捜査情報を前村長に漏らした疑い 奈良県警警官2人逮捕

http://www.asahi.com/national/update/0224/OSK200902240133.html

県警は2人が見返りに何らかの便宜を受けていなかったかも調べる方針。

地方では、人と人との関係が密接なので、捜査対象になった人物と警察関係者が以前からの知り合いで、そういった関係故に、上記の記事にあるような一線を越えた関係にまで至ってしまう、ということが起きがちです。私自身も、検察庁在籍当時は、そういった話を何度か耳にして、捜査や公判を進める上での、特に内部における「保秘」の必要性ということを強く感じたことがありました。情報の世界では言うまでもないことですが、内部の人間であるからと言って、安易に信用し気楽に話していると、意外なところに筒抜けになり大変なことになる、ということが起きがちです。その意味では、怖い面があり気が抜けないものがあります。
そういった怖さ、危うさが典型的に出てしまった事件ということは言えそうな気がします。

準強制わいせつ容疑で逮捕の判事 一転、認める供述

http://www.asahi.com/national/update/0225/SEB200902240013.html

容疑者の手などから採取した試料が被害女性のDNAと一致したという。

この種の事件における「自白」は、特に、当初否認しているような場合は、かなり慎重に評価する必要があり、自白を除いた証拠でどこまで立証できるか、有罪判決に至るだけの確固とした証拠構造になっているかということを、検察庁としては慎重に見極める必要があるでしょう。
その意味では、上記のような客観証拠の存在は大きいと言えますが、それだけで十分かというと、そこまでは言えず(この記事からうかがわれる鑑定結果では、身体のどこを触ったかまではわかりません)、被害者供述の信用性ということが、やはり最大の問題になると思います。

弁護・検察側に提供 法廷発言記録 最高裁方針『口頭審理に集中を』

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009022502000052.html

音声認識システムは法廷に設置したカメラやマイクで発言を録音・録画。同時に発言内容を自動的に文字化してDVDなどに記録する。キーワードや発言者などを入力すると、検索した部分が文字と映像で再生される。

最高裁によると、システムは当初、裁判員向けの使用を想定していたが、弁護、検察側双方から提供を求める声があった。

弁護、検察側双方に提供されるデータは音声と文字のみ。動画はプライバシー保護のため提供されない。

当事者もこういったデータを利用できれば、かなり役立つことになると思います。ただ、「プライバシー保護」と言っても、既に法廷で目に触れ耳に聞こえている情報ですから、動画は提供しない、というのは理解に苦しみますね。ここまで提供するのであれば、動画も併せて提供すべきでしょう。ただ、動画まで含めると、データとして膨大になり、取扱い上、わずらわしくなる、ということはああるかもしれません。個人的には、とりあえず音声と文字で確認できれば特に支障はないだろうという気はします。

思い出の中の弁護士

事務所で名刺を整理していたところ、元東京弁護士会所属で、数年前にお亡くなりになったと聞いている、矢吹輝夫弁護士の名刺が出てきました。
私は、平成9年4月から平成12年3月まで、静岡地検に勤務していましたが、死後認知事件であったと思いますが、矢吹弁護士が法廷へ来られていて、法廷終了後、裁判所から静岡地検まで、歩きながら少しお話しました。矢吹弁護士は、見るからに好々爺という感じの、人格の良さがにじみ出てくるような方で、歩きながら、息子が事務所を継いでいて忙しいので遠隔地の事件は私が出掛けて協力するようにしている、といったことを話されていて、そう語る姿がとてもうれしそうでした。その際にいただいた名刺が、今回、出てきたものでした。
事務所のサイト


http://www.yabukilaw.jp/index.html

によると、「1996(平成8)年に矢吹公敏弁護士が事務所に参加」とされていて、私が矢吹弁護士にお会いしたのは、それから間もなくのことでしたから、事務所継承の道筋がついたことなどで、うれしそうに話をされていたのかもしれない(単なる推測ですが)などと、名刺を見ながら思いました。
一期一会と言いますが、なぜか、その時のことが思い出されたので、ブログに書き留めておきました。

<ソフトバンク>「iPhone3G」大幅割り引き

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090225-00000139-mai-bus_all

期間は2月27日〜5月31日。2年契約が条件だが、記憶容量8ギガバイトのタイプは「0円」(通常は2万3040円)に、16ギガバイトでも1万1520円(同3万4560円)になる。

今年中の新iphone発売という噂もあり、在庫を一掃するという狙いもあるかもしれないですね
新型を狙っている人は様子見かもしれませんが、既に使って楽しんでいる者としては、16ギガでも1万円余りというのは、かなりお買い得という気がします。
iphoneに慣れてくると、いろいろなアプリをダウンロードしたくなってくるので、余裕をもって16ギガというほうが手堅いかもしれません。

イタリアワイン

http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/list.php?special=PM

で紹介されているニポッツァーノ・リゼルヴァ(イタリア・トスカーナ赤、2005年)を飲んでみました。ワイナリーの所有者については、上記サイトで、

フレスコバルディ家の歴史は非常に長く、700年、30世代にも及びます。一家はトスカーナを中心に、イタリアの文化、経済、流通、歴史において重要な役割を果たしてきました。 階級社会ではなくなった今日でも各方面における偉大な功績を讃え、人々は彼らを「マルケーゼ(=侯爵)」と呼んでいます。

と、かなりの歴史を誇っているようですが、ワインは、やや若い感じがするものの、おいしく飲めて満足しました。

自殺の長野県総務部参事、東京地検が聴取

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090225AT1G2502E25022009.html

谷川恒太次席検事は「心よりご冥福をお祈りします」とのコメントを発表した。

どういった経緯で取調べを行っていたのかはわからず、また、取調べ状況も不明で、軽々にはコメントできませんが、東京地検特捜部の取調べ対象者による自殺、自殺未遂が多すぎる、と感じるのは、おそらく私だけではないでしょう。そのことについては、以前にも本ブログで、

水谷建設脱税事件、東急建設支店長が聴取後に自殺
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060818#1155827422

とコメントしたことがありますが、次席検事としても、単に冥福を祈るだけでなく、無理な取調べで人を死へと追い込んだのではないかどうかをきちんと調査し、その結果によっては、責任をとるべき者にはとらせる、具体的な再発防止策を講じるということを厳正に行わないと、今後も同様のことが繰り返され犠牲者が出るということが続きかねないでしょう。