2004-10-08
■三菱製バスの欠陥座席、テープでシャットアウト

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041008ic24.htm
無罪を主張するのも権利ですから、無罪を主張して徹底して争うようなことはするな、とは言いませんが、自分たちの会社が、どれだけ多くの人に迷惑をかけ、危険を及ぼしているかを、被告人席に座っている人々、被告人にはなっていなくても何らかの責任を負うべき立場にある人々は真剣に考えるべきでしょう。
裁判ですから、起訴されていても無罪になるかもしれませんが、例え、無罪になっても、日本に、このような劣悪な自動車会社が現実に存在して、日本国民をいかに危険な状態に置いたか、ということは、この国に人が住み続ける限り、歴史の上から消えることはないでしょう。
■言葉遣いや態度がデタラメで国民の信頼を失う警察官

仕事の関係で、「警察から、こういうことを言われた。」という話を聞くことが少なくない。その中で、「非常にひどいことを言われた。」という話を聞くことが時々ある。そういう話をする者の主観も入っているので、割り引いて考える必要もあるが、それにしても、「ひどい」と思う場合が少なくない。なぜ、そういうことが起きるのか、考えてみると、
1 警察の組織としての教育が不十分すぎる
社会人としての最低限の教育が、きちんと行われているのか、疑問である。犯罪者を相手にする仕事であるから、きつい物言いをせざるを得ない場合もあるが、誰も彼も犯罪者扱いといった物の言い方しかできないのでは、無用な反発を買う。
2 思い込みが激しい
サリン事件で被害者を犯人扱いしたり、強盗殺人の被害者遺族を犯人扱いといった「迷走」ぶりが目立つ長野県警に特に顕著であるが、「思い込み」が激しすぎる人間が多いのではないか。被害者と言っても、必ずしも本当のことを言っているとは限らないし、被疑者がいつも嘘をついているとも限らない。目の前の印象的な証拠関係にだけ目を奪われて、思い込みで突っ走り、悪くもないものを悪者扱いしたりすれば(それも悪口雑言で)、当然反発を買う。
3 もともとの資質が低い
これは、今さらどうしようもない。
関係する人間がその場限りと思っていると大間違いで、警察官の横柄、乱暴な物言いに接して、不愉快な思いをした人間は、必ずそのことを覚えている。そういった人が、今後の警察の活動に協力しようと思うであろうか?
情報が集まらない、などと嘆いたり、愚痴を言う前に、自らの在り方、国民に対する接し方が、国民の信頼を失う原因になり、そのことで協力が得られず、まずます自分たちの首を絞めることになっていないかを、自問自答する必要があろう。
■「イチローロード」に異論 「歴史軽視のこじつけ」−−萩から反発の声も /山口

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041008-00000274-mailo-l35
私も、このプランには賛成できないですね。単に「262」という数字だけの話である上、事故でもあったら、「イチローロードで死傷事故」などと報道されそうです。
祝福するのは良いことだと思いますが、まだまだ先がある選手ですから、冷静に見守りつつ応援する必要があるでしょう。
■NYアパートでトラ飼っていた男性、5カ月の実刑判決

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041008-00000208-reu-ent
危険な行為であることは疑う余地がないですね。
■ネット相談:DV被害者を対象に南山大学教授やNPOが実施へ

http://www.mainichi-msn.co.jp/it/network/news/20041007org00m300076000c.html
こういう試みが軌道に乗り、法律相談全般に広げることができるようになれば、
1 窓口をいくつか設け(一般民事、相続、離婚、クレサラなど)、そこで相談メールを受け付ける
2 担当弁護士がそれを見て、不明な点、より具体的な説明が必要な点などを指摘して補充してもらう
3 簡単な返信で済むことはメールで済ませ、済まない案件(多くはこれになると思われる)については、弁護士会館や担当弁護士の事務所へ来てもらうが、担当者は、先にメールを読んでいるので、時間が相当節約できる
といったことも可能になるかもしれません。
■法科大学院の1期生、司法試験合格34% 政府素案

http://www.asahi.com/paper/front.html
素案と、現在の法科大学院の定員に基づく同省の試算によると、新司法試験の合格率は初年度34%(受験者2346人)、07年度22%(同7387人)、08年度20%でその後も2割程度で推移。修了できず新試験を受けられない学生が続出したり、法科大学院の定員減で受験者が減る可能性は考慮していないが、07年度以降は複数回の受験者も予測して計算している。
要するに、初年度が3割強、翌年度以降は2割程度、ということになります。合格できなかった7割から8割の人達は、その後、どうするのか?という、素朴かつ当然の疑問が起きます。
この内容は、予想されていたことではありますが、ロースクール関係者にとっては衝撃的でしょうね。
上の記事が消えているので、見たい方はこちらをご覧下さい(10月9日記)
■<巨人>文春をプロ野球再編記事による名誉棄損で提訴

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041007-00000128-mai-soci
名誉毀損が成立するためには、「社会的評価の低下」が必要です。この記事だけでは、詳細は分かりませんが、報道により読売新聞の社会的評価が下がったと言えるか、という疑問は感じます。
例えば、「楽天の三木谷社長と落合弁護士が、六本木ヒルズ内で密談した。」という記事が、どこかに出た場合、まったくの「事実無根」ですが、誰の社会的評価も、多分、下がりませんから、名誉毀損にはならないでしょう。「事実無根」、即、「名誉毀損」ではないことに注意する必要があります。
■司法修習生のWebページ、オーナー氏の修了とともにほぼ全滅

私のブログを紹介していただいた
http://internet.watch.impress.co.jp/static/yajiuma/
ですが、10月6日のその記事の中で、
検事や裁判官には、表現の自由に関して極めて厳しい制限があるようだ。
とのコメントがありました。私見では、「検事や裁判官」と、一括してしまうのは、正確ではないと思います。
裁判官の場合、ブログやホームページを開設している人が現にいますし、裁判所外で活溌に発言する人もいて、もちろん、制約はあると思いますが、昔に比べても、比較的自由に物は言えるようです。
それに対して、検事の場合、そういった例は見当たりません。「表現の自由に関する極めて厳しい制限」ということであれば、該当するのは検事でしょう。
元関係者ということで、敢えて言えば、検察庁という組織には、自由闊達、多様な意見を許容し、そういった意見を参考にして改善を図る、といった雰囲気はありませんし、「物言えば唇寒し秋の風」といった感じで、「余計な事はいわないのが身のため」という風潮が強いと思います(それは違う、と思う検察庁の人は、このブログのコメント欄でどんどん反論してもらって結構ですが、おそらく、そういったコメントはつかないでしょう)。
司法研修所の検察教官は、組織内のエリートであり、組織のそういった風潮を、そつなく受け入れているはずなので、検事に任官する司法修習生に対し、それとなく、「ホームページやブログなどで、あれこれ言っていると、良いことはないよ。」などといったメッセージを伝えている可能性が高いと思います。
私も、現職時代は、言動にはかなり慎重でしたし(今でも慎重なつもりですが)、検事である以上、節度は必要だと思いますが、検事に任官したからと言って、組織の論理にどっぷり浸かってしまい、ホームページもブログもやめてしまうような過剰な自己規制は、好ましくないと思います。自立した「個」がない検事というのは、いつまでたっても組織の歯車にしか過ぎず、真の意味での良い仕事というのはできないのではないかと危惧するものです。
■<自社株購入権>東京高裁が課税対象判決 国税側また勝訴

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041007-00000131-mai-soci
高裁レベルでの判断は、「給与所得」ということで、ほぼ、統一されたようです。
以上初年度に合格するというのも、それはそれで驚きですね。