北の湖理事長が死去、62歳 直腸がん多臓器不全

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151120-00000151-nksports-fight

私は、昭和62年(1987年)4月に司法修習生になり、同年7月まで、東京の司法研修所で前期修習(当時は行われていた集合研修)を受けたのですが、その間に、刑事弁護教官に連れられて、三保ヶ関部屋の朝稽古を見学に行ったことがありました。その少し前に、横綱北の湖が引退して北の湖部屋を興したところでしたが、大横綱北の湖がいた部屋へ見学に行く、ということで、すごいところへ行くんだと、若者らしい興奮(まだ23歳でした)を感じたことが思い出されます。大関であった北天佑を間近に見て、実に惚れ惚れするようなきれいでしなやかな身体であったことが昨日のように思い出されます。稽古後、ちゃんこをご馳走になり、おかみさんから、体格だけなら新弟子になれるかも、などと言われたことも懐かしく思い出されます。その三保ヶ関部屋も今はなく、連れて行ってくれた刑事弁護教官も数年前に亡くなり元北天佑の二十山親方も既になく、北の湖理事長も逝去と、寂しさを感じるばかりです。
私にとっての北の湖の印象は、やはり、現役当時の、すさまじく強かった、あの姿ですね。相撲界では、近年、様々な問題が起き、また、かつてのような人気、隆盛には陰りが見えていて、心労が多かったと思いますし、それが命を縮めたのではと残念な思いがします。
颯爽と土俵に立っていた姿を思い起こしつつ、ご冥福をお祈りします。

2015年11月19日のツイート