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弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 日々是好日 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2005-12-13

[][]放火事件における燃焼実験(前) 21:37 放火事件における燃焼実験(前)を含むブックマーク 放火事件における燃焼実験(前)のブックマークコメント

放火事件(未遂を含む)の捜査を行う上で、燃焼実験は避けて通ることができないでしょう。

放火事件の特徴は、証拠が燃えてしまい残らないことが非常に多いということです。目撃者がいれば強力な証拠になりますが、密かに行われることが非常に多いのも、この種事件の特徴です。

したがって、被疑者被告人の「自白」に、立証を大きく依存する場合が多いということになります。

放火事件で、熾烈に争われたり、無罪になったりするものが少なくないのは、こういった放火事件特有の証拠構造によるところが大きいと言えます。捜査機関としても、この種事件では、自白の任意性・信用性確保に細心の注意を払うことが不可欠です。そこで必要となるのが、燃焼実験です。

被疑者被告人が、放火の手段・方法について具体的に自白していても、実際にその手段・方法で放火行為が行えるかどうかはわかりません。そこで、燃焼実験により再現してみて、供述通りに放火が実行できるかどうかを確認するということが行われるわけです。

燃焼実験を行う場所は、警察学校の校庭とか、河川敷など、危険がない場所が選ばれます。大規模な燃焼実験を行う場合は、消防署に依頼して消防車を待機させることもあります。犯行時の状況をできる限り忠実に再現し、その内容は写真ビデオ撮影などで記録し、証拠化します。供述通りに再現してみたところ、放火が不可能、あるいは困難、ということになれば、供述の信用性は大きく揺らぎますから、そのまま放置することはできず、新たな捜査が必要、ということになります。

私が経験した燃焼実験で、印象に残っているものがありますので、別のエントリーでお話しすることにします。

[]みずほ証券誤発注:「証券5社の手法 美しくない」金融相 15:38 みずほ証券誤発注:「証券5社の手法 美しくない」金融相を含むブックマーク みずほ証券誤発注:「証券5社の手法 美しくない」金融相のブックマークコメント

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051213k0000e020055000c.html

マーケットの中での行動としては、何の非もなく、むしろ利益をあげたことで業界内では賞賛されるのかもしれませんが、死肉にむらがるハイエナのようで、後味は良くないですね。

私自身としては、こういった行動をとる会社や人に、信頼して何かを任せる気持ちにはなれません。ぼろ儲けで有頂天になっている関係者は、目先の利益獲得が、長い目で見てより大きな損失を招く場合もあることを、頭の片隅に置いておくべきでしょう。

[]世相表す漢字、トップは「愛」…2位「改」3位「郵」 08:02 世相表す漢字、トップは「愛」…2位「改」3位「郵」を含むブックマーク 世相表す漢字、トップは「愛」…2位「改」3位「郵」のブックマークコメント

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051212-00000504-yom-soci

凶悪な事件も、様々な争いも、「愛」があれば防止でき、破局への道を歩むことなく済むでしょう。

来年こそ、愛に満ちあふれた世の中になってほしいものです。

[]宇治小6刺殺 容疑者供述「女児いなくならなければ生きていけない」 01:00 宇治小6刺殺 容疑者供述「女児いなくならなければ生きていけない」を含むブックマーク 宇治小6刺殺 容疑者供述「女児いなくならなければ生きていけない」のブックマークコメント

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051212-00000001-san-soci

宇治署の調べに対し、「紗也乃さんがいなくならなければ、生きていけないと思った」と供述

私も、かなりの数の犯罪者と接してきましたが、報道から感じる、この被疑者の特徴は、論理が著しく飛躍すること、飛躍の中で自らの攻撃性、暴力性を抑制できないことですね。

重大殺傷犯に、時々見られるタイプです。

塾講師仕事を続けていたということですから、精神病ではないと思われますが、特異な性格の持ち主であったことは否定し難いと思います。そういった特質が、既に報道されている前科過去に大学内で起こした窃盗・傷害事件)の原因にもなっていた可能性もあるでしょう。

ゼミ担当教授が会見 宇治、小6女児殺害事件で同志社大」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051212-00000047-kyt-l26

によると、ゼミ担当教授は、

「(2003年の窃盗、傷害事件からの)更生の気持ちを彼から十分感じていたので、驚き、意外という気持ちだ」

「ひいき目かもしれないが、しっかり勉強していると信じていた」

などと語ったとのことですが、人を見る目がなかったと言われても仕方がないでしょう。

[]警察署に灯油まく 放火未遂などの疑いで少年逮捕 広島 00:16 警察署に灯油まく 放火未遂などの疑いで少年逮捕 広島を含むブックマーク 警察署に灯油まく 放火未遂などの疑いで少年逮捕 広島のブックマークコメント

http://www.asahi.com/national/update/1212/OSK200512120050.html

持っていたプラスチック製のタンクから灯油約10リットルをまき、たばこで火をつけようとした。

灯油は同署1階のカウンターの外から机などに向けてまかれた。

灯油をまいて、火をつけようとした経験を持っている人は、ほとんどいない(そのようなことをする必要もない)と思いますが、私は、やってみたことがあります。放火事件を起こそうとしたわけではなく、放火未遂事件を、放火未遂事件として起訴すべきかどうか決めかねて、実験してみたのです。

私が担当した事件は、被疑者が、家屋の床に灯油をまき、ライターで点火しようとして点火できなかった、というものでした。灯油というのは、日常生活の中で使用され、家庭内で給油も行われるため、容易には着火しないように作られています。その当時に勤務していた地検の裏で、ベニヤ板に灯油をまいて、ライターで点火しようと何度も試みましたが、まったく点火できませんでした。その事件は、かなり理論面での検討も行いましたが、結局、放火未遂では起訴しませんでした(放火予備で起訴した記憶です)。

上記のニュースの事件では、「机など」となっていて、「など」が何なのかわかりませんが、机のような材質のものであれば、灯油をまき、それに点火しようとしても火はつかなかったものと推測されます。

採用する考え方によっては、こういった場合でも放火未遂罪成立の余地は十分あると思いますが、客観的に見て着火の可能性がない、実験しても火がつかない、となると、放火未遂では起訴しにくかったことを思い出します。

h 2005/12/13 02:34 うーん。リンク先を見ましたが、大学がそんなに懺悔することでしょうかね。何でもかんでも、所属していた組織に責任が飛び火するってのは異常だと思いますよ。もちろん、人の命の尊さを改めて噛みしめるという校風からということであればいいのですが。

それに、学部ゼミの教員は担任でも保護者でもありません。ましてや超能力者でもありません。復学を決めたのは教授の一存でもないでしょうし。たかだか学部ゼミの教員と学生の接点程度で全てを察知することなど無理でしょう。そんなにあしざまにののしられる筋合いはないと思いますが。

InoueInoue 2005/12/13 16:57 落合さま。そんな危ない実験をしなくても、消防署に問い合わせれば済む問題ではないのでしょうか?

小次郎小次郎 2005/12/13 17:34 燃焼実験って大事です。「フローリングの床に灯油をまいて、たまっているところに火のついたマッチを投げ込んだら、あっという間に火の海になりました」などという供述を実験もせずに鵜呑みにすると、公判で大変なことになりかねません。

thinthin 2005/12/13 23:00 乙四危険物試験の出題内容ですなあ>>灯油。引火点の違いなので、仮にガソリンだったら犯人の思惑通り火の海にできる(無論、犯人も無傷では逃げられず大火傷は必定)。あるいは、あらかじめ灯油を熱しておくとか、布や紙に染み込ませて燃やすとか。もっとも、そこまで用意周到な犯人もそうは居ないでしょうけど。

thinthin 2005/12/13 23:15 連続すみません。特定されるのを避けたいのである程度ぼかして書きます。私の身近な大学で過激派同士の抗争事件があって、双方に重傷者が出たことがあります。その際の、当事者であり過激派構成員でもあったその学生に対する大学の処分が、無期停学でした。そして年度終了後は復学したと聞いております。その学生が、過激派本部が大学に送り込んだ兵士と専らの評判で休学復学を繰り返し成績も露骨に単位不足、しかもこの事件で大学の評判を悪くさせたのにもかかわらず、です。刑事処分がどうなったかまで知りませんが、大学は斯様に学生の行動に寛大なものである、というのが私の認識でした。同志社大学も、私の挙げた例に近い扱いが先例だったのではないかと思います。

InoueInoue 2005/12/14 10:41 警察に被害届すら出ていない、民事上の賠償請求があったわけでもない。被害者が担任教員に「こういう屈辱的なことがあった」と訴え出ただけで、関係学生20人近くが停学、5人が退学という、例の事件がいかに異常かわかろうというものです。証言によると、セクハラの実態とは、酒の席での「野球拳」だそうです。半ば無理やり服を脱がせた。

InoueInoue 2005/12/14 10:46 この件は、学生1人が大学側に処分取り消しを求めて裁判をおこし、地裁では学生側勝訴でしたが、高裁では敗訴。しかし、その先がわからないんですね。なんにしても、大学内の事件ならともかく、管理区域外の問題について、捜査能力がない大学がクビを突っ込むと、双方にとってろくなことにならないということでしょう。