隠し剣鬼の爪

隠し剣 鬼の爪 通常版 [DVD]

義理の父の影響でしばらく前に藤沢周平ファンになった。で、映画はいまひとつと聞いてたので公開時には見に行かなかったんだけど、なんとなくDVDを借りてきた。うーん、確かにどうなんだろう？原作が短編なので、それを補うためにか他の藤沢周平の短編にでてくるエピソードとミックスした感じか*1 *2。短編映画にすればいいのになあなんて、それでは商業的に成功するのは難しいのかなとは思いつつも感じてしまった。特に、海坂藩に新式銃が入って西洋式調練をするくだりや狭間との決闘のかたの付け方とか、幕末のにおいを感じさせるエピソードのために、悪く言えば昔々年末時代劇スペシャルでやってた『白虎隊』とか『田原坂』みたいな雰囲気がする？何も原作の世界観、ストーリーを忠実に再現しろという訳ではないし、これはこれで独立した脚本なんだからいいんだけど、ちょっと自分自身の期待感のもっていきかたを間違った感あり。

*1:というか、どうやらもともと短編２作を基に脚本化しているようだ。だから当たり前か

*2:切り貼りといえば、こないだケーブルテレビでやってた『タッチ３』には驚いた。３０分アニメのダイジェスト版じゃないかと思うつなぎの悪さ。80分の映画の中でエピソード１とか２とかぶちぶち切って、この切り貼りを脚本といえるのか。トリロジーは１が面白く、２でつまらなく、３で再び盛り上がるという後輩の説を見事に裏切るつまらなさ。当時こんなんで興行は成功したのだろうか？