いんくらyochさんの日記

興味あることの忘備録

DualExtrusionへ改造

ボーデン式の3Dプリンタで面倒なのがフィラメント交換であり、それを簡単で素早くできるよう手を加えてみた。
方法は、エクストルーダをもう一つ追加し、ホットエンド上部でフィラメントを切断できるアダプターを付けて、2種類のフィラメントが素早く切り替えできるようにするものである。
当家の3DプリンタのコントローラはMKSv1.4であるため、エクストルーダを2つコントロールできる。
Aliexpressでボーデン式エクストルーダーの完成品とステッピングモータードライバを購入したので、それぞれプリンタへ組み込んだ。その後、MarlinのファームウェアもExtruderCountを2に変更して、コントローラに焼き込んだ。
また、Octoprintの設定もエクストルーダーを2個に設定し、これでGコード上はT0とT1のコマンドでエクストルーダを切り替えられる。
ホットエンド上部でフィラメントをカットできるアダプターは、先日にFusion360モデリングしたものに手を加えて印刷した。二股に分かれているので、それぞれのエクストルーダーのチューブを挿入できる構造としている。
FilamentRemover DualExtrusionModel by x1200idt - Thingiverse
▪️完成写真

運用は、curaでのスライスはシングル設定のままとし、吐き出したGコードテキストエディタでT0やT1を追記する方法としている。
フィラメント交換は、アダプターの中央でアートナイフを使ってフィラメントをカットし、切った色のフィラメントを手動でアダプター入り口まで巻き戻し、ホットエンドを加熱後もう一方のフィラメントを送って、残りのフィラメントを吐き出して、交換完了となる。
Octoprintはアクティブエクストルーダーとなっているホットエンドのみ温度が更新される仕様のようで、T1をアクティブにするとT0で出ている温度はそこでホールドされてしまう。シングルノズルなのでT1の温度は無いが、表示上の問題であってプリンタ側では問題なく印刷できている。