大晦日らしく一年を振り返る

下手すると、ふだんの休日とまったく変わらなくなりそうだったので、日記くらい年の締めくくりにふさわしくしてみる。

振り返ると、変わった気がする。

かつておおいに人間嫌いで、今年の始め頃までひきずっていたのだが、この一年で、気にならなくなった。知り合いの数が増え、友達と呼べる人もちらほら増えてきて。
少しがんばれば人の役にも立てるらしいと気づいたのが大きい。
(でも、自分の長所の多くは、おおいに人間嫌いだった時期に、独りで読んだり書いたりして、形成されたものだ。いちおう思い出しておこう。)

社会的活動が増えるともに、自分勝手な本性があらわれてきた。ことを始めるだけ始めて放置してしまったりとか。気を付けないと。手当たり次第にものごとを始めていい時期は過ぎて、吟味して選ばないといけないようになった。それでいて、慎重になりすぎると、あのときあれもしていればよかった、ということになる。──機会損失──AしなければできたはずのB。
(でも、いちおう思い出しておこう。自分は、どんなにささいな作業でも、集中してやるときには楽しめるということを。自分にとっての利益が最大になる行動をわざわざ選択しなくても、少しでも意味があることに精魂こめられれば、その時間は十分幸せであることを。)

古典主義と浪漫主義の対立が、単に芸術史上のことだとは、思えない。