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弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 日々是好日 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-07-16

[]緒方・元公安長官に猶予付き有罪判決 19:57 緒方・元公安庁長官に猶予付き有罪判決を含むブックマーク 緒方・元公安庁長官に猶予付き有罪判決のブックマークコメント

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090716-00000422-yom-soci

この日の判決では、「資金調達のめどが立っていないことを知りながら、緒方被告らが取引を進めた」とする共犯者供述や、緒方、満井両被告自白を信用できると判断。両被告は、東京・六本木のビル地上げに絡んで資金を調達する必要に迫られて現金をだまし取り、不動産詐欺にも及んだと認定し、「肩書のある緒方被告の関与がなければ犯行は完遂できず、だまし取った現金から1億円の報酬を得ており、反省も見られない」と非難した。

私は緒方側の主任弁護人で、今日は、午前9時半に裁判所そばに集合して、弁護団が裁判所へ入って行くところを撮影されたり、法廷でも写真撮影があったりで、公判が始まるまでに、日頃はないことがあって、やや緊張しました。最近は、この暑さの中、極力着ないことにしているスーツを、今日は着ていて、2時間ほどメモを取りながら判決をじっと聞いていたので疲れました。

無罪主張に対し有罪という判断で、当然、不満な判決ですが、35億円相当の不動産、5億円弱の現金を騙し取ったという認定を受ければ、被害について相当程度の回復はあっても、普通実刑になるのが実務で、そこに執行猶予が付いたということに、いろいろな読み取り方はあろうかと思います。

折しも、今日は、

田中特捜検事に懲役3年=9000万円詐取「専門知識悪用」−大阪地裁

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009071600597

という判決があって、こちらは9000万円で3年の実刑でした。

東京地検次席検事はご不満のようですが、控訴の要否については、本件特有の様々な事情も踏まえた上で、慎重に判断してください。>東京地検次席検事

[]シンドラー側、16日起訴 東京・港区のエレベーター事故 01:00 シンドラー側、16日起訴  東京・港区のエレベーター事故を含むブックマーク シンドラー側、16日起訴  東京・港区のエレベーター事故のブックマークコメント

http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009071501001196.html

地検は、シンドラー社側が事故前の点検で確認した不具合情報を開示しなかった点などを重視。重大な事故を招く恐れを予見できたのに、十分な安全対策を怠ったと判断した。

構造上の欠陥が見つからないまま事故から丸3年がたち、世界第2位の昇降機メーカー側の刑事責任も問われる異例の展開となった。

今年3月の事件送致の際に、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090330#1238373852

コメントしましたが、特殊業過の否認事件にしては、かなり迅速に処分が決まったという印象を受けます。特にシンドラー社の刑事責任については、難しさを感じますが、東京地検は難しく考えず単純明快に割り切ってしまっているのかもしれません。

しかし、そういった単純明快な割り切りで起訴されたとしても、公判でも単純明快に割り切ってもらえるかどうかは何とも言えないでしょう。

最近の判例で、薬害エイズ事件における厚生労働省の課長の不作為に業務上過失が認定されたケースがありますが、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080305#1204674857

有罪認定の根拠として、

1 単なる予見可能性

だけでなく、

2 危険性の認識関係者に共有されておらず、医師患者がHIVに汚染されたものか見分けて感染を防ぐことも期待できなかったこと

3 国が明確な方針を示さず、取り扱いを製薬会社に委ねれば、安易な販売や使用が現実となる具体的な危険があったこと

が挙げられていて、不作為というものが、安易な過失競合論により、過度に広範囲に過失に取り込まれてしまうことを防止しようという姿勢も見て取れます。

同様の問題は、最近、JR西日本の社長が起訴された福知山脱線事故にもあって、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090709#1247099049

東と西で、過失犯の刑事責任をどう考えるかについて今後に大きく影響しそうな事件が、奇しくも同時期に起訴された、という見方もできそうです。

[]塀の上は建物にあたる? 最高裁、「建造物の一部」と初判断 00:39 塀の上は建物にあたる? 最高裁、「建造物の一部」と初判断を含むブックマーク 塀の上は建物にあたる? 最高裁、「建造物の一部」と初判断のブックマークコメント

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090715/trl0907152056016-n1.htm

法廷は「塀は建物と敷地を、外と明確に分ける作用を果たしており、建造物の一部」と判断。「塀の上に上がった行為に建造物侵入罪を認めた2審の判断は正当」と結論づけた。

1、2審判決によると、男は平成19年1月、交通違反検挙されないように、覆面パトカーの車種やナンバーを把握するため、大阪府警八尾署の塀(高さ約2・4メートル)によじ上ったところを現行犯逮捕された。

1審大阪地裁は「被告には署の敷地内に入り込む意思はなかった。塀自体は建造物に含まれない」と指摘、同罪は無罪とした。しかし、2審大阪高裁は「よじ上った行為は侵入行為にあたる」と判断していた。

1審判決の際には

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20071016#1192492702

2審判決の際には

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080413#1208051888

コメントしましたが、最高裁が、2審とはまったく同じ理由付けで有罪としたのかどうか、興味を感じます。いずれ判例誌でも紹介されるはずですから、それも見て、判例としての意味、意義を考えてみたいと思います。

[]「突入ではガダルカナル」 小池元防衛相、首相を批判 00:13 「突入ではガダルカナル」 小池元防衛相、首相を批判を含むブックマーク 「突入ではガダルカナル」 小池元防衛相、首相を批判のブックマークコメント

http://www.asahi.com/politics/update/0715/TKY200907150348.html

小池氏は「開戦日程だけが設定され、マニフェスト政権公約)という武器もなく、赤紙一枚で戦場に赴く兵士の思いは複雑だ」と心情を吐露。麻生首相について「戦後処理にあたった吉田茂の孫は、『失敗の本質』をご存じではないようだ」と皮肉った。

私自身のイメージとしては、ガダルカナルよりも、むしろ「203高地」ではないか、と思いますけどね。

乃木大将は、明治天皇崩御に際し殉死し、何の責任を取ろうとしたのか、取ったのかはよくわからないものの(私は西南戦争の際の軍旗事件が最も大きいのではないかと考えていますが)、最期に潔さがありましたが、麻生首相の場合、権力に醜くしがみつく未練がましさしか感じられず、この暑い中、見ているだけで暑苦しくなります。

殉死しろ、などとは、もちろん言いませんが、漫画ばかり読まず、古今東西の出処進退といったことを考えさせる本(乃木大将を描いた司馬遼太郎の「殉死」は最適でしょう)でも読んで、引き際を考えるべきでしょう。

殉死 (文春文庫)

殉死 (文春文庫)

ふみたけふみたけ 2009/07/16 08:59 私も麻生総理に対する考えは同じなんですが、ここに来てヒステリカルに麻生氏に不満をぶつける小池氏を初めとする自民党の人々にも醜悪な見苦しさを感じます。
正に「お前が言うな、お前が」でしょう、これは。
しがない一庶民から言わせれば、対峙する勢力の挙げ足取りと大衆受けを露骨に進めても自民を信頼せずという大きな流れは雇用福祉を初めとする生活保障すら守れない年金問題等が露呈した頃から明白だった訳で、去年の雇用危機が決定的だった段階で政権与党といった面子にこだわらず、最悪の事態も受け入れるといった良い負けを模索すべきだったと考えます。
自民党の議員については、安全保障に関してはやたら勇ましい発言する方がいますが、自身はおろか国民利益すら守れず、あげくのはてに面子にこだわるき捨てたくなる今日この頃です。

mmmm 2009/07/16 11:19 小池女史は、戦争がよっぽどお好きとみえる。
自身も「刺客」とかいわれて、その気になるような人だから。
政治家は、自ら望んでなるもの。党を選ぶのも自分の責任。そういえばこの人、渡り鳥だし。
いやおうなく「赤紙一枚」で命を供出させられたガダルカナルの国民と比べるとは。全く立場が違うことを理解していない、まさに夜郎自大な人ですね。