙を暗号化する方法を考えました。まず、ふたりはお互いの間で通用する秘密の数字を決めて、メッセージをその数字分の縦列に分割して書きます。メッセージには小文字のアルファベットしか使わず、あまったスペースは無意味な文字で埋めてしまいます。ためしに、"There’s no place like home on a snowy night”[雪降る夜には我が家がいちばん]という文章を、5つの縦列に分割して書いてみましょう。Moはこう書きました…

t o i o y
h p k n n
e l e a i
r a h s g
e c o n h
s e m o t
n l e w x

Note that Mo includes only letters and writes them all in lower case. In this example, Mo used the character ‘x’ to pad the message out to make a rectangle, although he could have used any letter. Mo then sends the message to Larry by writing the letters in each row, alternating left-to-right and right-to-left. So, the above would be encrypted as
すべて小文字しか使われていないことに注意してください。また、この例では、"x"という文字を使って開いたスペースを埋め、四角形になるようにしています(x以外の文字を使っても構いません)。四角形を作ったら、一番上の行を左から右に読んでゆき、2行目は右から左へ、3行目はまた左から右へ…というふうに続けて、暗号文に変換します。この例では、以下のように暗号化されました。

toioynnkpheleaigshareconhtomesnlewx

さて、ここからが問題です。Larryのために、暗号文を元の文章に戻してあげてください(穴埋めのためのランダムな文字列も一緒に復号してください)。

Input

暗号文のセットが複数入力されます。それぞれのセットには、縦列の数と、暗号文本体が含まれています。縦列の数は2から200までの自然数で、暗号文は200文字までのすべて小文字で構成された文章です。暗号文のセットが何組入力されるのかはわかりませんが、最後の暗号文のセットのあとに一行だけ0が入力されて、そこで入力が終了することを示します。

Output

入力された暗号文のセットごとに、復号化したもとの文章を1行ずつ出力してください。すべて小文字で、空白は不要です。

Example

Input:
5
toioynnkpheleaigshareconhtomesnlewx
3
ttyohhieneesiaabss

0

Output:
theresnoplacelikehomeonasnowynightx
thisistheeasyoneab

#1. Life, the Universe, and Everything

いちおう訳しておく。

Your program is to use the brute-force approach in order to find the Answer to Life, the Universe, and Everything. More precisely... rewrite small numbers from input to output. Stop processing input after reading in the number 42. All numbers at input are integers of one or two digits.
人生、宇宙、すべての答え」を力業で求めるプログラムを書きましょう。正確に言うと、入力された小さな数をそのまま返すプログラムを書きましょう。42が入力されたらプログラムを停止してください。入力される数字は、1けたか2けたの整数です。

Example

Input:
1
2
88
42
99

Output:
1
2
88

同人屋が1万円のRAIDケースを試してみた(開封編)

同人サークルにとって、データは神様です。
比喩ではありません。SAIやPhotoshopで原稿を作成するのがあたりまえになったこんにち、作成した原稿が飛ぶことは単に新刊を落とすことを意味するだけではありません。
刷り版の保存がごく短期な同人印刷において、「手元のHDDが故障する=これまでの活動記録が全部消える」ということにもなりかねません。

合同企画では、データのバックアップはさらに重要になります。消失したデータが自分の原稿ならまだ諦めもつきますが、他人から預かった合同企画用の原稿を消失してしまうと、培ってきた信用も、データと一緒に電子の藻屑と消えてしまいます。

高速・大容量で安全にデータが保管できる、安価で手軽なストレージを導入すれば、「PCが物故われて新刊落としました...orz」といった悲しい事故を減らせるはずです。
幸いなことに、RAIDケースは年々値下がりを続けています。数年前まで10万円を超えていたような製品が、いまでは数万円で買えることも珍しくありません。廉価なモデルだと1万円を切ることも。
同人屋の平和と安眠のために、安価なRAIDケースの実力がどんなものか、詳しくチェックすることにしました。

開封の儀

モニターする製品はこちら、ラトックシステムのRS-EC32-U3R。HDD2本でRAID0・RAID1を構成できる、USB接続のRAIDケースです。

Amazonで\8679也。一万円を切るシンプルなモデルながら、ホットスワップUSB3.0に対応など、必要なところはきっちりツボを押さえているのが好印象ですね。


開封すると、書類の入ったビニール袋が出てきます。中には、マニュアルとCD-ROM、1年間の保証書が入っています。


内容物をすべて出したところ。書類の入った袋と本体、USB3.0ケーブル、白い小箱の4点でした。


小箱に入っていたのは電源ケーブル。100V-240V,50-60Hz対応のものです。


付属していたUSBケーブル。USB2.0以前とはコネクタの形と色が違います。
USB3.0対応になったおかげで、転送速度はeSATAより速い4.8Gbpsを誇ることになります。もちろん、実際はHDDのリードライト性能がボトルネックになるでしょうが、それでもケーブル一本でギガビット通信が可能になるとは、感慨深いものがあります。


本体正面。LEDでHDDの状態を通知してくれます。


底面にあるロックを外すと、前面パネルを外してHDDを挿入・交換することができるようになります。


本体背面。現在の動作モードを表示・変更できます。ケンジントンロックつき。


CDと大きさを比べてみました。高さはだいたいCDケースと同じくらい。


奥行きはCD1.4枚分くらいです。


ちなみに、比較に使わせていただいたCDは『極東アウトブレイク2』です。インディーバンドとか好きな人にオススメですよ!(勝手に宣伝)

インストール

さっそくHDDを取り付けてみましょう。今回用意したHDDは3本。

日立グローバルストレージテクノロジーズの同型番を2本と、Seagateのものを1本です。
1本余分なのは、違う回転数・メーカのHDDを挿入しても、きちんと動くかどうか試してみるためです。
それにしても、2TBのHDDがコンスタントに\7000円以下で買えるとは、すごい時代ですね...。


HDDの取り付けはワンタッチ。パネルを外して挿し込むだけです。ケーブルもネジもありません。


まずは電源ケーブルだけを接続し、スイッチを入れます。


背面の動作モードLEDがSINGLEで点灯したら、USBケーブルを接続します。カチッと音がなるまで接続するのがポイント。


きちんと接続できていれば、自動的にドライバがインストールされます。ついでに、付属のCD-ROMもインストールしてしまいましょう。


タスクトレイに追加されているRAID監視マネージャを呼び出すと、現在の状態を見せてくれます。


チェックボックスをオンにしてRAIDモードを選び、RAID作成ボタンを押せば、1分ほどで使えるようになります。

開封からHDD設置、ソフトウェアインストールまで含めて、ここまでにかかった時間は15分ほど
詰まるところや難しい設定もなにひとつ必要ありませんでした・・・・・・。

それでは、実際にファイルコピーでどれくらいの速度が出るのか試してみましょう。
→実際に使ってみる編へ