家康が人質生活を送った戦国の世 岡崎城を訪ねる

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/hobby/535972/

信秀の降伏要求に父広忠は「其方え出シタル事ナラネバ、何ト成供、存分次第可有トテ(信秀に差し出した人質ではない。何なりと好きにしたらよい)」と毅然と突っぱねた。松平の跡継ぎであった6歳の家康は、父から見捨てられた。家康がこの時、何を考えたかは不明だが、権謀術策渦巻く戦国の非情な規範が、その性格の狡猾さや忍耐を生み出す下地になっただろうと推測できる。

記事にもあるように、今年のNHK大河ドラマ「江」での、北大路欣也が演じる徳川家康は、狡猾さ、したたかさと誠実が同居し、場面や状況に応じて使い分けもする家康像をうまく演じていて、見応えがありましたね。ドラマ自体の印象が薄かった分、今後、あの家康像は長く記憶に残りそうな気がしています。
青年期に至るまでの家康は、織田家、その後は今川家で長く人質生活を送り、今川家没落後は織田方についたものの、信長の命で妻子の粛清に追い込まれたり、三方ヶ原の戦では、信玄軍に完膚なきまでに叩かれ自決を決意し家臣に止められるなど、苦難の連続であったと言っても過言ではありません。そのような苦難、苦労が家康という人物を形成していった、その過程に、我々は多くを学ぶことができるように思います。多くの人が厳しい状況下、重大な岐路に立たされている今こそ、改めて見直されるべき歴史上の人物ということを感じながら、記事を読みました。

2011年12月17日のツイート

弁護士の卵、就職難 修習後の未登録、過去最悪の2割

http://www.asahi.com/job/news/TKY201112150759.html

日弁連によると、卒業試験に合格した1991人のうち70人が検察官に採用される。裁判官の採用数は未公表だが、昨年並みの98人と仮定すると残りは1823人。15日に弁護士登録したのは1423人で、21.9%にあたる400人が未登録となる計算だ。

一斉登録時の未登録率は年々増加しており、この4年で約18ポイント増えた。今後、就職が決まるにつれて未登録者は減る見通しだが、日弁連は「以前はこの時期にほぼ全員が登録していた。就職先が見つからず、登録したくてもできない状況になっている」とみる。

従来は、裁判官、検察官は採用された組織の中で、弁護士は就職した法律事務所で、それぞれ、生活できる収入を確保しつつ司法修習終了後の実務教育を受けつつ仕事を覚えていたのが、弁護士については、そういった構造が大きく崩壊しつつあります。外側からは閉鎖的な胡散臭い社会に見えても、内側では、先輩弁護士が後輩弁護士を指導するなど、仕事をする能力を高めるための相互の指導、協力が有機的に行われていたものが、一旦、崩れてしまうと、同様の効果を持つシステムを再構築することはかなり困難でしょう。それだけに、早めに手を打つ必要を感じます。
先日、

これからの法曹養成
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20110817#1313517586

とコメントしましたが、現状に大改革が必要であることは明らかで、さりとて、従来の司法試験、司法修習制度に戻ることも今となっては困難ですから、第3の道、空理空論ではなく現実に実施可能な方策を、私のような無力なしがない弁護士ではなく、政治力や権限のある人々は、真剣に、かつ迅速に考え実行に移さなければならないでしょう。

シェアオフィス(簡易タイプ)の利用者募集

既に開設している高輪共同法律事務所では、机、椅子、収納スペース等を設置し、インターネット(光ファイバー、無線LAN)、電話、ファックス、コピー機等が一通り使える状態にして、4席確保していますが、その後も、利用したいという希望が根強くあるようなので、簡易タイプの利用者を、当面、4名限定で募集することにします(前に利用者がいましたが現在はいません)。
現在、上記の4席以外に、小さな丸テーブル1つと椅子(2脚)がありますので、そこが空いていれば使ってもらうことにし、それ以外の施設利用(カラーコピー機無線LANなど必要なものは一通り揃っています、ファックスは利用可能ですが通話用の番号は取れないので自前で準備してください)は、固定席タイプと同様にする予定です(応接スペースの利用は毎月10時間以内とし、収納用に書籍が20冊程度入れられるケース1個を提供する予定です)。固定席はありませんのでご注意ください。
月額の賃料は2万7000円(諸費用込み、税込み)で、使用開始時に設備費2か月分(5万4000円)、保証金2か月分(5万4000円、退去時に精算)を支払ってもらい、最初の月(使用開始日から当月末まで)は無料として、初期費用は月額賃料の4か月分(10万8000円)になります。募集対象は、基本的に弁護士としますが、その他の士業の方も利用可能ですので、関心のある方はお問い合わせください。
なお、登録後3年目までの弁護士は設備費無料とさせていただきます。
イソ弁、ノキ弁ではなく、あくまでも独立した弁護士という位置付けです。事務員は置いていませんので、電話応対等は行いません。利用料を支払い、施設を定められた範囲内で使用してもらえれば、契約上の義務を遵守するほかに義務は何らありません。
興味ある方は、個別に私までメールでお問い合わせください。