ヤマカシ

自分はやってないけど、子供が壁を登るのを見ていて、なんだかそういうビジョンを持ってしまった。

そうなるとさ、街を歩いていても、あのビルはこういうルートなら登れんじゃないかな?とか、つい考えてしまって。前はただの風景だったものが、はっきり興味の対象になるっていうのは・・・楽しい。子どももそうみたいで、お堀をながめながら、あの岩の角から攻めるのが良さそうだよね?とか言ってる。世界がぐっと近づいてくるようで、解釈というのは、なかなか面白い道具なもんだ。

「ヤマカシ」という映画があった。何語?日本語みたいな響きだけど、要するに、どこでも登って、飛び降りるパフォーマンスをする人たちで、リュック・ベッソンが映画にしていた。お話が面白い映画じゃないんだけど、話の種にはなる。

スタートレック(?)のナゾの日本人「タコ・カクタ」みたいな、外国語圏の人がぽい日本語ってつくるじゃない?あの「ニアミス」なセンスは、まねできないから、悔しいね。ツインピークスの怪しい日本人「ヤカモト」もじたばたしちゃうじゃない?今はハリウッドあたりはでちゃんとしてて、つまらん。

自分を振り返っても昔の子って、建て込んだビルの屋上から屋上へ飛び移ったり、崖下の廃屋の屋根に飛び降りたり、不法侵入したりして、遊んでいた。今の親だったら(私も)絶対に禁止するようなことをして、大きくなっているんだけれど・・・今の子どもたちは、壁でも登らせないと、なんか、冒険が足りないよなあ・・・。