寄贈本1万冊を無断廃棄=故桑原武夫氏の蔵書―京都市

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170427-00000081-jij-soci

保管倉庫の改修に伴い図書の置き場所がなくなり、当時の副館長が15年、遺族に無断で計1万421冊の廃棄処分を決定。

寄贈の詳細な経緯がよくわかりませんが、いろいろな報道を見る限り、活用を前提とした寄贈であったようであり、桑原氏の遺族に無断で廃棄というのは不適切としか言えないでしょう。
ただ、こうした故人所有の蔵書が、かなりの量になる場合に、注意しておかないと、寄贈された側が活用できず、保管場所もなくなり持って行き場がなくなってしまうということになりかねません。活用せよ、と言うのは簡単ですが、別の報道では、廃棄時に書籍が約400箱あったとのことで、よくよく注意しておかないと、今後もこうしたケースは発生しかねません。
蔵書をできるだけそのまま保管したいのであれば、そのための法人を作ってきちんと保管するなり、書籍を余裕を持って保管できる大学を見つけてそこに保管してもらうなど、見通しをつけつつ処理しておく必要性を強く感じました。

2017年04月26日のツイート