説話(「北枕」と「枕直し」)

仏教では、お亡くなりになられた故人の頭を「北枕」にして安置し直します(これを「枕直し」といいます)。
こういうことから、病人の頭の方向が北になっているとなると年配の方などからお叱りを受けることがあります。範囲としては日本と朝鮮半島あたりの風習のようです。
これは、釈迦入滅のとき「北枕」であったという説が一般的ですが、「北枕」にこだわる必要はありません。
何故かというと、お仏壇がある家の場合、「本尊」が安置してありますので、頭の方向は「本尊」の方向になります。及び、東洋医学では、「頭寒足熱」(ずかんそくねつ)といい、これは頭が冷え、足が暖かいことは健康によいからで、日常生活での「北枕」はお勧めということです。
eお坊さんねっと 説話集&美容と健康サロンマキ(東洋医学集)より