「大人になった」


A「はい、今日のブログ通信簿ですっ」
B「おおー」

A「おー」
B「年齢上がったー」
A「大人になったー」
B「というわけでもうこの話は終わりだよねっ、僕帰って寝る」
A「いやいやいやいやまあ待て待て、あと2〜3日分はネタがあるんだよー」
B「まだ引っぱるのかっ」
A「まだ引っぱります」
B「よくもそう、ずるずる引き伸ばせるよね」
A「というか、言わせてもらうとね、みんなが淡白すぎるんだよっ」
B「いや、君がしつこい」
A「だいたい、フォーマットに則ってるんだよね、『流行ってるみたいなので/誰々さんがやってたので、ブログ通信簿やってみました』『当たってる/当たってない』『ショック/おもしろい/つまらない』『なんでこの話題からこの職業?』『みなさんもやってみては』以上、みたいな」
B「……そ、そんなもん?」
A「うん、もう、9割以上はそんなもん」
B「それ、数えた?」
A「数えてない!」
B「いいかげんだな!」
A「ごめんなさい!」
B「……」
A「……」
B「まあ、定型文になってるとおもしろくないってわけでもないでしょ、っていうか、定型からは逃れられないものだよ……」
A「そうだけど……」
B「だいいち、僕らの話は定型から外れてるけど、だからっておもしろいってわけでもないし」
A「おもしろいよ!」
B「うわあ、自信満々!」
A「とりあえず僕は!」
B「自信満々に自信ないこと言ってる!」
A「なんか僕らキャラが逆転してない?」
B「君が先にボケるからだよー」
A「まあ、昨日までの仮説をさくっとまとめると」
B「ああ、またキャラが変わった……」
A「『年齢は十歳から足していってる』『引き算はしない』『引用文は除外』『文脈は読んでない』というあたりかな」
B「で、今日には年齢が上がっているでしょうっていう予報通り、上がったので、仮説は立証……されないんだけど」
A「うん、反証されなかった、だけで、立証はされない」
B「この先十日間、年齢推定キーワードを出さずにいて、十歳に戻るようなら、まあ、心情的には可能性は高くなるけど」
A「まあ、心情的には、ってだけだね、それも」
B「ほんとうに内容のないエントリをあげていけば、もっとはっきりするんだけど」
A「それはやりたくないね、まあ、『年齢推定キーワードは一語だけで有効』……関連するいくつかの単語はとくに必要ない、って仮説も付け加えておいて、と」
B「うん」
A「他の人々の反応を見ていて……これもたんなる印象だけどさ、たいていの人は、『当たる』と思ってるっぽいな、と」
B「……『当たる』……ぜんぜん当たってなくてつっこんでたりするよ?」
A「でも、『当たる』と思ってやってるんだよ、だからつっこむんだよ」
B「っていうつっこみは、なんかずるいなあ、なんとでも言えるじゃん」
A「っていうか、『合ってる/合ってない』じゃなくて『当たる/当たらない』、って感じ、なんだよなあ、たぶん、それが……」
B「ああ、なんか、占いみたいだね?」
A「そう、占いみたいなんだよ」
B「でも、『コンピュータで解析している』と思うから『当たる』と思うんじゃないの?」
A「うん、根拠はそこなんだよ、『コンピュータ』なんだよ、だけど、その結果を待つ心情は、占いの結果を待つみたいだなって……」
B「そう思うのも、心情、ってやつだと思うけど」
A「まあ、そうだね……めんどくさいなあ」
B「占いは占いで、科学的かどうかはわからないけど、技術的ではある、とは思うな」
A「そうかな……そうしたら、待っているのは占いっていうより、預言かもしれないな」
B「ああ、神様のことば?」
A「……そこまではいかないか……」
B「うん、そこまでは……いや、そこまで、っていうのも、なんか違うかなあ、やっぱり、待ってても、それほど『信じて』はいないと思う」
A「でも、『疑って』もいないんだよ、それほど」
B「それほど」
A「そう、それほど」
B「……あー、スルー力が高いってこういう感じ?」
A「ああ、たぶん、そういう感じ」
B「中の人はスルー力が低いんだね?」
A「いや、あれはあれで異常にスルー力高いと思うけど」
B「こんなにしつこいのにっ?」