gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

九龍城

逃げ込んで、囲われる。

ぼくがイメージするのは、九龍城だが、そういえば、ペルーのリマの酒場で、男たちがぼくから暴力で金を巻き上げようとするのを、酒場のお姉さんたちが守ってくれたのだ、と他の日本人から聞かされたことがある。

ぼくはそんなふうに、誰かに守られていても気づいてもいないで、ギリギリのところで生きてきたのかもしれない。

旅も、呑気だからできたにすぎないが、ぼくが世界を広げるにはそれ以外になかっただろう。

無法地帯へ入り込んだイメージ。でも、入るときは、それを知らない。だから、入り込んでしまう。

生きて帰れれば、そんな経験もわるくない。


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