先程、ヒースロー空港に到着し、一行でタクシーに乗って、ロンドン市内のホテルに入りました。今年の8月に欧州で利用した公衆無線LANサービスが、ホテルで使えることがわかり、早速、7日間有効のIDとパスワードを購入して、インターネットに接続できる状態にしました。それなりに快適なネット環境です。
午前11時発のバージン・アトランティック航空ロンドン行きに乗ったのですが、車で成田へ向かったところ、首都高の有明から葛西の間が事故で大渋滞していて、6キロ程度走るのに約1時間もかかってしまい、結局、チェックインしたのは午前10時15分くらいになってしまいました。遅い、と、カウンターのお姉さんに叱られてしまいましたが、ここまで渋滞するとは思っておらず、私自身、間に合わないのではないかと焦りました。それだけに、間に合ってほっとしました。
飛行機の中では、読書したり映画を見たりしながらのんびり過ごしました。バージン・アトランティック航空を利用するのは初めてでしたが、機内が赤や紫で統一されていてなかなかおしゃれな感じで、サービスも悪くなく、料金も安くて、コストパフォーマンスの良さを感じました。
ロンドンは、予想したほど寒くはありませんでしたが、明日以降どうなるかはわかりません。タクシーでホテルへ向かう間、少し雨が降っていました。
時差があるので、このエントリーを書いているのは土曜日の午後6時半過ぎです。見学は月曜日からなので、明日の過ごし方を考えたいと思っているところです。
映画「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id324789/
現在、日本でも公開中ですが、ロンドンへ来る途中の機内で観て、予想以上に楽しめました。大統領暗殺計画を巡ってストーリーが展開しますが、なかなかスピード感、緊張感がありました。映画の冒頭で、レーガン大統領暗殺未遂事件の際の映像が流れ、当時のことが思い出されました。私自身、米国のシークレット・サービスについてほとんど知識はありませんが、俳優の所作に、シークレット・サービスの実際の動きがかなり反映されているように感じました。
エヴァ・ロンゴリア
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/typs/id758385/
が新人シークレット・サービスを好演していて、昔観た
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の、クリント・イーストウッド(ハリー・キャラハン刑事)の相棒についた新人女性刑事を思い出しました。
「エヴァ・ロンゴリアのファッションに注目! 『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』10月7日よりロードショー」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061007-00000002-fash-ent&kz=ent
という見方もされているようですが、確かに、颯爽としていました。
「暗殺阻止」をテーマにした書籍や映画は少なくありませんが、私が過去に観たり読んだりして、おもしろいと感じたのは、フレデリック・フォーサイスの
ジャッカルの日(デジタル・ニューマスター版)【字幕版】 [VHS]
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以前、このブログでもコメントした、ブライアン・フリーマントルの
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それと、クリント・イーストウッドが、ケネディ暗殺を阻止できなかったことを悔やみ続けるシークレット・サービスを演じる
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ですね。
現在、英国滞在中ですが、今週、日本にいたら、来日中のフランス国家警察(「ジャッカルの日」でドゴール大統領暗殺阻止へ動く)の関係者と意見交換する機会があったので、残念です。
余談ですが(私のブログは余談ばかりですが)、私の記憶では、
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でも、ボディガードが元シークレット・サービスで、レーガン暗殺未遂事件に責任を感じて辞職、という設定になっていたと思います。現実に起きた事件が、映画で、巧みに取り込まれているものです。
“誤認逮捕”の少年に無罪判決
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/10/21/04.html
事件は5月23日、甲斐市のJR塩崎駅前で、男に連れ去られそうになった女児が防犯ブザーを鳴らしたため男は逃走。一緒にいた小学2年女児が携帯電話のカメラで撮影した写真を基に、県警が少年を逮捕した。
しかし、佐藤美穂裁判長は「犯人と判断する十分な証拠がない。犯行を認めた上申書も信用性に乏しい」とした。携帯電話の写真については「女児らはいったん犯人を見失った後に少年を撮影している。少年を犯人と判断した根拠は乏しい」と指摘した。さらに「女児らの証言では犯人は黒い靴を履いていたが、少年は当日白い靴だった」と矛盾点を挙げた上で「少年が犯人かどうかを女児に判断させた警察の面通しも、誘導性、暗示性の強い方法だった」と批判した。
新聞の片隅にひっそりと載っているような事件ですが、このような事件でも、
1 「写真」を伴った証拠、ということで、過度に信用されすぎてしまったということ(一旦、犯人を見失った後の撮影と認定)
2 不適切な方法による面通しの信用性が否定
3 録画・録音がない密室での取り調べについても、結果として作成された調書等について信用性が否定
と、いろいろな教訓を含んでいます。
裁判員制度が開始されたら、この種の「無罪」判決が次々と出る可能性があり、捜査機関は、危機感を持って従来の捜査手法を見直す必要性が高いと思います。
今まで、裁判所に「救済」されてきた部分が、救済されなくなると思ったほうが良いでしょう。