暴力団対策で役員リスト提出要求 熊本市の契約条件に異議 マスコミ6社「個人情報保護に反する」

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060804/20060804_029.shtml

熊本市は3月に暴力団の排除措置要綱を策定。工事契約や物品調達などすべての契約の申し込み段階で、全業者に対し、非常勤も含む役員の名前、住所、生年月日を記入したリストの提出を求め、県警への照会に同意することも求めている。暴力団の関与が分かれば、指名停止処分や契約を破棄する。

暴力団フロント企業になっていたり、強いつながりを持つような企業が、組関係者を役員に迎え入れている、ということは、絶対ないとまでは言いませんが、まず、ないでしょう。表には出ず裏で利益を得ているもので、だからこそ、暴力団対策が難しい、ということが言えると思います。

番組ネット転送「適法」 東京地裁、TV局中止申請却下

http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY200608040501.html

以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050908#1126114059

で、

また、「録画ネット」のようなサービスを徹底的に放逐しようとしている放送局サイドとしても、こういった動きは苦々しい限りということになるのでしょうか。
今後の動きが注目されます。

とコメントしたことがありますが、やはり、放送局サイドはこういった動きに出ていたのだな、というのが、まず受けた印象でした。
「録画ネット」事件との対比、ということが問題になるでしょう。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050602#1117645357
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050602#1117670965
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050603#p1
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20051125#1132930455
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060209#1139418282

上記の記事では、

このサービスは永野商店(東京都)の「まねきTV」。ソニー製の市販装置を使い、テレビ番組を、専用ソフトを組み込んだパソコンなどにインターネット経由で流す。利用者が購入した装置を入会金3万1500円、月額利用料5040円で預かり、約50人にサービスを提供していた。
この装置の個人利用は著作権法違反にはあたらない。しかし、NHKなどは、永野商店の行為は不特定の利用者に向けたサービスで「(放送局の)送信可能化権を侵害している」と主張し、今年2月、同時に仮処分を申し立てた。
高部裁判長は、装置の所有権はサービスの利用者にあり、永野商店は装置の管理行為を代行しているにすぎず、放送局の著作隣接権送信可能化権)を侵害していないと判断した。

とあり、決定書が見られないので、上記の限度でしか事実関係がわかりませんが、あくまで印象として言うと、録画ネット事件との違いは、
1 装置自体は既に市販されているもので、適法なものである
2 その装置を利用者が購入し所有している(録画ネット事件では、抗告審決定で、装置について「所有権の移転が仮装されているにすぎない」とされていた)
3 上記のような状況を前提に、サービス提供者の行為が、利用者の行為を補助するものにとどまっていて、主体はあくまで利用者と評価できる
といった点にあるのではないか、と思いました。決定書を見てみたいですね。

大学構内に侵入容疑、探偵を送検 女子大生誘拐事件

http://www.asahi.com/national/update/0804/TKY200608040347.html

調べでは、男は5月22日午後、約3時間にわたり、女子大生が通う港区の明治学院大学白金キャンパスに無許可で侵入した疑い。

検察庁では、特異重大事件について、いわゆる事件名、というものとつける場合がありますが(決裁資料などでその名前を使います)、この事件に命名するとすれば、「セレブ女医令嬢誘拐事件」という感じでしょうか。
大学の入口には、「部外者による正当な理由のない立ち入りを禁止する」といった表示が出ているのが普通だと思いますが、本件の場合、正当な理由がないことが明らかで、探偵としてもそのことを十分認識し、かつ、重大な犯罪に関連して(探偵にそこまでの認識はなかったとしても)行われたということで、立件、送致に至ったものと推測されます。

ロリコンデリヘル横行 高級“小学生”買う大人たち

http://www.sankei.co.jp/news/060805/sha008.htm

風俗関係者は「デリヘル側もさすがに小学生を雇うと大変なことになると思っているらしく、本当の小学生の在籍はまずない。小学生コースなどは誇大広告もいいところ」と明かすが、"ロリコン男"たちは、コロッとだまされている。

捜査幹部は「少女たちを商品としか見ていないデリヘル側はさまざまな偽装をしているが、愚かな客が年齢が若いというだけで、それらをすべて信じてしまう」と嘆く。

中高生や無職少女は、出会い系サイトや「闇の職業安定所」と呼ばれる携帯電話のサイトを介し、デリヘルに集まってくる。「手っ取り早くお金がほしい」と少女たちに悪びれる様子はない。

この種の事件の現状が紹介されていて参考になりますが、歪んだ欲望に基づいて動く人々や、そういった人々から金儲けをしようという思惑で動く人々がなくならない限り、奥村弁護士のもとに続々と資料が集まり、研究がますます進んで行くのだろうと思いました。

御巣鷹事故鎮魂の地蔵520体、元看護師夫婦が製作

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060805-00000501-yom-soci

近く、鎮魂の祈りを込め、現場の御巣鷹の尾根かふもとに安置する予定だ。
7月下旬に完成した地蔵は、高さ7〜15センチ。ほとんどが座った姿で、穏やかな表情で手を合わせたり、数珠を持って祈りをささげたりしている。表情はいずれも少しずつ異なり、幼い顔立ちのものもある。

また、あの暑い夏を思い起こさせる時期になりました。あの事故がなければ、事故がなく21年たっていれば今頃、と、地蔵を見て思う人は多いことでしょう。
奇しくも、今年の8月12日には、東京湾大華火祭

http://www.city.chuo.lg.jp/ivent/toukyouwanndaihanabisaimeinn/

が予定されています。
おそらく、この華々しい花火を見ながら、私は、21年前の8月12日のことを思い出すでしょう。