物語 シンガポールの歴史 (中公新書)

物語 シンガポールの歴史 (中公新書)

物語 シンガポールの歴史 (中公新書)

シンガポールの通史を読んだことがなかったので、あまり長くなく、さくっと読めるものはないかと思っていたところ、これを見つけ、買って読みました。思わぬ拾い物(と言っては著者に失礼かもしれませんが)でしたね。
本書では、ラッフルズの上陸から、長く英国植民地であったシンガポールが、日本占領下を経て、マレーシアとの短期間の併合の末、マレーシアから放逐され独立国として歩みはじめ現在に至るまでの、約200年について、要領よく、かつ、表面的に終わるのではなく「なぜ、そうだったのか、そうなったのか」ということにできるだけ触れつつ、わかりやすく紹介していて、私の中で、今まで、断片的な情報からもやもやしていたものが、これを読みかなりクリアになったような気がしました。
よく、シンガポールにおける人民行動党下の抑圧的な、自由を制限する政治体制が批判され、著者も本書の中で批判的に紹介しているのですが、ただ単に批判で終わるのではなく、それが、シンガポールが国家としての生存を賭け、経済至上主義を命題としつつ、長く同国に君臨したリー・クアンユーの強烈な個性に強く影響される中で展開されてきたもので、従来は(最近は2011年の選挙で人民行動党が大きく批判を浴びるなど変化が起きつつあるようですが)、多くの国民にも「やむを得ない」という消極的賛成も含め支持されてきたものであることも、本書を読んでよく理解できました。
ガイドブックには飽き足らない、シンガポールという国のコアな部分に興味がある、といった人にはお勧めできる1冊です。私も、引き続きシンガポールについて勉強を重ねたいと考えています。他国を知ることは、自国の過去、現在、未来を考える上でも有益と感じています。

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2013年05月31日のツイート

腕利きヤメ検、徐々に暴力団へ接近…

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130531/crm13053114560005-n1.htm

容疑者が詐欺罪に問われた事件の公判では「被告とは友人です」と証言。「自ら暴力団に近い存在と宣言した」と周囲を驚かせた。

私が広島で司法修習中、刑事裁判を傍聴していたところ、広島でも有数の暴力団の大幹部が、さる事件で公判中で、被告人質問が始まる前、前に座っている速記官に、自分は早口なのでわかりにくいことがあったらいつでも言ってください、と気遣って声をかけているのを見て、これは暴力団とはいえなかなかの人物だな、と感じたことがありました。
その人もそうだったと思いますが、暴力団、反社、であっても、その世界で大きく昇りつめるような人物は、人間のスケールが大きく、人を魅了するものを持っていることがよくあります。弁護士というのは、所詮、勉強がよくできる程度の小物ですから、そういう人々との付き合いができると、感化され、良くも悪くも取り込まれてしまう、ということが起きがちです。今まで、そのパターンで失敗していた人を、私も、結構見てきているので、上記の事件が事件としてどこまで立ってくるかはわかりませんが、改めてそれは感じますね。
そういったリスクをよくわきまえ、自分をクールに見つめながら、危ない、ホットな場や人々とは、一定の距離を置く、ということが、どういう世界であってもリスクヘッジのためには必要である、ということでしょう。