現実とおなじもの

前に、金沢21世紀美術館で「フォトモ」を撮りたかったけど撮影禁止だったって書いたらコメントで撮影可だと教えていただいて、じゃあもう一度行こうかな、と思いつつ、暑いからこの時期は自分は動かないだろうな、と思ってたんですけど、出かける機会が降ってきたため、撮れました。最終日、先週の日曜日に。




こんなのです。
……で、これを載せるのにどうして一週間もかかってたかといえば、ちょっと、書きたいことがあったんだけど、考えがかたまってなくて……いまだにかたまってないんだけど、ほっとくといつまでも書けないので、えーと。
前回、これ、リアルには見えない……って書いたのですけど、これって批判かなあ、と、じつは書くときにためらいました。批判ダメと思ってるわけじゃないけど、めんどうだから書きたくはない。けど、それは感想、という以前に、たんなる事実かな、と思ったので。自分にしか確認できないことを事実といっていいものか、とも思ったけど……。
で、作者の意図を読むようなことも、あんまり趣味ではないけれど……作者の人としても、本物の建物や、路地や、通行人と比べちゃったら、これが「リアルではない」ことは自明なんじゃないかなあ、と思って……それなのに、こういうものをつくるのはなんでなんだろう、って思ったのです。
芸術の目的って、なんだ、
ってとこまで抽象化したら、当然わけわかんなくなるわけで、思考停止した……という次第。
今回は、ロン・ミュエック展も見てきたので、よけいに……これがむちゃくちゃ「リアル」な人間の模型で、写真で見ると本物の人間を撮ったのと区別つかないです。なんで写真で、っていう条件がつくかといえば、大きさがぜんぜん違う(でっかいか、ちっさいか)なので、実物を見て本物と見紛うことはないからです。どうやらわざと等身大につくらないらしいんですが。
なんでつくるんだろう?
……って、理由はひとによって、いろいろあるのかもわからんけど、けど、たいてい、その動機は「なんか、思いついちゃったから」、って感じがしないでもない……。