日本語あれこれ「雨足がはやい」

同じ[はやい]にも、「速い」と「早い」があります。
「速い」は、“スピードが速い”とか“要する時間が短い”とか“すみやか”であるというような場合に使います。
「早い」は、“朝が早い”とか“早いうちに行う”などのようにある基準より時期や時間が前である、開始してからまだ時間が経過していない場合に使い、変化が激しい状態を表現したことばです。
ここでいう『雨足が早い』は例えば、通り雨の場合、強く降ったかと思うと直ぐに止んで次に移っていきます。いかにも足があってスタスタと歩いていくように思えるからきた表現とか。雨に限らず、この魚は足が早いといえば腐るのが早いことを表現します。おなじ[はやい]にもいろいろあるものです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集

日本語あれこれ「小糠雨(こぬかあめ)」

小糠(こぬか)は玄米をついて白米にするときに出る細かい粉末のことです。地域によっては単に「糠(ぬか)」といいます。「小糠雨」又は「糠雨」とは小糠(こぬか)のように細かい雨で、霧雨(きりさめ)よりは粒が大きいとされています。それではいつ降る雨のことを言うかですが、これには諸説あり。(1)春に降る雨が「小糠雨」、秋に降るのが「霧雨」という説と(2)春又は秋の頃にふる雨との事です。共通点は、①細かい雨 ②細かくても夏又は冬に降る雨に対してはこの表現は使わないようです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集

日本語あれこれ「血迷う」

良いことを表す表現として使われる言葉では有りません。“あの男は何を血迷ったのか、周りの人に突然暴力を振るい大勢の人に怪我をさせ逮捕された。”などという使われ方がされます。
「血迷う」という表現から血を流す事件を起したかというとそうではありません。「みちに迷った」のです。これには諸説あるようで、頭に血がのぼり、人の“道に迷い”挙句は「身:み」(自分)が分からなくなり“み”が脱落し、“ち”(血は当て字)迷った状態を指すようになったのではという説が有力のようです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集

日本語あれこれ(「くれぐれ」もよろしく)

改まった文章で使われる表現です。辞書によってはこの「くれぐれ」に“呉々”を当てているものもありますが、これは完全に当て字で、そのまま読めば「呉れ」つまり“ください”で“ギブミー” “ギブミー”となってしまいそうです。
この「くれぐれ」は、糸を“繰る”からきた“繰り” が本来の語源のようで、繰り返して強調した「くれぐれ」が生まれたようです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集

日本語あれこれ「とんで帰る」

小学校の自由研究で金賞をもらい、お母さんに早く知らせようと“とんで帰った”。この状態での「とんで帰る」の“とぶ”とは何か?
“とぶ”には「飛ぶ」「跳ぶ」があるが少しニュアンスが違いそうです。ゆっくり帰るはずはありませんから走って帰ることになります。走るときの状態をよく見ると両足が同時に地面を離れる瞬間があります。こういった状態(様子)から“とぶ”は「急ぐ」「走る」の意味も含まれるようになったとか。つまり「とんで帰る」は急いで帰ることなのです。
尚、補足ながら地域によっては走ることを「とぶ」とか「はねる」ともいいます。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集

情報セキュリティ(脆弱性を塞ぐには)

脆弱性を塞ぐには、OSやソフトウェアのアップデートが大切です。ただし一度脆弱性を塞いでも新たな脆弱性が発見される可能性があるため、常にOSやソフトウェアの更新情報を収集して、できる限り迅速にアップデートを行わなければなりません。
なお、近年はゼロデイ攻撃と呼ばれる脅威が増加しています。ゼロデイ攻撃とは、OSやソフトウェアに対する脆弱性が発見されたときに、メーカーが修正プログラムを配布するまでの間に、その脆弱性を利用して行われる攻撃です。脆弱性が公開されてから、メーカーが対応策を検討して修正プログラムを開発することも多いため、完全な対策は困難と言わざるを得ません。そのため、指摘された脆弱性の内容を確認し、危険となる行為を行わないなど、修正プログラムを適用するまでの間は十分な注意が必要です。
出典: 総務省『国民のための情報セキュリティサイト』0123
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/risk/11.html)をもとに編集
マキコーポレーション「公認情報セキュリティマネージャー(CISM)」システムノーティスより

情報セキュリティ「脆弱性(ぜいじゃくせい)の種類」

脆弱性には、いくつかの種類があります。脆弱性を放置しておくと、外部から攻撃を受けたり、ウイルス(ワーム)の感染に利用されたりする危険性があるため、インターネットに接続しているコンピュータにおける情報セキュリティ上の大きな問題のひとつになっています。
脆弱性はクライアントとサーバ、どちらのコンピュータにおいても重要な問題ですが、特にインターネットに公開しているサーバの場合には、脆弱性を利用した不正アクセスによって、ホームページが改ざんされたり、他のコンピュータを攻撃するための踏み台に利用されたり、ウイルスの発信源になってしまったりするなど、攻撃者に悪用されてしまう可能性があるため、脆弱性は必ず塞いでおかなければなりません。多くの場合、ソフトウェアを開発したメーカーが更新プログラムを作成して提供します。通知が来たら、面倒がらずに毎回更新することが大切です。
出典: 総務省『国民のための情報セキュリティサイト』
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/risk/11.html)をもとに編集
マキコーポレーション「公認情報セキュリティマネージャー(CISM)」システムノーティスより