ストーカー:宇都宮地裁判事を逮捕 山梨県警

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080522k0000m040112000c.html

容疑者は甲府地家裁都留支部長だった08年2月19日〜3月19日、山梨県内の女性の携帯電話に「今度いつ会えるかなあ」などのメールを匿名でインターネットカフェなどのパソコンから十数回送信し、女性に不安を与える行為をした疑い。恋愛感情が受け入れられず恨んでいたらしい。

相手は裁判所職員の女性、ということですが、あってはならない不祥事であり、こういった人物が裁判官として存在してしまった、ということについて、国民の厳しい批判が浴びせられることは必至でしょう。
記事によると、4月10日に、東京高裁から宇都宮地裁に対し、この裁判官が捜査対象になっている、という連絡があったとのことですが、なぜ東京高裁がその事実を知ったのか、知らせたことが捜査に支障を生じさせなかったのか、その後、この時期の逮捕に至るまで、裁判所、検察庁、警察の間でどのようなやり取りがあったのか、といったことについても、興味を感じます。

裁判員制度:最高検に「裁判員公判部」新設

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080521ddm041040094000c.html

04年6月に設置した「裁判員制度等実施準備検討会」を正式な部に格上げし、刑事部や公安部などに分散していた事務を一元化する。

裁判員公判部」というのは、言いにくく、響きが良いとも言えませんが、検察庁が組織として、この問題に取り組む意欲、熱意は強く伝わってきます。

取材対応

今日の午前中、ある事件の公判があり、終了後、弁護士会館へ移動しようと歩いていると、数名の記者がついてきて、取り囲まれながら取材を受けましたが、検察庁ドロップアウトし、世間の片隅で細々と棲息するしがない弁護士には、ああいった取材は荷が重いですね。
法曹生活も今年で20年目になり、今となっては夢も希望もなく、あるのは現実だけ、という状態で、次々とやってくる仕事を淡々、粛々と遂行しつつ、早くこの世界から足を洗いたい、静かに人知れず去って行きたい、と思うばかりです。