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弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 日々是好日 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-07-09

[]今後のメールマガジン 12:40 今後のメールマガジンを含むブックマーク 今後のメールマガジンのブックマークコメント

今週月曜日から、まぐまぐプレミアムシステムを使ってメールマガジンを発行するようになり、読者の方も徐々に増えつつありますが、せっかく、継続して、毎週、発行するものなので、法曹になってからの私自身の歩み、のようなものを書くことにしました。

振り返ると、検事に任官したのが平成元年で、既に丸20年が経過し、その間、いろいろなこともあり、守秘義務には注意しつつも、この辺で自分記憶を整理しながら書き綴るのも、自分だけでなく他の方々にとっても何らかの参考にはなるかもしれません。

メールマガジンの読者の方々は、どうぞご期待下さい。

[]福知山脱線事故公判は「予見可能性」が争点に 09:24 福知山脱線事故、公判は「予見可能性」が争点にを含むブックマーク 福知山脱線事故、公判は「予見可能性」が争点にのブックマークコメント

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090709-00000123-yom-soci

検察側は、社内には半径450メートル未満のカーブATSを設置する基準があり、事故現場に設置すべきだったとする。

JR西は東西線開業で尼崎駅への乗り入れがスムーズになるよう、現場カーブの半径を600メートルから304メートルに付け替えたが、設置を義務づけた法令は当時なかった。工事も、国土交通省の認可を得ていた。

JR西関係者は「路線単位ATSの整備を進めるのが当時の常識。(特定のカーブなど)ピンポイント危険を予見し、設置する考えはなかった」とする。

1996年12月、JR函館線(北海道)で、貨物列車脱線事故が起きた。居眠りをした運転士が、制限速度を47キロ超過してカーブに進入したことが原因だった。

この事故から、検察側は速度超過を防ぐ措置を講じるべきだったとする。

一方、兵庫県警は福知山線脱線事故現場を運転したことのある現役、OB運転士200人以上から事情聴取したが、ほぼ全員が「現場カーブ危険だと感じたことはない」と述べた。

カーブの付け替え後8年間、事故の予兆となる運転ミスもなかった。JR関係者は「刑法上の過失は、制限速度を45キロ超過してカーブに進入した運転士に集約される」と断言する。

函館線事故の現場カーブは福知山線の事故現場とほぼ同じ半径300メートル。検察側はこの事故が鉄道本部内で話し合われ、山崎社長に報告されていたことから危険認識を有していた、とする。

だが、JR西関係者は「貨物事故で死傷者がなかったということもあり、当時はそれほど緊迫感をもって議論されなかった」と主張する。

事故を受けた国交省の通達も、居眠り運転防止の徹底を求めるもので、山崎社長も事情聴取に「函館線事故を教訓にATSを設置するという考えにはならない」と予見性を否定したという。

こうして見ていると、注意義務違反を認定する根拠となった事情は、過失責任を導くものとしては弱さを感じざるを得ず、直接の原因が、運転士による異常な速度によるカーブ侵入であったということも併せ考えると、よくここまで踏み込んで起訴できたな、という印象を率直に言って感じずにはいられません。

最近、問題となった特殊業過事故としては、他に

当直士官2人を在宅起訴=業過致死罪など−イージス艦衝突事故・横浜地検

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090421#1240289863

東京・芝のエレベーター事故死:シンドラー社員も立件 6人書類送検へ−−警視庁

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090330#1238373852

がありますが、今回の福知山事故のケースを含め、結果に最も近いところにある「直近過失」だけでなく、その前に位置する過失というものも問題にされ、複数の過失が「競合」しているとされている点に共通する特徴があると思います。

しかし、あたごの事故についてコメントしたように、先行する過失に比べて、後行する過失の度合いが著しく大きいような場合は、「競合」を認定することが不合理な場合もあると思われ、また、直近過失(福知山事故では運転士あたご事故では衝突時の当直者、エレベーター事故では管理会社関係者)より前に位置している者は、結果から離れているだけに、予見可能性や結果回避可能性が低い、乏しい、ということになりやすいとも思われ、安易に「過失の競合」を論じ認定すると、過失責任を問われる者の範囲は不当に拡大し、人の行動の自由が大きく制約されることにもなりかねないでしょう。

その意味で、福知山事故において、神戸地検は、あたご事故やエレベーター事故で見受けられた最近検察庁における過失認定の傾向を、さらに推し進め、従来であれば踏み込めないと思われた領域まで遂に踏み込んできた、という見方もでき、それだけに、今後の公判が注目されると思います。この事故で、JR西日本の社長(間もなく辞任するようですが)が最終的に有罪になるようであれば、従来の実務が、基本的に直近過失論の立場に立ち厳格に過失責任を考えていたことから大きく踏み出し、結果が発生した以上は関連する過失をさかのぼって幅広く追及するという新たなステージへとつながる可能性もありそうです。本当にそれで良いのか、という問題意識は、やはり必要でしょう。

[]渡辺謙:「こん身の直球を投げました」 映画沈まぬ太陽製作記者会見 00:27 渡辺謙:「こん身の直球を投げました」 映画「沈まぬ太陽」製作記者会見を含むブックマーク 渡辺謙:「こん身の直球を投げました」 映画「沈まぬ太陽」製作記者会見のブックマークコメント

http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20090708mog00m200037000c.html

沈まぬ太陽」は、94〜99年に「週刊新潮」に連載された小説単行本は3部構成で累計500万部以上を売り上げている。国内航空最大手の国民航空(NAL)に勤務する主人公の恩地元(渡辺さん)は、労働組合委員長を務めたため、パキスタン、イラン、ケニアなど、へき地勤務を強いられる。本社復帰後、恩地は自社のジャンボ機墜落事故で救援に当たり、NALは再生の道を探る。自らも一員である巨大企業に翻弄(ほんろう)されながら、信念を貫く恩地の生き様を描く。

これまでは実在の企業にイメージが重なるため映像化は困難だと言われてきたが、角川映画東宝が共同製作し、映画ホワイトアウト」で知られる若松節朗監督メガホンをとった。総製作費は20億円、3時間を超える大作となる。

ついに来ましたね、「沈まぬ太陽」。「国内航空最大手の国民航空(NAL)」再生の道を探る、というのが、記事にあるように、実在の企業にイメージが重なり、あの暑い日の大事故もまざまざと想起されて、興味深い作品になるとともに、イメージが重なる実在の企業に対する痛撃になる可能性もありそうです。

こういう作品で、よりによって渡辺謙に、直江兼続の幼少時の与六風に言うと、「わしは、こんな映画でこん身の直球など投げてほしくなかったんじゃ!」と思っている「実在の企業」の関係者は多いでしょう。

[]12人の見捨てられた小泉チルドレン新党参加も? 00:13 12人の見捨てられた小泉チルドレン…新党参加も?を含むブックマーク 12人の見捨てられた小泉チルドレン…新党参加も?のブックマークコメント

http://www.zakzak.co.jp/top/200907/t2009070801_all.html

前回総選挙では、小泉純一郎元首相の起こした風で、83人が初当選し、そのうち14人が比例単独だった。その後、小選挙区を得たのは鈴木馨祐氏(神奈川7区)と大塚拓氏(埼玉9区)の2人だけ。不出馬を表明した杉村太蔵氏と、さいたま市長選に立候補落選した中森福代氏を除く10人は、いまだに小選挙区を持てずにいる。

「公認が取れなければ引退するしかない」(広津氏)と別の人生を考える議員もいるが、一度つけたバッジは諦められず、ほとんどは政界生き残りを模索している。

国会議員に限った話ではないと思いますが、分不相応の厚遇で「釣られて」迎え入れられても、迎え入れられた場で、自らの実力をもって戦力になれなければ、使い捨てになるのは世の常であり、釣られる場合も、そのことは覚悟の上で釣られる必要があるでしょうね。今になって話が違うなどと騒いでも遅いでしょう。

「一度つけたバッジは諦められず」という程度では、このまま消えて行き、後日、「あの人は今」企画で取り上げられるのが関の山ではないかと思います。

酔うぞ酔うぞ 2009/07/09 17:13 JR西日本、社長起訴
わたしは、事故について刑事責任追及を優先すると、事故原因解明から遠のくという問題をどうするのだ?という点で、これは賛成できません。
なんかうまい方法は無いものでしょうか?