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弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 日々是好日 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-08-28

[]酒井法子容疑者起訴 覚せい剤所持で 15:45 酒井法子容疑者を起訴 覚せい剤所持でを含むブックマーク 酒井法子容疑者を起訴 覚せい剤所持でのブックマークコメント

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090828-00000512-sanspo-ent

東京地検は28日、女優の酒井法子容疑者(38)を覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴した。使用罪についても追起訴する方針とみられる。

私自身の見方としては、所持量が微量で起訴が難しいのではないか、と考えていましたが、報道によれば、使用目的で所持していた、という自白は得られたということで、他の証拠とも総合し所持罪は十分証明できると考えられたのでしょう。ただ、証拠の核心部分である「自白」については、今後、慎重に評価されるべきではないかという印象も受けます。

使用罪については、継続捜査ということになるようですが、元々、尿鑑定で覚せい剤成分が陰性で、使用時期の特定が鑑定結果によっては難しく(毛髪鑑定でも困難)、通常は起訴しない(できない)事案であり、例外中の例外として起訴するとしても、具体的、詳細な自白やそれに沿った十分な裏付けが不可欠でしょう。今後の捜査で、それがどこまで可能なのか、疑問は感じます。この辺は、東京地検のお手並み拝見、というところでしょうか。

保釈の可能性については、既に追送致され継続捜査するという使用、夫が再逮捕された別荘での覚せい剤所持といった余罪(余罪になり得る可能性を含め)があり、現時点で保釈請求が出ても、裁判所がすぐに保釈を認めるという事案ではないように思います。仮に保釈決定が出ても、そういった余罪による再逮捕、という可能性があって(そうなると、せっかく保釈が出ても空振りになる)、弁護人としては、保釈請求をすぐに出すべきかどうか、慎重な検討を要するタイプの事件と言えるでしょう。

当面は、保釈になるかどうかが問題となりつつ、使用罪、他の所持罪による追起訴があるかどうかが焦点になるという展開になると思います。

[]裁判員裁判9月は15件、第3号は強盗強姦 08:44 裁判員裁判9月は15件、第3号は強盗強姦を含むブックマーク 裁判員裁判9月は15件、第3号は強盗強姦のブックマークコメント

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090828-00000040-yom-soci

読売新聞の集計では、裁判員制度が施行された5月21日以降、各地で起訴された同制度の対象事件の被告は計約420人にのぼる。

現在、私が弁護人になっている事件で、9月に裁判員裁判対象事件として起訴される見込みのものがあり、比較的早めに裁判員裁判を経験することになりそうな状況です。

引き続き、裁判員裁判について情報収集し、万全を期したいと考えていて、その経過は、支障がない範囲内で本ブログでもコメントすることがあるかもしれません。

[]「供述転々」押尾の保釈申請に東京地検が“待った” 00:50 「供述転々」押尾の保釈申請に東京地検が“待った”を含むブックマーク 「供述転々」押尾の保釈申請に東京地検が“待った”のブックマークコメント

http://www.zakzak.co.jp/gei/200908/g2009082701_all.html

押尾被告起訴内容を認めているが、供述を次々と変えていることや、一緒にMDMAを飲み、体調異変を起こして死亡した女性携帯電話がマンション近くの植え込みから発見され、押尾被告が捨てた可能性が浮上。警視庁や東京地検は押尾被告の当時の行動について引き続き捜査を続けており、東京地検は押尾被告保釈すべきではないという意見を出す方針だ。

弁護人保釈請求をすると、裁判所から検察庁に対し、意見を求める手続がとられます。通常は書面で行われ、意見も書面で出されます。この手続があるので、東京のように裁判所や検察庁の規模が大きい場合、検察庁から意見が戻ってくるまで、保釈請求をした日を含め2、3日程度かかることが多いでしょう。

検察庁から意見が戻ると、弁護人担当裁判官に面談する、ということもよく行われています。そこで、保釈請求書の内容を補足したり、保釈保証金について打ち合わせを行ったりします。

上記の記事にある事件の場合、保釈請求が出たのは26日であったようですから、28日金曜日に決定が出る、ということになれば、よほど手続が早く進んだ、ということになるでしょう。

なお、検察庁意見を付す場合、大別して、「不相当」「しかるべく」という意見になるのが普通です。しかるべく、というのは、やや特殊な法律慣用語で、法廷で使われることもありますが、裁判所のご判断にお任せします、反対はしません、という消極的な意思表示、と言って良いでしょう。保釈に賛成するとか、出してあげてください、などといったことは言わないものです。

不相当意見でも、書き分けることで強い不相当意見か、そこまでではないか、ということを裁判所に示すこともあります。前者としては、「不相当であり却下すべき」などと書き、理由を詳しく述べる、ということが行なわれます。そういった表現が、裁判所が保釈を許可した場合、抗告準抗告)しますよ、ということを暗に示すことになる場合もあります。そこまで強く反対しない場合、単に不相当として、簡潔に理由を述べておくことで、反対はするが保釈が許可になっても抗告準抗告)まではしない、ということが裁判所にわかる場合もあります。

東京地検の意見がどういったものになるのかはよくわかりませんが、どちらかと言うと強めの反対意見にはなっていそうな気がします。

追記:

押尾 学被告麻薬取締法違反事件 保釈請求について、27日中の東京地裁の判断なし

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00161798.html

元検察官の落合洋司弁護士は「供述が変わっているということですよね。その場合に(保釈すると)、口裏を合わせて、自分の弁解に沿うような証拠をつくったり、何かを隠したりするかもしれないと」と話した。

また、落合弁護士は「薬物を使用した際に、一緒にいた人が死亡していたりということで、保釈に対して、慎重になるような要素が含まれている事件」と話した。

フジテレビの取材を受けて話したことが、サイトのほうでも出ていましたね。