大和但馬屋日記

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F1マシンの長大化

メルセデスF1の新車が手堅い出來に見える。
それにしても今年のマシンはホイールベースが長い。レギュレーションでタイヤ幅とトレッド幅がそれぞれ大きくなつたので、そのままではジオメトリが横方向にばかり擴がつて擧動がナーバスになつてしまふから、前後方向も長くしてバランスを取つたものと思はれる。つまりマシン全體が一囘り大きくなつたといふことだ。一九九一年頃のフットワークやローラの如き馬鹿長いV12エンジン搭載車の様で、コンパクトなマシンが好きな自分としてはちよつと殘念な傾向だ。ドライバーに走るパーツを貼付けた様なのが理想。F1マシンは「めちやくちや速いカート」であつてほしい。
めちやくちや速いといへばフェラーリが先日發表した新しい市販車。フロントエンジンの北米向けGT車の系譜なのはいいが見た目がまるでSRTバイパーそのもので、ちよつとプライド捨てすぎではないかと思つた。そいつの名前が「スーパーファスト」。「めちやくちや速い」。ちよつとプライド捨てすぎではないかと思つた。トランプ政權下のアメリカ市場を睨んだらかうなつた、といふことでもなからうが。