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弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 日々是好日 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-10-25

[]映画沈まぬ太陽23:56 映画「沈まぬ太陽」を含むブックマーク 映画「沈まぬ太陽」のブックマークコメント

(若干のネタバレあり、注意)

昨日から公開されましたが、早速、観てきました。まず、受けた印象は、あれだけの大作を、通常より長めの上映時間になったとはいえ、よくぞ、ここまでまとめたな、ということでした。冒頭から、ジャンボ機墜落事故を描いていて、その後に、主人公の回想のような形で、会社から受けてきた理不尽な仕打ちの数々が、事故後の様子の中に織り交ぜられながら話が進みますが、この手法は成功していると感じました。渡辺謙の熱演が印象的で、傑作とまでは言えないものの、原作の良さがよく出た秀作、と言えるように感じました。

個人的な好みを含めて言えば、ジャンボ機墜落については、映画の中でもっと取り上げ、日本航空、ではなく国民航空の抱える問題、醜さが、未曾有の大事故という取り返しがつかない破局として一気に噴出してしまった、という、原作が描く劇的な側面が、もっと強調されてもよかったのではないか、という印象も受けました。

なお、重要な登場人物のところに、東京地検特捜部検事が、会社前までお迎えに来るシーンがありましたが、やってくる様子が警察的で、特捜部が被疑者重要参考人を呼び出す場合は、それが大会社の役員のような立場の人物である場合は、電話で丁重に呼び出すというのが普通でしょう。その辺は、やや違和感を感じましたが、作品そのものに影響するようなものではありませんでした。

結局、映画の中でも、再生の道半ばで改革を目指した人々が排除されてしまった日本航空、ではなく国民航空でしたが、現実に進んでいるモデルとなったほうの再建への模索を考えると、果たして再建できるのか、同じ問題を長年抱え続け自ら変わることができなかった企業が、本当に再建できるのかということについて、考え込まざるを得ませんでした。

近く、国民航空、ではなく日本航空の元客室乗務員の方2名と一緒に、この映画の鑑賞会(私は2度目ですが)をする予定で、改めてじっくりと観てみたいと考えています。

[]フランス、海賊版対策に向けた三振即アウト法を採択 --常習者はネット接続を禁止へ 11:00 フランス、海賊版対策に向けた三振即アウト法を採択 --常習者はネット接続を禁止へを含むブックマーク フランス、海賊版対策に向けた三振即アウト法を採択 --常習者はネット接続を禁止へのブックマークコメント

http://mainichi.jp/life/electronics/cnet/archive/2009/10/23/20402202.html

米国映画協会(MPAA)の会長最高経営責任者CEO)であるDan Glickman氏は、フランスの裁判所の決断を称賛している。

Glickman氏は、「今日判決は、世界中クリエイターにとって大きな勝利を意味する」と述べた。「ISPが全面的に協力するという約束を実現することと、フランス政府がこの大きな作業を実際に進めるための専門リソースを用意するべく必要な対策を講じることが、われわれの希望である」(Glickman氏)

フランスのネット事情がどうなっているのか、よくわかりませんが、日本のように、様々なネット接続手段が存在し、イーモバイルなどの端末があれば容易にネットを利用できる環境下では、裁判所の目を盗んでネット接続することは容易にできますから、日本でこういったことが行われても、実効性は極めて低いでしょうね。

米国映画協会が、なぜ、これほど喜んでいるのかはよくわかりませんが、南京を占領して戦争に勝てなかった日本軍のようにならないよう、注意が必要でしょう。

[]『女性急変後30分生存』 押尾被告供述 10:36 『女性急変後30分生存』 押尾被告が供述を含むブックマーク 『女性急変後30分生存』 押尾被告が供述のブックマークコメント

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009102402000052.html

捜査関係者によると、押尾被告は八月二日午後、六本木ヒルズに女性を呼び出し、二人で合成麻薬MDMAを服用。女性は午後六時ごろから体調不良を訴え、同六時五十分ごろには呼吸が停止した。

押尾被告は心臓マッサージなどの蘇生(そせい)措置を取ったが、同九時十九分に一一九番をしたのは、駆けつけた友人だった。

救急隊到着時、押尾被告はヒルズ内の別の部屋でMDMAを体内から抜く方法を模索していた。

捜査一課は、押尾被告携帯電話の通話履歴を基に、同被告関係者から事情聴取を重ね、本人立ち会いで現場検証も実施。女性の解剖結果を踏まえ、容体急変からの約三十分間の救命可能性について、専門家からの意見聴取も続けている。

六本木ヒルズ周辺には、日赤、慶応、慈恵医大等々、医療施設がいろいろとあって、早期に適切な医療措置が講じられれば、救命できたのではないかという印象を強く受けるものがありますね。違法な薬物を使用していて、119番通報がためらわれた可能性が高いように感じますが、そんなことを言っている場合ではなく、切迫した事態において、この被疑者自分勝手で薄情な人間性が露呈してしまったのではないかという気がします。

ただ、刑事事件というのは、人間性を裁くものではなく、あくまで構成要件にあてはまり犯罪が成立するかを厳密に見るべきもので、関係者供述だけでなく、上記の記事にあるような解剖結果や専門家意見も踏まえた上で、保護義務があったと言えるか、生存に必要な保護をしなかったと評価できるか、そういった点の故意が認められるか、死亡との間の因果関係があるかといった諸点について、慎重な検討が行われる必要があります。

上記のような記事に接すると、事件として、そろそろ重大な局面が迫りつつあるのではないかという印象も受けるものがあります。