大和但馬屋日記

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映画「ウルトラマンX きたぞ! われらのウルトラマン」を観に行つた。一昨日行かうと思つて座席予約までしたのに物凄い雨で、自転車でしか行けない場所だつたため泣く泣く諦めたのでリベンジ。
ウルトラマンX」はたまに配信で観てゐただけであまりきちんと追ひかけてはゐなかつた。面白いかどうかで言ふとまあ、俺向けに作つてくれてる訣ぢやないからなあとしか言へない。でも特撮がいいなあ、映画で観るのは悪くなささうだなあと。「ウルトラ」映画は「超ウルトラ8兄弟」以来七年半振りで、その間の「ウルトラ」動向もあまり追つてゐないので色々と新鮮だ。
観た感想としてはまあいつも通りで、「いいものを観た、すげえ楽しかつた、別に面白くはないけどそこは構はん」といふ感じ。百点満点で百点。因みに「ガルパン」映画に点を付けるなら百点満点で千点。さういふ基準。今回特に良かつたのは吉本多香美さんは相変らず可愛いなあとか、羽根を開いて空飛んで空中戦を繰広げるアントラーが最高だとか、ゴルザが「ティガ」の時よりクオリティアップしてて恰好いいとか、まあ色々あるけど要するに怪獣が出てるところは全てよし。店で売られてる玩具と同じアイテムで戦ふウルトラマンエックスさんはもうさういふものとして、さうでなければ新作も拝めないのだから呑み込まう。その使ひ方がアクションとして様になつてないのは頂けないが…
高層ビルの展望窓から街並みの向うの怪獣を望んだり、ビルの屋上を舐めてウルトラマンと怪獣の対決を映したり、基本構図がローアングルからの見上げで徹底されてゐたりなど、デジタル時代ならではの着ぐるみ特撮の造り込みが大変素晴らしい。「超ウルトラ8兄弟」では超巨大怪獣とのフルCGでの空中戦をクライマックスに持つてきてゐたが、観たいのはそんな絵ぢやないんだよな。今は、いいバランスが取れる時代だと思ふ。
敢へて一言物申すなら東北地方の古代文字の碑文に「へきせき」などと書いてあつて「碧石」を指してゐるといふのは筋が悪いなあと思つた。なんで漢字の音読みなの…「バラージの青い石」に引掛けてるんなら普通に「青き石」とかで良かつただらうに、世の脚本の人が擬古文を書くとどうもをかしなことになりがちだ。その手本であらう「ナウシカ」でも「青き衣」といふ風に判り易い言葉だけで雰囲気を出してゐるのだから、真似るならさういふツボをこそ真似た方がいいと思ふんだ。
あ、書き忘れてた。初代マン対ゴルザ、ティガ対アントラーの結着をつけるシーンの「科特隊のテーマ」と「GUTSのテーマ*1」のアレンジメドレーは最高すぎてウルッときた。かういふのにホント弱い。

*1:曲名がさうかは知らない