大和但馬屋日記

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アニメだらけ

冬のおたくイベントをことごとくキャンセルした欲求不満の解消といふわけでもないが、東京国際アニメフェア2003にうにゅにゅ(仮)氏と行つてきた。ビッグサイトエスカレータが動くイベント*1に行くのは何年ぶりだらうか。
イベントの内容はゲームショウのアニメ版といつたところ*2
会場でつくづく感じるのは、世の中には何と多くのアニメがあふれてゐることかといふこと。会場の賑やかさ華やかさだけを見ると世の中の不況なんて嘘ッ八に思へるが、これを支へる制作スタッフの労働環境が未だ日本において底辺レベルにあるといふのだからわけがわからんつーか、世の中間違つとる。

  • くろみちやん2制作決定。早く観たい今すぐ観たい。
  • 「アニメテクニックの世界展」江戸写し絵は素晴らしい。アニメと日本人の感性が非常にマッチしやすいものであつたことを知る。他にも同展は見どころ多し。
  • 忍風カムイ外伝」のOPは今観てもしびれるなあ。
  • マーコス先生の原画全部見せれー。西村誠芳氏のコンテも見たい。余談だが今ANIMAXガンダムXをやってゐて、今さらの様にハマる。当時ちやんと観ておくべきだつた。
  • オランダアニメが良かつた。アムステルダムの麻薬政策にも葛藤があるのだな。

*1:コミケワンフェスでは人混みが激しいためエスカレータや動く歩道は運転されない。

*2:何の説明にもなつてない。

種を守れ?

ファースト世代からのガンダムSEED擁護論
我が身に照らせばそもそも子供が話なんか見ちやゐないのは確かだし、メカが出てくりや何でもいいものだ。そのあたり、事実の指摘としては間違つてないのだらう。しかし、だからといつてそれは作品が面白くなくてよいことを意味しない。過去と訣別しようが何をしようが勝手だが、アニメを作る以上最低限の衿持といふものがあるだらう。
単発エピソードの寄せ集めだらうが商品企画ありきだらうが面白く仕上がつてゐる作品は幾らでもある。そんな状況下でただ出来が悪いだけと感じる作品を「出来が悪い」と評して何の不都合があらうか。それに対して「別に面白くなくともよい、誰もそんなものを求めちやゐない」などとは、論点をずらしてゐるだけで擁護にすらなつてゐない。マーケティングの成否を認めることとアニメの出来の良し悪しを語ることに関係などないのだが、筆者はそれを意図的に混同してゐる。
この論の意図はあるターゲットを小馬鹿にしたいだけなのだらう。切り捨てられたターゲット層による作品批判が無駄ならば、同じ層による擁護も無駄だらうに。

追記

この種の「オタク世代論」に反発が出るのは当然のこと。大まかな時代毎のムーブメントを理解する補助にしか本来なり得ないものを、目の前の現実の「原因」としてしまふから無理がある。因果関係といふものはさう簡単に一対一で対応するものぢやない。