検察「返り血」いまだぬぐえず

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081002-00000588-san-soci

逮捕から6年半。法務検察史上、特異とされる「三井事件」は“闇”を残したまま終幕を迎えようとしている。

ただ、残された“闇”とは犯罪成立の有無でなく、捜査の「意図」なのだ。
組織に致命傷を与えるであろう内部告発者に検察がどう向き合ったのか。元被告との交際の流れを記した暴力団関係者のメモを端緒に内偵を始めた大阪高検の動機は、純然たる犯罪捜査だったのか、それとも裏切り者を排除する意思が先にあったのか。

純然たる犯罪捜査だった、ということを信じる人はなかなかいないでしょうね。この事件については、以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070115#1168867982

とコメントしたことがありますが、権力の底知れぬ恐ろしさということを、改めて感じさせられます。検察イコール正義の味方、悪を退治するヒーロー、といった単純、牧歌的な検察観しか持っていない人にとって、いろいろな意味で参考になる事件ではあります。