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弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 日々是好日 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2005-07-02

[]新任検事の頃 22:32 新任検事の頃を含むブックマーク 新任検事の頃のブックマークコメント

時々見に行く新任判事補のブログで、仕事上、何かと苦労している様子がうかがわれ、自分が新任検事の頃のことが思い出されることがある。

今でもあまり仕事ができるほうではないが、新任検事の頃は、思い出したくもないような苦い思い出が多く、そういうことに限って覚えているのが始末が悪い。

その後、徐々に仕事がこなせるようになって、何とか現在に至っているが、なぜ、やることなすことうまく行かなかったかと言えば、

1 一通りの法律知識はあるが、実務に即した知識ではないため、現実の事件処理等に生かせない

2 実務上、定着、確立している手続、書式、文章表現などが身に付いていないため、上司等から見て明らかに不十分としか見えない場合が多い

3 若くて未熟なため、いわゆる「報・連・相」(報告・連絡・相談)がうまく行えなかったり、仕事の段取りが悪く、手持ちの仕事がうまく処理できない上、周囲から見ていても危なっかしい

といったことが原因であったと思う。

いずれも、経験を積む中で、自分の頭で考えながら徐々に身につけることができたり、改善が可能なものと言えるが、やはり、人によって能力や適性には差があるので、早期に高いレベルに達する人もいれば(「仕事ができる人」)、なかなか向上しない人(「仕事ができない人」)もいる。

誰もがくぐる関門であり、トンネルの先が見えないだけに辛いものがあるが、最近、日本でも有用性が注目されている「メンター」を、裁判所だけでなく、検察庁や弁護士会も含め、ある程度制度化する必要性があるのかもしれない。

私の場合、検事任官後、2年目から4年目の、力がつく時期に、地方の検察庁で、先輩検事からいろいろと指導を受けることができ(一種のメンターのような存在)、今思い出しても大変ありがたかった記憶がある。

そういう人が身近にいない場合は、愚痴を言ったり弱音を吐いたりしているだけでなく、積極的に探し出して指導を仰ぐ、という努力も必要であろう。

[]<橋梁談合>道路公団ルート、強制捜査当日にも「談合」 13:08 <橋梁談合>道路公団ルート、強制捜査当日にも「談合」を含むブックマーク <橋梁談合>道路公団ルート、強制捜査当日にも「談合」のブックマークコメント

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050702-00000010-mai-soci

この中には、国土交通省ルートで、検察当局が業界各社への家宅捜索に踏み切った5月23日に実施された「東北中央自動車道・刈安高架橋」(山形県米沢市)や、営業担当幹部14人を逮捕した同26日にあった「阪和自動車道・芳養(はや)川橋」(和歌山県みなべ町・田辺市)など4回の入札が含まれる。

談合することが生活の一部になっていて、食事をしたり歯を磨いたりすることと同様なものになっているんでしょうか。

こういった規範意識が鈍麻した人々は、小菅あたりでリハビリの必要があるのかもしれません。ただ、組織の一員として、やむをえず「やらされている」面もあるはずですから、「やらせている」組織責任こそが、徹底的に追及されるべきでしょう。

上層部の引責辞任程度でお茶を濁して済む問題ではないし、検察庁も、それで安易に一件落着とするべきではありません(一つのパターンとしてありがちな処理ではありますが)。

[][]全日空 制服4着分、盗難届 CM撮影で紛失 10:31 全日空 制服4着分、盗難届 CM撮影で紛失を含むブックマーク 全日空 制服4着分、盗難届 CM撮影で紛失のブックマークコメント

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050702-00000007-maip-soci

この記事で、制服の紹介のため使われている写真は、言わずと知れた伊東美咲のものですが、何となく伊東美咲が盗まれてしまったようで、悲しい気分になりますね。

2・26事件の際の「兵に告ぐ」ではありませんが、不心得者は、今からでも遅くないので持ち去った物を早く返還すべきでしょう。

[]「ネット匿名性は不可欠」――総務省 01:06 「ネットに匿名性は不可欠」――総務省を含むブックマーク 「ネットに匿名性は不可欠」――総務省のブックマークコメント

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0507/01/news059.html

報告書の中で、ネットの実名利用について触れたのはこの1カ所だけ。報道されたような「ネットの実名化を推進する」「ネットの“悪の温床”化を防ぐ」といった内容の記述はなかった。

だから、一連の批判は、報告書を読まない者の的はずれなもの、誤解に過ぎない、と持って行きたいようですが、本当にそうなんでしょうか?

再度、問題の共同通信のニュースを見てみましょう。

「実名でのネット活用促す 総務省「悪の温床」化防止」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050627-00000032-kyodo-bus_all

この記事で、「方針を固めた」のは「総務省」となっています。文部科学省などと具体策を詰めるという主体も総務省であり、そういった方針を、「今週初めに発表する総務省の「情報フロンティア研究会」の最終報告書に盛り込む。」とされているわけです。この主語も、普通に読めば総務省でしょう。

普通の日本語能力を持つ人が、この記事を素直に読めば、総務省がそういう方針で進めて行くことにして、報告書(こういった報告書の作成の在り方を少しでも知っている人は、会のメンバー「だけ」で作成されるものではないと容易にわかるでしょう)にもそれを盛り込もうとしていると、当然読みます。だからこそ、厳しい批判が噴出したのが実態です。

それを、「報告書はそういう趣旨ではない」とすることによって、巧妙な論点のすり替え(「総務省の意図」が「報告書の趣旨」の問題にすり替わっています)が行われ、総務省はそんなことは考えていない、とさりげなく言いつつ、一連の批判を、「報告書に対する誤解」という方向へ持って行くことで、沈静化を図ろうとしているのが、この総務省課長補佐の発言であると私は考えます。一種の詭弁ですね。

もし、本当に総務省が「ネット匿名性は不可欠」と考えているのであれば、上記の共同通信の記事は、明らかに「誤報」であり、当然、厳重に抗議するなどして謝罪、訂正を求めるべきですが、そういった動きがあった形跡は何らありません。そういった動きがないこと自体が、総務省の真の意図が匿名性の排除にあることを示していると言えるでしょう。

ITmedia記者岡田有花・・・どこかで聞いたような名前ですね)も含め、上記のような巧妙な論点のすり替えに幻惑された方が少なくないようですが、落ち着いてよく考えてみたほうが良いと思います。

追記:

いろいろな見方があると思いますが、こういった「研究会」は、あくまで、それ自体として議論や意思決定をするのが「建前」です。ただ、実態は、そのような単純なものではなく、省庁がやりたいことにお墨付きを与えるためのものであったり、省庁がこれからやりたいことについてアドバルーンを上げてみるためのものであったり、極端な場合は、腹話術の人形に過ぎなくて実際にしゃべっているのは省庁そのもの、という場合もあり得るでしょう(特定のどこかを指しているわけではないです)。

そういった実態を踏まえると、こういう見方も十分できるのではないか、というのが、このエントリーの趣旨です。そうではない、という反論は、もちろん歓迎します。

名無し鮎の人名無し鮎の人 2005/07/02 03:02 共同通信の誤報ですねコレ。情報フロンティア研究会(第6回)には「実名又は特定の仮名で他人と交流・・・」とありましたから、彼ら(総務省)は特定の仮名を許容しており、今回のターゲットは匿名掲示板(2ch)の「名無しさん」であって匿名ハンドルネームではないのです。

名無し鮎の人名無し鮎の人 2005/07/02 03:07 あれ?

>そういった動きがないこと自体が、総務省の真の意図が匿名性の排除にあることを示していると言えるでしょう。

なんだ、小倉弁護士への皮肉エントリーだったんですか。気付かなかったですよ。

通行人鮎の人通行人鮎の人 2005/07/02 10:32 名無し鮎の人さま>
>なんだ、小倉弁護士への皮肉エントリーだったんですか。気付かなかったですよ。
いえいえ落合先生は本当のことを書いただけですよ。小倉弁護士個人への皮肉という皮相なことではなく巨視観をもって、こういうことをやってはいけないという普遍的なモラルを呈示されただけだと思います。

しましま 2005/07/02 11:03 仰ることがよくわからないんですが、普通に考えれば、「総務省の意図」=「報告書の趣旨」ですよね。報告書に誤解があるって事は、総務省の意図も誤解されていると言う事ですよね。

教育県w出身教育県w出身 2005/07/02 12:01 http://dentotsu.jp.land.to/seiji.html#gyousei26

ここに果敢に総務省に問合せした人の覚え書きがあります。

>記事についての反論はしないのかといえば、報道の自由だかなんだかに関わるためしないとのことでした。

とのことです。
ソースとして非常に心許ないので、話半分に聞いておくべきでしょうが、参考まで。

元霞が関部落住人元霞が関部落住人 2005/07/02 12:12 報告書に盛り込みたい内容を前打ちでこっそり記者にリークして報道させ、世論の反応を見る、というアドバルーンの可能性が高いです。だからキッチリ訂正申込みもしないし抗議もできないかと推測のひととき。

まめまめ 2005/07/02 12:21 >しまさま
共同通信の記事では,「総務省の意図」として書かれているのに,
そして,それをみなが問題として議論していたのに,
その総務省が,「それは報告書の趣旨ではない」としたところに,
議論のすり替えがある,というではないでしょうか?
「総務省の意図」=「報告書の意図」と考えてしまいがちなところを狙って,
総務省課長補佐とやらが,このようなコメントを発表したのではないか,
というのが,落合弁護士の発現趣旨ではないでしょうか。
まちがってたらすみません。

しがない憲法研究家しがない憲法研究家 2005/07/02 12:45 たしかに、報道機関に報道の自由があっても、「誤報」であれば、「厳重に抗議する」ことは可能です。それと、共同通信の記事「文部科学省などと具体策を詰める。」の「文部科学省など」も気になりますね。

まさくにまさくに 2005/07/02 15:28 落合先生御贔屓の「伊東美咲」さんが着ていた制服も盗難に遭ったのでしょうか?そうだとすれば、恐らく非常にマニアな方たちの間で高値で取引されてしまうかも・・・。
談合捜査は検察が結構頑張っていると思います。

風雲風雲 2005/07/02 15:43 サラリーマン増税で失点した自民党が、都議選前にさらに傷口を広げないように火消しをしているようにしか見えません。

みさいらみさいら 2005/07/03 04:03 結局、共同通信の記者の国語力が中学生以下だったから起きた騒動でしょ。
総務省の中の人は共同通信とは喧嘩をしたくないのであーいう対応になったのかと。
「下手な要約」を誤報と訴えるのはいろいろと厄介だしね。朝日のアレとか。

まあ自分からすれば「また共同かよ!」なんですが。

h 2005/07/03 09:27 私が事務所に入ったとき、そこにいたのは法律知識の抜け落ちた20年先輩のボスと、落合先生よりやや早めに同じルートをたどった15年先輩の弁護士だけ。事務局も新人さんが入ったので何も知らない...。そういう中で苦しみながら調べて、恥をかきながら覚えていきました。あれから**年。事務所には「自分で考える前にとりあえず人の執務席にやってきて、人が何をやっていようとも委細構わずに寄っ掛かって手っ取り早く教えて貰おうとする弁護士」や「何でも事務局にやらせて自分でその仕組みを知ろうともしない弁護士」がうろついています(笑)。あああっ。年寄りの愚痴だ〜。

↑(追記)h↑(追記)h 2005/07/03 09:29 「その15年先輩の弁護士は、多忙を極めていてほとんど事務所にいないから訊きようもない...」というのが抜けていました。これがないと変な文章になってしまう。

とおりすがりとおりすがり 2005/07/03 15:23 メンター制度、とっても良いのですが...自分の経験から言うと、ダメな先輩ほど世話を焼きたがる傾向があるように思っています。新人指導の立場となると”権力(?)”を持ったと勘違いして、新人を自分の手駒の様に指図し、少しでも違う判断、意見を持つと「反抗的だ」と判断する人が居ました。

謎の現職謎の現職 2005/07/03 16:36 どこの業界にもいると思いますが,自分が絶対正しいと思い込み客観的間違いすら認めない人がいて,その部下になったら長期間悲劇です。特に指導官的立場にそんな人が来たら仕事を理由に自殺したり退職することも・・・。

しがない憲法研究家しがない憲法研究家 2005/07/03 17:29 >謎の現職さま まずは「諸先輩の生活の知恵」を活用することが、悲劇を生まないことの予防になるということですね。特効薬ではありませんが。一般論として、特効薬にも副作用があるでしょうし・・・。私は、何が特効薬かは知りませんけど。そこが、「しがない」所以でございます。

謎の現職謎の現職 2005/07/04 02:52 上のレスにも書きましたが同僚と上司を肴に呑んで発散する「諸先輩の生活の知恵」は大事だと思います。悪友の精神科医に言わせれば呑んでウダツを挙げるのは「退行治療と代償規制の最適解」だそうです。>しがない憲法研究家様
私だって辞表を叩きつけてぶん殴りたい……と約2年間一所だった苦悩の時期がありましたから,そのように悩む人の気持ちは人一倍分かります。

しがない憲法研究家しがない憲法研究家 2005/07/04 07:39 >謎の現職さま 上のレスの書き込みを確認した上で、書きました。私が「上で書かれた」と一言書くべきでした。コメントありがとうございました。皆さん心配されていますね。悩んでおられるご本人には、何とか乗り越えていただきたいと願うばかりです。