ベストセラー盗用疑惑、TDL逸話集「最後のパレード」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090419-00000854-yom-soci

東京ディズニーランドでの客とスタッフのエピソードを集めた本としてベストセラーになっている「最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話」(サンクチュアリ・パブリッシング発行、中村克著)に、読売新聞に掲載された「小さな親切はがきキャンペーン」の入賞作品がほぼそのまま収録されていることがわかった。
ほかにも、掲載されている複数のエピソードが、過去にインターネットの掲示板「2ちゃんねる」に投稿された文章と酷似していることも明らかになった。

新聞広告で知り、買って、いくつかのエピソードを読んでみましたが、心温まるものを感じる一方で、「出来すぎた」供述調書を読んだ時に感じるような、心の中に起きる灰色の疑念といったものは、確かに感じた記憶があります。エピソードそのものには著作権は成立しないとしても、他者の著作物を丸写しにするような本の作り方が許されるはずもなく、まずは、出版社が事実関係を究明し、問題があれば、絶版、回収(20万部以上売れているとのことで回収は事実上困難かもしれませんが)を含め検討すべきでしょう。

世界最大のネットオークション会社の日本進出で、大きな変化が起きているようです。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20090419/20090419-00000430-fnn-int.html

ネットオークション世界最大手、アメリカの「eBay(イーベイ)」は、出品者が書き込む商品説明などを日本語から英語に翻訳するサービスを開始した。
これまでも日本からの出品は可能だったが、ユーザー登録などすべて英語で行わなければならず、英語が苦手な利用者は、出品を控える傾向にあった。
しかし4月1日から、日本語で書き込めば、それが英訳されるようになった。
翻訳手数料は100文字まで700円と、一般的な翻訳料よりかなり安く抑えられている。

イーベイは、以前、日本でネットオークションのサービスを提供していましたが、撤退してしまったので、正確には「再進出」「再参入」ということになるでしょうね。
世界的にはイーベイが成功しているので、そこに、翻訳サービスをかませることで日本人が利用しやすくする、というのは、一つの賢明な選択でしょう。
ただ、余分な手数料はかかってしまうので、それだけの意味、価値があるかということを、参加の際にはよく考えたほうが良さそうです。

雑誌協会が司法権力を批判「恣意的な言論弾圧」

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090420/trl0904201628007-n1.htm

裁判員制度」の問題点を指摘してきた雑誌に対する「司法権力の意志の表れ」とする見解を表明した。

裁判員制度の実施が迫ってきた時期に、雑誌ジャーナリズムへの「懲罰的ともいえる判断」が続出しているのは「決して偶然ではない」としている。

私は、この記事で取り上げられている事件の中のある事件に原告代理人として関与しているので、中立的立場とは評価されず、雑誌協会からは「恣意的な言論弾圧に加担」している弁護士ということになるのかもしれませんが、敗訴が続いていることと裁判員制度は関係ないと思いますよ。>雑誌協会
単なる噂話をかき集めてきて裏も取らずにおもしろおかしく記事にするようなことを繰り返していれば、裁判員制度に賛成しようが反対しようが、訴えられても次々と敗訴するのは必然であり、そのことが特に顕著に現われているのは、まだ訴訟にまでにはなっていないようですが、最近の週刊新潮による朝日新聞阪神支局襲撃犯人に関する大誤報でしょう。「歴史的」大誤報と言っても過言ではないと思います。
弾圧、懲罰などと言い募る前に、取材体制を抜本的に見直し、ネガティブな記事を書く際にはきちんと裏を取る、ということを励行するようにしないと、それでなくてもインターネットに押されて衰退する一方の雑誌は、ますます相手にされなくなることは目に見えているでしょう。
表現の自由を守るためには責任ある言論ということを目指さないと弾圧、懲罰などという話になる前に自分達が自滅してしまう、という意識を持たないと、取り返しがつかないことになりかねません。