2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

モノマネ論〜続

動物の擬態というのは、あれはモノマネではないか、と思う。 場所に合わせて色を変えるカメレオンは有名だ。カマキリやある種のキリギリスは草の葉に似る。アンコウのように、海底の砂や石に見せかけて小魚を補食するのもいる。 どうしてそういうふうに進化…

モノマネ論

人に自分のモノマネをされると、イヤなものだ。 モノマネをする人は、だいたい、自分の美質(そんなものあれば、だが)をマネしてはくれず、欠点や、クセの強いところを、しばしば誇張してマネをする。 自分のイヤな部分を見せつけられている気がして、それ…

中年式

子どもにはこどもの日があり、青年には成人の日がある。老人には敬老の日があるのに、中年には何もない。 まあ、さしてこれからに期待をされず、特に敬われる理由もないから、当然だ。何となくダラダラと、いつともなくゲル状になってただれ落ちるのが、中年…

みにくいアヒルの子

「みにくいアヒルの子」というアンデルセンの有名な童話がある。 主人公はこんな感じの子である。 違う。これは見にくいアヒルの子だ。 ストーリーは、確か、アヒルのヒナの中に一羽だけ醜いのが混じっていて、いじめられる。 悲しい、悲しいと泣きながら成…

納得いかない食べ方

食べ物の好き嫌いというのは議論してもほとんど意味がなく、せいぜい、どこそこの店の何を食べれば認識が改まるヨ、と(いささかお節介な)アドバイスをするか、後は相手の口を無理矢理こじあけてドンブリ三杯分流し込むしか、解決の手だてはなかろうと思う…

痛がりの人

ふと思ったのだが(って、そんな話ばかり書いているが)、痛いとなぜ声を出すのだろう。 例えば、部屋の中を歩いていて、タンスのへりとか、戸の脇の柱に足の小指をぶつけると、「痛てっ!」とか、「ンゴガグググ」と言葉にならない声とかが出る。 あれって…

岩壁の告白

テレビの2時間推理ドラマの類はずっと見ていない。 もしかしたら、大学くらいから見てないかもしれず、そうすると、かれこれ20年。平成になってから一度も見ていない計算になり、当時生まれた子ども達がもはや大学生くらいの年頃である。関係ないか。 見てい…

インチキくさいけど大した人

昨日、テレビをつけたら、夜のワイドショーみたいな番組で、聖火リレーとチベット問題を取り上げていた。 福留功男さんが「ダライ・ラマのほうが胡錦濤より器が大きいように思いますねー」というようなコメントを語っていて、「いやね、たぶん、問題はソイコ…

和声学と科学技術文明

我ながらすごいタイトルを書いたものである。何だか、大著をものしたみたいだ。 最近、また音楽をやってみようかという気になってきている。 手始めに、「よしを」のBGMを作り替えてみた。 → 書「よしを」 もっとも、ありものを組み合わせて、少し音を載せた…

なぜ出版社は書名を疑問形にしたがるのか〜続き

近頃の本には、疑問文にして読者を釣り上げようとする書名が多い、という話の続き。 著名な小説のタイトルを疑問文にしたらどうなるだろうか。 例えば、ヘミングウェイ「老人と海」はこう。 「老人はなぜカジキの骨を曳いて港に帰ってきたか」 悪くはないが…

なぜ出版社は書名を疑問形にしたがるのか

近頃の新書やソフトカバーの本には、「〜か」と疑問形のタイトルをつけた本が多い。 今朝の新聞の一面下には、こんなタイトルの本の広告が載っていた。 「ヤマザキパンはなぜカビないか」 「クマにあったらどうするか」 「ヤマザキパンは〜」のほうは食品添…

ざこば師匠

THE ざこば(DVD付)アーティスト: 桂ざこば出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)発売日: 2008/03/26メディア: CD購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (5件) を見る この人の魅力はどう紹介すればいいのか……。 関西圏ではとてもメジャーな人だと…

異常な娯楽

のっけから何だが、ホールでやるクラシックの演奏というのは、ちょっと異常な娯楽ではないかと思う。 演奏中、奏者はもちろんだが、観客も、咳、くしゃみをこらえなければならない。屁は論外。ウンコは問題外の外だ。当たり前か。 まあ、しかし、昔から、出…

できもの

2週間ほど前だったか、風呂に入っていて、左の肩に小さなできものがあるのに気がついた。 3つあって、そのうちの1つが割に大きい。そのそばに小さいのが2つあって、全体としてはVの字が広がったふうに並んでいる。 何だろうなあ、と思いながら放っておいた…

聖火リレー

北京オリンピックの聖火リレーが大変なことになっているようだ。 チベット問題に端を発して、中国政府に怒った人々が次々にリレーを妨害する、聖火を消しにかかる、という挙に出ている。 でもって、運営側は、リレーの走者に屈強なガードの人々を伴走させる…

わたしの表記法

ウェブサイト上の文章では、段落と段落の間をアケることが多い。 例えば、今、こうやって書いている文章のようにだ。 パソコンの画面上の文字は、解像度のせいで紙に印字したものより読みにくく、理解力が低下するからだろう。画面上で気づかなかった間違い…

コロッケがおかず

昨日、肉屋でコロッケを買い食いしたら、なかなかうまかった。 それはいいのだが、と書いてしまうと、このページ、全編それはいいことばかりなのだが、そのとき、ふと思った。コロッケをおかずにご飯を食べるというのはどうなのだろう。 ご承知の通り、コロ…

きれいな子ども達

街で子ども達を見かけると、きれいな子ども達が多いなあ、と思う。 きれいといってもいろいろあるが、顔かたちがきれいというよりも、全体から受ける印象がきれいだと思う。 肌が陶磁のような美しさというのだろうか。 もっとも、「陶器のような美しさ」では…

四天王とビートルズ

昨日、立川談志、古今亭志ん朝、三遊亭圓楽、月の家圓鏡(今の橘家圓蔵)が、かつて東京の落語の若手四天王と呼ばれていた、というようなことを書いた。 わたしが生まれるか生まれないかくらいの頃の話だから、もちろん、実体験としては知らない。 何しろ、…

勃興期

ここんところ、週末の夜はDVDで「落語研究会 古今亭志ん朝全集(上)」を見ている。 実に華のある芸で、独特の唄い調子も楽しく、酒を飲みながら見ているだけでシヤワセになれる。 古今亭志ん朝は2001年に63歳で亡くなった。 志ん朝を含め、立川談志、三遊亭…

方言俳句、方言和歌

例によって、脈絡のない思いつきで申し訳ないのだが、俳句や和歌を方言にするとどうなるだろう。 例えば、 天の原ふりさけみれば春日だね 三笠の山にいでし月かもね などと東京気取り弁にしたり、 奥山にもみぢふみわけなく鹿の 声聞く時ぞ秋はかなしいです…

鼻フィルター再び

煙草の問題というのは困ったもので、各人が各人の立場で、勝手なことをわーわー言い出すので、なかなかまとまらない。 まあ、全体的には、禁煙の場所が増えてきて、というより、喫煙できる場所が少なくなってきて、包囲網が狭まっているようだ。 煙草を吸っ…

職場内排出権取引

わたしはあまり気にならないのだが、煙草のにおいというのは気になる人には大変気になるらしい。 以前、煙草を吸っていた頃には、“自分も吸えばにおいが気にならなくなるのになー”などと、うそぶいていたこともある。煙草を毛嫌いする人からすると、暴力的発…

磁力のある言葉

言葉の中には、磁力の強いものがあるように思う。 人を引きつけたり、反発させたりする。 例えば、「靖国」、「君が代」なんていうのがそうだろう。 君が代は、歌詞だけとってみれば何ということもない。王や帝を寿ぐ歌というのは、別に日本に限らないだろう…

ビニールシート

東京あたりの公園の、飲めや唄えやの宴会はビニールシートを敷いてやるようである。 青いテカったビニールシートを使う人達が多く、桜の美しさに全然合わない。まるで被災地の緊急避難場所である。 毛氈は高くつくだろうし、ゴザだって今では随分高くなって…