2005-12-25
■[話題]私のクリスマス

やや風邪気味でもあり、特に何もありませんでしたが、昨夜は、都内某所で食事をして、ささやかにクリスマスを祝いました。
夜景がきれいで、眼下に広がる街の灯を眺めながら、様々な人生があることを思いました。クリスマスということで、店内でゴスペルのコーラスを聴くことができ、ジョン・レノンのHappy Christmasが、特に心に残りました。
■[法曹養成]法律学習の上で参考になるコメント

http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/
の12月24日のコメントで、
h 『昔は、様々な文献にあたり、それを素材にして自ら考え、他人と討論して知識を集約していくという作業を避けることが出来ませんでした。それにはまり込みすぎていく人も受からないし、全くやらない人も受からなかった。予備校の発達で情報が整理されていくと、余分なことをやらずに、その範囲を如何にこなしていくかが勝負になっていった。決して合格は楽にはなっていないけれど、合格だけを考えたことで身に付くスキルだけではなく、異なった角度からものを切れる力も持って欲しいと言うことでしょう。つねに切取線やのりしろがついているわけではないのですから。』
とあり、まったくその通りであると思いました。
私は、以前から、法律学習上、利用できるものは徹底的に利用すべきである、という意見を持っており、予備校とか予備校が出しているテキスト等も、役立つものであれば、毛嫌いせず利用すべきであると考えています。
ただ、整理された情報に接する、といったことが度を過ぎれば、分析力や応用力等が身につかず、司法試験合格や質の良い実務家になるという目標から遠ざかって行く、ということになりかねません。
■[話題]ISPは「通信の秘密」を守るため情報開示に慎重な姿勢

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2005/12/12/10199.html
弁護士の高橋郁夫氏は法律の専門家の立場から、任意による情報公開を求める代表的な手続きである警察による捜査関係事項照会書(刑事訴訟法第197条2項を根拠とする)を例にとって、「刑事訴訟法と電気通信事業法が衝突しており、法務省は照会書に『答える義務がある』と言っているが、総務省は通信の秘密を理由に『絶対に答えるな』と言っている」と述べた。その上で「私はこれは単なる解釈論の問題だと思っている」と語った。
私自身は、刑事訴訟法と電気通信事業法が決定的に衝突しているとは考えていません。立法趣旨や目的等が異なる複数の法令がある場合に、いずれかの要請を満たそうとすれば他の要請に抵触しかねない、といった状況が生じることは、よくあることで、その解決のためには、法令の解釈が必要ということでしょう。
最終的には裁判所において決められるべきことですが、ISPとしても、専門家(法律家)を適切に活用するなどして、適切な対応を迅速にとることが求められていると思います。
■[お知らせ]再度のお知らせ

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050713#1121256780
といったことを述べていますが、ご存じない方もおられるようです。ご注意下さい。トラックバックについても同様です。
■[不祥事]大失態!採点ミスで織田V取り消し、高橋がトリノへ

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20051225&a=20051225-00000014-sanspo-spo
フリー演技では「3回転ジャンプは2種類まで2回行うことができる」と規定されている。織田はこの日の演技で3回転ルッツ2回、3回転トゥーループ2回、3回転ループ2回と、3回転を3種類繰り返してしまった。
ところが、日本連盟が発注したコンピューターのプログラムには、これを自動的にチェックする機能がなかった。国際スケート連盟(ISU)が作成したシステムにはチェック機能があるが、高額なため、購入していなかったという。さらに採点のチェック役のテクニカルコントローラー(城田憲子フィギュア強化部長)が減点を見落とした。
国際大会へ出場する選手を選抜する大会のシステムには、高額であっても、国際スケート連盟が採用しているシステムは導入しておくべきでしょう。
間違って1位とされてしまった選手のメンタル面で、悪影響が尾を引かないか、心配になります。
選手の肖像権以外にも、大事なことがあるということでしょう。
■[事故][不祥事]株大量誤発注 本当の火事場泥棒は? 強制決済くすぶる疑問

http://www.sankei.co.jp/news/051224/morning/24kei001.htm
一方の“罪”は、誤発注がなければ市場原理に基づいて正常に取引されていたはずの現物株まで架空株の後処理にのみ込まれてしまったことだ。異常な株価の動きに狼狽(ろうばい)売りした投資家や、その後の値上がりに伴う含み益を得られたはずの投資家は、市場正常化のための「政治的判断」の陰で置き去りにされた。
上記の点は、私も非常に問題があると感じています。
結局、今回の出来事は、株式市場というものが、一種の「ジェラシックパーク」のようなもので、不備なシステムを抱え、強者が弱者を思うがままに飲み込みながら肥え太ることができる、ということを改めて実証したということが言えるのではないかと思います。
そういった中で、思う存分食い散らかされ、最後は「自己責任」という言葉を投げつけられて終わる弱者は、自らの取り組み方を真剣に考えてみるべきでしょう。
■[話題]オウム内部対立激化、上祐代表派と反対派 公安当局警戒

http://www.asahi.com/national/update/1225/TKY200512240345.html
10月には、中間派も交えた会合が開かれ、中間派は争いの原因を「現在の指導体制にある」とし、新たな指導体制を提案したという。だが、11月になって、中間派の正悟師が教団役員の辞任を表明し、中間派もまとまりを失い、両派の対立はますます深まっている。
記事では「公安当局警戒」とありますが、むしろ、あらゆる刑罰法令を適用して、組織を一気に壊滅させる絶好の好機と見ている可能性が高いでしょう。
来年は、今まで以上に、いろいろな事件が立件される、ということになる可能性があります。
7月ですか。同然予想されるケースですね。ここに来てと言うのは、少し残念でもありますが、一括でやられたようです。元検事となれば、かえって誤解を生じかねないことも頭にはありました。
今後、このブログにトラックバックを貼ることはないでしょう。
私のブログ記事への、トラックバックを貼って頂けることは、歓迎します。
ブログURL
http://d.hatena.ne.jp/hirono_hideki/
削除するのも、あくまで管理者のご判断ですから、部外者は従わざるを得ません。
廣野秀樹
先日あるサイトに悪質な著作権侵害をされまして、被害届を出そうと思いました。しかし捜査開始には時間がかかるという話を聞き、証拠の散逸がないよう、事前に相手方のサーバー運営会社に事情説明と資料提示を行った上、ログやバックアップデータの保存を求めました。が、サポートは「公的機関の照会には応ずる」「規約を読め」と繰り返すばかりで、個別的な質問には一切答えません。これで本当にデータが流れてしまったら証拠隠滅罪が成立するんじゃないかと思うんですが・・。
署にはもう行ってきましたが、担当の課にはネット事情を知る方が誰一人として存在せず、容易には話が通じませんでした。非営利サイトだからこそ刑事に行くしか追及手段が無いのですが、なかなか解ってもらえません、予想したことですけど。