■ [GP][2008][GBR]2008年第9戦イギリスGP決勝
ウェットコンディション。
スタート、ハミルトンが巧かった。二番手に上り、コバライネンに迫る。コバライネンは失敗してウェバーとライコネンの蓋になった格好。ヘイキは一コーナーで挙動を乱すが耐えた。
チャペルあたりでウェバーがスピン。マッサもスピン、クルサードとベッテルは絡んで両者リタイア。大荒れ。クルサードは最後の母国GPだけに残念。
五周目、ハミルトンがコバライネンを抜いた。
ウェバーは落したポジションを懸命に回復中。調子はいい様だ。十一周目、コバライネンがスピンしてライコネンに先行を許す。ヘイキはフィンランド人のくせにウェットに弱いのか?
十二周目、スーティルがスピンしてグラベルに捕まりリタイア。目の前でスピンされたブルデーはヒヤヒヤ。これで中嶋に抜かれた。
ハミルトンとライコネンの差が詰ってきた。二十周目、コバライネンがピットイン。赤外線カメラの映像、交換前のタイヤも温度高いんだな。タイヤウォーマーちょう偉い。
二十一周目アロンソ、タイヤは交換せずに給油のみ。コンディション変化をどう読んだか。
二十二周目、ハミルトンとライコネンが同時ピットイン。ライコネンは給油のみ、ハミルトンはタイヤも交換。前後関係はそのままだがピットアウト後のパフォーマンスに差が出るか。
二十三周目、止んでいた雨が再び降り始めた。こうなるとタイヤ無交換組は辛い。ギャンブル性が強くなってきたな。
ライコネン、明らかにペースが悪い。擦減ったウェットタイヤではどうにもならず。二十七周目、コバライネンとハイドフェルドの餌食に。ハイドフェルドはコバライネンも抜いて二番手に浮上。
ペースがどうしようもないライコネンは折返しの三十一周目にピットインしてタイヤ交換、満タンにしてコース復帰。最後まで走りきるつもりか。
強まる雨の中、三十五周目にハイドフェルドがコバライネンを抜いて二番手浮上。
雨ますます強まる。コバライネン、三十六周目にピットイン。バリチェッロとバトンはエクストリームウェットタイヤに交換。もうスタンダードウェットは無理か。四番手ピケがコースアウトしてリタイア。マッサとライコネンがスピン大会。ホンダ勢のペースがいい。しかし雨は弱まったか。
三十九周目、ハミルトンが二度目のピットインでスタンダードウェットに交換。ハイドフェルド、クビサも続いて同じくスタンダードウェット。ドライビングが難しくても我慢の選択か。
しかしこのコンディションはやはり厳しいのか、四十一周目にクビサがスピンアウト、リタイア。ロズベルグも前車と接触してフロントウィング破損、ピットイン。
あちこちでスピン大会、そして野兎も縦横無尽に走り回る。
終盤を迎えてスタンダードのペースが戻ってきた。守るか攻めるか。マッサは相変らずスピン大会、お前はいつぞやのラルフか。
五十周目、コバライネンもまたスピンしてアロンソとライコネンに抜かれる。
ライコネンがアロンソを追立てているが、そう簡単に料理できる相手ではないぞ。その二人をハミルトンが周回遅れにする。しかしアロンソは厳しいのか、五十四周目にライコネンに抜かれ、コバライネンにも追立てられる。さらに中嶋が迫る。
五十八周目、コバライネンがようやくアロンソを抜いた。中嶋とトゥルーリも迫ってきている。
荒れに荒れたレースを一人堅実に走り続けたハミルトンが母国で今季三勝目。二位にハイドフェルド、そして三位に何とバリチェッロ。雨のルビーニョを久々に見たな。ジョーダン時代の初優勝を思い出した。四位ライコネン、五位コバライネン、以下アロンソ、トゥルーリ、中嶋まで入賞。十三台完走。マッサが最後尾を守りきり、フェラーリ大敗。今回は本当にダメすぎたな。
ライコネン、ハミルトン、マッサが同点で並ぶ。今年のチャンピオンシップは毎戦トップが入換るので何がどうなるやら。シーズン展開としては面白い。
次はニュルではなくホッケンハイムでのドイツGP。