日本新聞協会の意見書全文

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2006040701000713_Detail.html

匿名化の流れは「知る権利」を脅かし、「表現の自由」や健全な民主主義社会の根幹を揺るがしかねない。そのことに対し、私たちは強い危機感を抱き、深く憂慮している。
個人情報保護法成立にあたっての閣議決定では、全面施行後3年をめどに見直しを検討することにしている。過剰反応や意図的な情報隠しが進む中、個人情報の有用性と保護のバランスに配慮した制度の見直しが急務と考える。

神経過敏になって、必死に自分の情報が出ないようにしようとしても、知らないところで、自分の情報が入った情報媒体を落としてなくす人がいたり、不用意にPCにデータを入れ、ついでにウイニーも入れて大流出させたり、と、一種の「尻抜け」状態になってしまっているところが悲しいですね。
個人情報保護法の構造自体を抜本的に見直す(全体として、緩やかな訓示規定を中心とした、ガイドライン的な法律にして、目に余る行き過ぎた事態には適切な是正ができるようにする、とか)といったことも必要かもしれません。

告訴から送検まで6年 検察審、不起訴不当と議決

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060407/20060407_083.shtml

告訴を受理したとみられる警察が約6年後の送検まで、何をしていたかが再捜査で問題化する可能性もある。

「何をしていたか」とありますが、「何かをしていれば」告訴から検察庁への送付まで6年もかかるはずがなく、ほとんどの期間は「何もしていなかった」「放置していた」というのが実態でしょう。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050715#1121354480

でコメントした事件でもそうでしたが、面倒な告訴事件となると、警察は放置してしまい、ますます手をつけるのが面倒になって、解明できない責任を告訴人側に押しつけ、結局、事件をつぶしてしまう、ということになりがちです。
放置されて警察のロッカー等に放り込まれたまま2年、3年たっている事件は、日本全国に無数にあると思いますが、さすがに6年というのは、いくら何でも放置しすぎでしょう。
告訴・告発したからといって、その後のフォローをしないと、こういう事態が生じる場合がありますから、注意が必要ということだと思います。

『日露戦忠魂碑小さい』 乃木大将書簡で大目玉

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060407/eve_____sya_____003.shtml

乃木大将は記念碑よりも忠魂碑が小さいことに憤慨。「役ニ死タル忠勇者ヲ忘レザルハ第一ニテ、二様ニ建立スルコト甚ダヨロシカラズ」と怒りの言葉を連ねた。
結局、記念碑分の揮毫しか受けず、村は、忠魂碑の建立を見送った。書簡は、ごみ箱に捨てられたが、当時の教育長が拾って装丁し金庫に保管していたという。

なぜ、記念碑分の揮毫しか受けなかったかが、よくわかりません。忠魂碑にこだわるのであれば、立派な忠魂碑が作られない以上、記念碑にも協力できない、というのが筋だと思うのですが。
昔、司馬遼太郎の「殉死」を読んで以来、乃木大将に対しては良い印象が持てないでいます。

ドラマ「マチベン」(NHK)

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060321#1142909949

ドラマはほとんど観ないほうですが、今夜の第1回は観てみました。細かい点で誤りはありましたが、全体として、スピード感、緊張感があり、おもしろいと思いました。何と言っても、江角マキコが非常に良いですね。尋問が、歯切れ良く、非常にうまいと思いました。