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弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 日々是好日 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2008-03-05

[][]スルガコーポレーション 20:58 スルガコーポレーションを含むブックマーク スルガコーポレーションのブックマークコメント

スルガ社、「所有権移転」文書配布 光誉と一体で仮装か

http://www.asahi.com/national/update/0305/TKY200803050265.html

報道については、特にコメントすることもないのですが、この会社のサイトで、役員等を見ると

http://www.suruga.com/company/gaiyo.html

元警察庁生活安全局長の警察OBさいたま地検検事正、日本公証人連合会長等歴任のヤメ検と、随分と立派な方々が名前を連ねているのが印象的です。特に、元警察庁局長は、「チーフコンプライアンスオフィサー」という、これまた随分と立派な肩書が付いていて、この方々には、このような事態になっていることについて、きちんと社会へ向けて弁明すべき社会的責任があるように思うのですが、いかがなものでしょうか。

[]刑法判例百選機〜輜澄並茖業如 20:41 刑法判例百選機〜輜澄並茖業如砲魎泙爛屮奪マーク 刑法判例百選機〜輜澄並茖業如砲離屮奪マークコメント

刑法判例百選1総論(第6版) 別冊ジュリスト189

刑法判例百選1総論(第6版) 別冊ジュリスト189

最新版が出たので購入しました。全部で106件が収録されていますが、平成12年以降に出た判例が、最高裁で8件、高裁で2件、地裁で1件の合計11件あり、特に最高裁で次々と注目すべき重要な判例が出ていることが印象的です。

しがない実務家である私ですが、できるだけ最近の判例にも目配りして、勉強を怠らないよう心がけたいと思っています。

[]厚生省の元課長、上告棄却 有罪確定へ 薬害エイズ 08:54 厚生省の元課長、上告棄却 有罪確定へ 薬害エイズを含むブックマーク 厚生省の元課長、上告棄却 有罪確定へ 薬害エイズのブックマークコメント

http://www.asahi.com/national/update/0304/TKY200803040310.html

第二小法廷は当時の状況について(1)非加熱製剤にHIVに汚染されたものが相当含まれ、使えば感染して多数の者が死ぬと予測できた(2)危険性の認識関係者に共有されておらず、医師患者がHIVに汚染されたものか見分けて感染を防ぐことも期待できなかった(3)国が明確な方針を示さず、取り扱いを製薬会社に委ねれば、安易な販売や使用が現実となる具体的な危険があった――と指摘。薬害発生を防ぐため、刑事法上も注意義務があったと認定した。

不作為犯が成立するためには、その前提として作為義務が存在する必要がありますが、作為義務をどこに求めて行くかは非常に難しい問題であり、この判例は、今後の不作為犯に関する議論や犯罪認定に大きく影響を与える可能性があると思います。

私が特に注目するのは上記の(2)で、具体的状況の中で「作為に及ぶべき者」が誰かを認定する上で、「他に作為に及ぶべき者を期待できない」という事情は、かなり重視されると見るべきではないかと思います。

この点は、インターネット上の誹謗中傷等で、情報信者ではないプロバイダ等の刑事責任を考える上でも重要であり、単に、違法な情報存在を知りつつ放置した、というだけでは犯罪は成立せず、具体的状況の中で、情報信者にはもはや削除等の措置を期待できず、他に現実的な手段がない、といった場合に、はじめて犯罪の成立可能性が生じる、と見るべきではないかと思います。

[]覚せい剤:海上回収失敗は密輸予備罪 最高裁判決 08:36 覚せい剤:海上回収失敗は密輸予備罪 最高裁判決を含むブックマーク 覚せい剤:海上回収失敗は密輸予備罪 最高裁判決のブックマークコメント

http://mainichi.jp/select/today/news/20080304k0000e040054000c.html

密輸船が覚せい剤を海上に投下し、別の船が回収して国内に持ち込む「瀬取り」取引を巡り、密輸の着手がいつなのかが争われた上告審判決で、最高裁第3小法廷は4日、「荒天で覚せい剤に近づけなかった場合、陸揚げの客観的な危険性は発生しておらず着手とは言えない。密輸予備罪にとどまる」との判断を示した。

1審・東京地裁は11月事件について「着手後」に失敗したとして同法違反の密輸未遂罪を適用。一方、2審・東京高裁は「国内に陸揚げされる現実的な危険はなかった」として「着手前」の予備罪と判断していた。未遂罪の法定刑は「無期懲役懲役3年以上」で、予備罪の「懲役5年以下」より重いため争点になっていた。

犯罪というものは、陰謀、予備、未遂、既遂、といった形で、徐々に進行して行くものですが、進行すればするほど刑は重くなります。予備か未遂かは、実行の着手があったかどうかによりますが、犯罪により、実行の着手(犯罪実現の現実危険性のある行為を開始すること)をどこで見るかは、なかなか微妙な場合もあり、本件も、そのような事案であったということができると思います。検察官も上告していたようですが、この種の「瀬取り」事案で、今後、未遂認定が困難になることを憂慮し、敢えて上告までしていたのでしょう。

実行の着手における「危険」は、あくまで現実的なものである必要があり、現実性をどこで見るかは具体的な証拠関係によりますが、本件では、「荒天で覚せい剤に近づけない」といった事情が、そういった現実性をかなり阻害していた、と判断されたものと推測されます。未遂に至っているかどうかが争われる事例は時々起きますから、今後の参考になる判例と言えるように思います。

[]インサイダー:監査業界、不信増幅 関係者衝撃広がる 01:08 インサイダー:監査業界、不信増幅 関係者衝撃広がるを含むブックマーク インサイダー:監査業界、不信増幅 関係者衝撃広がるのブックマークコメント

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080304k0000m040114000c.html

本来は市場の公正さを確保すべき公認会計士が業務で知った企業情報を悪用したことで、粉飾決算への会計士の関与などで強まっている監査業界への不信を増幅するのは必至だ。

この記事を読んでいて、ふと思ったのは、弁護士はどうだろう、ということでした。業務で預かった金銭を横領して懲戒処分を受けたり刑事責任を追及される、という弁護士は数多く、それ以外に、思いつくだけでも、誘拐、詐欺、弁護士法違反、覚せい剤取締法違反、等々、様々な犯罪を犯して弁護士が検挙されています。それによる不信感の増幅は、公認会計士の比ではないでしょう。

弁護士も公認会計士も、資格取得者の数が増える傾向にあるようですが、いかにして質を維持し、不心得者の出現を防止するかが、今後、ますます問われることは確実だと思います。

[]警察長官表彰を一転返納、志布志事件の鹿児島県警 00:48 警察長官表彰を一転返納、志布志事件の鹿児島県警を含むブックマーク 警察長官表彰を一転返納、志布志事件の鹿児島県警のブックマークコメント

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080304-OYT1T00702.htm?from=navr

長官表彰では、副賞として警察庁から3万円が取締本部に、内部表彰では志布志署や捜査員に賞金や図書券など計約2万円相当が贈られている。この計約5万円については本部長ら幹部が私費で国、県に返納する方針。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080302#1204469519

では、

返上は当然のことで、鹿児島県警本部長以下、頭でも丸め、皆で打ちそろって上京し、警察庁長官に詫びて、もらったものを返す、くらいのことはすべきでしょう。

コメントしましたが、報道され、一旦は返上しないと言っていたものを、一転して返上する、というのが、いかにもみっともないですね。今後、100年くらい、警察庁長官賞はもらえないかもしれません。

警察庁長官賞の副賞が3万円ということは、この記事で初めて知りましたが、このような名誉ある賞に拭いがたい汚点を残した鹿児島県警には罪深いものがあると思います。

sakulizumsakulizum 2008/03/05 02:04 はじめまして、sakulizumです。はじめてコメントさせて頂きます。
公認会計士のトピックスを読み、情報の操作がお金になる時代だからこそ起こる事件なんだなと、つくづく感じました。役職の地位が高い程、重要な情報がバンバン入ってきて、その情報をいかに内だけに留めておくことがそれら役職の裏の仕事でもあるんですね。

sunearthsunearth 2008/03/09 20:51 はじめまして

副都心線の件ですが、落合先生のお話のように渋谷が是まで以上に混む、と言うことになれば嬉しいことと言えるでしょうか ?

東急電鉄との相互乗り入れが始まると、田園調布や自由が丘あたりのお金を持っている住人でこれまで渋谷で買物をしていた人達が渋谷では降りなくなり、新宿の伊勢丹に集まる、と言う話が副都心線の工事が始まってからすぐにあります。(新駅も今の位置だと言う話です)

これをマーケットは先食って、昨年の公示地価の値上りでも渋谷の東急百貨店や西武辺りよりも、新宿の伊勢丹のあたりの方が多分大きく上がっているのではないでしょうか?(未確認です)

伊勢丹の前の丸井は現在新しく建て直し中ですが、これもこの副都心線の開業を目に入れてのことだと思います。

今回は落合先生の心配が現実となり、渋谷により多くの人が集まるようになると更なる活性化になってよろしいですね。