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ソーシャルメディアで世界を変える!

2012-01-24

Googleのソーシャル検索開始にみる Google vs Facebook 情報争奪戦の行方

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Google の検索に Google+ のソーシャル情報が加わりました。(日本語版はまだ)

↓参考記事
Googleが、Google+連携でソーシャル検索を実現。ここ数年で最も大きな検索の進化と発表 in the looop 斉藤徹

インターネットで新しいサービスを作ったり、
稼ごうと考えている人にとっては、この潮流をどう捉え、
どのチャンネルで、いかに情報発信をしていくのか、が
今後のビジネスチャンスを掴む上でも重要な選択となってきますね。

そこで、google vs facebook にまつわる
これまでの流れと、そこからの未来を想像してみた(*・∀・)

インターネットの覇者はgoogleからfacebookへ


そもそもGoogleは「この世の全ての情報を誰でも簡単にアクセスできるようにする」という
壮大なミッションに基づいて、インターネット上のテキスト情報のみならず、
世界中の地図(Google マップ)から本の中身(Google ブックス)に至るまで
あらゆる情報を検索できるようにし、それらを全て無料で開放してきました。

このフリー戦略によってGoogleはネット上で最も多くの人が利用する
検索ポータルとしてインターネットの覇者になりました。

ところがfacebookの登場によってこの地位を覆されることになります。

facebookはログインが必要なクローズドサービスのため、
その大部分が外部から閲覧することができません。
当然、Googleであってもfacebook内の情報を検索することを
許可されていない状態にあります。

しかし今やアメリカ人の7割、職場や学校ではほぼ99%とも言われるほど
facebookが普及しており、人々は情報をシェアする場所を
従来のブログやSNSではなくfacebookに落すようになりました。

見てる人はみんな実名で知り合い、という安心感から、
これまで以上に情報のアウトプット量が増え、
さらにはスマートフォンの普及によって
これまで収集することが難しかった
今、どこで、誰と、なにをしていて、これからなにをするか、
といったリアルタイムのライフログまでシェアするようになってきました。

ユーザーもソーシャルメディアにライフログをシェアしていくと
もっと皆とつながれたり、色々な情報を教えてもらえたり、といったメリットに気付き、
価値のある情報は益々facebookに集約されるようになりました。

これによって、facebookの保有する情報は
Googleの検索可能な情報の量と質を上回る状況となり
Googleは検索ポータルの地位を揺るがされることになります。

↓インターネット上のデータは増えたがその大部分はfacebookだった。
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↓参考記事
FacebookがGoogleを廃業に追い込む理由

Google+の使命と成功の秘訣


その流れに危機を感じたGoogleが自前でライフログを集めるために
新しく導入したサービス、それが Google+ です。

サービスとしてどうなのか、についての賛否両論はありますが、
Google+は今後さらに拡大していくに違いありません。

↓参考記事
速報:ラリー・ペイジ、Google+ユーザーが9000万人突破と発表―60%が毎日利用

Googleは検索エンジンとしての世界シェア1位で
ブラウザChromeも今やFirefoxを抜いて世界シェア2位
スマートフォンOSのAndroidもモバイルOSシェア1位
PC、モバイル、検索の入口となる導線を全て握っていて、
さらにYoutube、Gmail、Picasa、Googleマップなど多岐に渡るサービスで
15億人以上の潜在顧客を抱えています。

しかも、これらのサービスをGoogle+の導入口として利用できるだけなく
各サービスでソーシャルグラフと連動させることによって、
まったく新しい価値を生み出せるようになります。

Google+に落した情報の全てが、その他全てのGoogleサービスを
飛躍的に便利なものにしてくれるとしたら、これは実に革命的なことです

例えばGoogleマップひとつをとっても、
↓こんなようなことが実現可能になっていくんじゃないかと思われます。

・全世界のあらゆる場所の写真・映像・口コミ情報(属性別・言語別)が見れる!

・友達ともっとつながりやすくなる!
 友達が今どこにいるか、リアルタイムにマップ上で確認できて
 みんなで集まるならいつ、どこにするのが一番集まりやすくて、自分たちにとって
 はずれない場所はどこなのかも教えてくれる。予約や連絡も自動で。
 また友達が過去にいつ、どんなところに、どういう方法で行ったのかもわかり
 その時の写真や動画から思いや感情も共有できる。

・知らない土地の紹介者を見つけられる!
 自分が知らない土地のことを詳しい人で、かつ自分と属性、嗜好が似ていて
 コンタクトしたら喜ばれるであろう社交的な人を自動的にお勧めしてくれる。
 事前のコミュニケーションもとりやすいように相互紹介してくれる。

・自分が行くべき場所を教えてくれる!
 自分と属性の近い人や友達がお勧めしている場所、
 この場所が好きな人はこんな場所も好きだと言っている情報などから
 絶対に行った方がいい場所、あなたが気になるであろう場所を教えてくれる。

これまではユーザーが自分で「検索できる」だけだったものが、
日常生活の中で、マップを使う、というあらゆるシーンにおいて
その一歩先を予測して「提案してくれる」機能がつく、というイメージですね。

そしてGoogleが最もアピールすべきなのは、ソーシャルグラフとつながることで
どれだけ上にあげたような新しい価値を体験できるのか、です。

facebookと併用してまでGoogle+を使い続けるメリットがあるのか?
そんなユーザーの不安を解消し Google+を使いたくなるメリット を
訴求する必要があります。

GoogleにはできてFacebookにはできないこと、
これを伝えていくことがGoogle+ 成功の秘訣じゃないでしょうか。

↓参考記事
Google+(グーグルプラス)の戦いの本丸は会員数ではなくデータ量:[mi]みたいもん!
Googleの新検索『Search+』、可能性と問題点 « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム

中途半端なソーシャル連動は逆に価値を下げる?


上記のアピールの一環として最初に開放されたのが、
先日のソーシャル検索だと思いますが、
検索の連動は時期尚早な気もします。

↓参考記事
新しいGoogle検索結果表示は最悪、検索エンジンはBingに乗り換えるべき : ギズモード・ジャパン

前回の食べログのエントリーでも書きましたが、
インターネットをひとつの人工知能と捉えた時、
あなたの情報を預ければ預けるほどインターネットはあなたを理解して
あなたを導くアドバイスをしてくれるようになっていきます。

Googleのようなサービス提供者がそういったことを実現するには、
ターゲット層と近しいユーザーの情報を量的に蓄積し
データをユーザー好みに組み換えて提案をする必要があります。

その意味でいうと、まだ Google+ には量的なデータも蓄積されておらず、
それらをスマートに組み替えて提案するロジックも
まだまだ発展途上だと思われます。

検索をソーシャル連動させる本当の目的は
ユーザーが求めている情報はなんなのか、を瞬時に理解して
それをピンポイントで提案できることだと思います。

ただ現状では 友達も気になっていたよ、友達もこの情報持ってたよ、
と教えてあげるくらいの機能に留まっています。

友達の情報は、それが本来目的としている情報ではないにしても
ユーザー本人にとっては関心を惹きやすい情報となってくるため、
逆にノイズとなり検索を邪魔してしまうリスクも高くなりますし、
Googleにとっても広告の収益機会を損失してしまう懸念が考えられます。

ソーシャルグラフの情報をいかにユーザー好みに組み替えて
コンシェルジュのように的確な提案ができるようになるか、
それこそが Google や Facebook に真に求められている
検索を超えた新時代のサービスだと思います。

Google vs facebook 今後の行方


上記のようにGoogle+にも多分に期待できる余地があり
facebookとの逆転もありうるのではないかと思います。

どれだけインターネットが提案をしてくれるようになっても
過去のデータを探るための検索ニーズは当面なくならないですし、
Googleの検索優位性 と 多岐に渡るフリーのサービス を持ってすれば
ユーザーがGoogleから離れることは考えにくいでしょう。

少しでも早くGoogle+を普及させて
facebookに負けない情報の質と量を確保し、
それらを既存のサービスとスマートに連動させていく、
それがGoogleの勝ちパターンだと思います。

逆にfacebookの優位性は既に蓄積された8億人のソーシャルグラフと
ライフログの蓄積データそのものにあり、
いかにGoogleより先に人の未来を予想し、提案する仕組みを作れるか、
そして先行者メリットを活かしどれだけ多くのサービスと連携しておけるか、
が重要になってくると思われます。

結論としては Google も Facebook も
まだ十分すぎるほど発展の余地を残しており、
この先数年でどちらかが勝ってどちらかが負ける、
といった状況にはなりえないように思えます。

究極的には Google と facebook が組んでしまえば最強ですが
互いに競争することで切磋琢磨しながらソーシャル時代の新しい
サービスの在り方を追求していってほしいですね(*・∀・)

あなたはどちらがくると思いますか?



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食べログやらせ事件にみる口コミサービスの欠点と未来


 

2012-01-06

食べログやらせ事件にみる口コミサービスの欠点と未来


先日、飲食店口コミサイト「食べログ」で一部の店舗が
月10万円で業者に口コミの捏造を依頼していたことが発覚し
Yahooトピックスを始めネット系メディアを騒がせました。

Yahoo!トピックス「食べログ」やらせ書き込み、請負39業者が・・

ネット上では、こういう行為は絶対に許せない、断固として対策をすべき、
といった意見が目立ちました。

食べログも悪質な業者には法的処置を取っていくとのことですが
誰でも投稿できる場所がある以上、そこに真実でない情報が
記載される可能性があるのはいたしかたないことで
いくら対策をしてもイタチごっこには変わりません。

ただこれはソーシャルメディアの普及と
サービス側の努力で近い将来解決できる問題だと思います。

以前から食べログには思うところがあったので、
これを機会に口コミサービスの欠点と未来の在り方をまとめてみた。

現状の口コミサービスの欠点


これは今回のやらせでも悪用されることになった
点数という曖昧な基準による評価指標と、それを多くのユーザーが
正しいと信じ込んでしまっている使用環境にあります。

僕自身も食べログはよく使わせてもらっていますが
基本的に評価点などは参考になりません。
3を切っていたら怪しいから口コミも読んでおくか、程度のものです。

そもそもの集計ロジックを考えれば参考にならないのもわかります。

例えば、そこそこのフレンチの店があったとして、
・Aさんは年収1千万で、時間もあって都内のいい店はだいたい知っている
 評価→ 3 だったとしても
・Bさんは年収200万円でフレンチなどいったことない服装もわからないけどデートで奮発
 評価→ 5 だったりします

年収はわかりやすい例えですが、
他にも利用者の味覚や金銭感覚、その店の利用目的、
タイミングが違えば、当然求められるサービスの水準も異なってくるので
この時点で万人に共通の点数評価などは元々無理があると思います。

かなりの店舗数を食べ歩いているグルメ通の方でも
自分と属性や環境が違うとあまり参考になりません。

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本来求められているニーズ


では食べログが真に求められているサービスとはなんでしょうか?

それは
「あなたと、あなたと食事をする相手にとって
 最高の時間が過ごせる場所を提案してくれること 」
に尽きると思います。

理想は「検索」できる、ではなく「提案」してくれることです。

例えば、僕がデートに使う店を探しているとしたら
何も条件を入れずに「検索」ボタンを押すだけでも、
・渋谷で30歳IT系の社長・役員クラスの人が好んで使いそうなお店
・そのユーザー層のターゲットになりやすい女子層のウケがよくて
・かつ待ち合わせしやすかったりタクシーを拾いやすかったり
・かつ近くに景色が綺麗でイケてるバーがあったり
と、ある程度の選択肢も含めて「提案」してくれるのが理想です。

じゃあこのニーズを満たす条件の情報を持っているのは誰か、というと、
それはやはり自分と同じ環境に属する人達、になってきます。

あなたが本当に必要としている情報を持っているのは
実はあなたと同じ価値観、味覚、金銭感覚を持っている人で、
かつ少しだけあなたより未来を行っている人、ということになります。

口コミサービスの行き着く先


情報がソーシャルメディアを中心に伝達される時代になった今、
ライフスタイルやライフプランを提案するようなサービスでは、
いかにそのターゲット層と近しいユーザーの情報を量的に蓄積し
スマートに組み換えて提案できるか、が重要となってきます。

つまり、食べログが「口コミ情報」というコンテンツの価値を高め、
今回のような業者による操作を排除するためには
さらなるソーシャルグラフとの連動が不可欠です。

具体的には、誰が、いつ、どこで、誰と、なにをしていた、という
いわば「ライフログ」をサイト内で収集する、
もしくはサイト外から引っ張ってくる必要があります。
常に立ち上げているようなサービスでない限り、
自前で情報を集めるのはしんどいので、
facebookやtwitterとの連携は避けられないのではないかと思います。

サイトはユーザーのあらゆる情報(性別、年齢、職業、付き合っている人、
友達関係、外食している割合、普段食べている物、など)を得ることで
よりユーザーに近しいタイプの人同士で情報をシェアさせたり、
そこから想定される好みをより正確に当てていくことができたり、と
さらに価値の高い情報提供ができるようになります。

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また現段階では「提案」まですることが難しかったとしても
自分に近しいレビュアーを年齢など細かい属性で検索できたり、
自分と同じ店、同じメニューを好きだと評価している人や
似たような写真をたくさん撮って投稿している人を
お勧めユーザーとして教えてくれたり、
といった検索機能が追加されるだけでもいいと思います。

ユーザー同士の結びつきが強くなりソーシャルグラフがより明確になれば
情報そのものには価値がなくなり、その情報を、誰が、どういった感情で
発信しているのか、といった背景をベースに価値が判断されるため、
必然的にやらせは排除されていくことになります。

そして最終形態としては全ての口コミデータを元に
今いる場所、時間、相手に応じて常に最適なプランをピンポイントで
提案してくれるコンシェルジュのようなサービスになってくれると期待しています。

あとがき


今回は食べログをきっかけとして、
口コミサービスの在り方について考えてみましたが、
ソーシャルメディアによってこれまで当たり前だった
既存サービスの多くは変革の時を迎えています。

情報の流れがマスメディアから個人メディアになり、
個人メディアでもマスメディアと変わらないだけの影響力を
持てる時代になっています。

そしてfacebookには8億人分のデータベースが存在していて
彼らがいつ、どこで、誰と、なにをしているか、というデータを
垂れ流し続けているので、もはやイチ個人の行動、好み、未来を
予測することも不可能ではなくなってきています。

ソーシャルメディアで情報をシェアしたり
個人情報が取られることを懸念される方はまだまだ多いですが、
インターネットをひとつの人工知能と捉えた時、
あなたの情報を預ければ預けるほどインターネットはあなたを理解し
あなたを導くアドバイスをしてくれるようになっていきます。

これは人類が未だかつて創造したことのない集合知であり
そこから生み出される価値は僕らの想像の域を遥かに超えるものです。

このブログではそんな未来を妄想しながら、新しい価値を世に広めるべく
ソーシャルメディアの基礎からビジネスアイデアまで
ためになる情報をこれからもアウトプットしていきます。



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2011-11-07

アプリの広告収益を最大化するための書籍を執筆しました!



アプリを開発されているみなさま!
十分な広告収益をあげられているでしょうか?

アプリをマネタイズするのはなかなか難しいと言われていますが
やはり一番手っ取り早い方法は広告を掲載することです。

しかし
『広告の設置の仕方がわからない』とか
『設置してはみたもののなかなか売り上げが上がらない』
といった悩みも多いのではないかと思います。

そこで今回、そんなアプリ開発者の皆様に向けた書籍を
執筆させて頂きましたので紹介させて頂きます。

その名も Smartphone Ads です。 

Smartphone Ads

カイト株式会社さん、嶋田智成さん、との合同著書で
ソフトバンククリエイティブ様より出版させて頂きました。

目次

Part 1 スマートフォン向けアプリ広告とは?
Part 2 アプリ広告の導入事例
Part 3 広告導入の計画を立てる
Part 4 アドネットワーク広告の実装
Part 5 広告を管理・運用する
Part 6 スイッチ広告の実装
Part 7 アプリのプロモーション

広告の基礎知識からアプリのプロモーション方法まで
幅広い内容を網羅しており、図解も多くわかりやすい内容になっています。


例えば、スマートフォンの広告市場はまだまだ発展途上なので
1社のアドネットワークだけを掲載していても
なかなか収益が安定しなかったり、
といった状況もあるかと思います。

その解決方法として Adwhirl などのメディエーションツールを使うことで
複数のアドネットワークを同時掲載して収益を最大化する、
といった手法などを紹介させて頂いています。

また本書では紹介できていないのですが
最近では ngi groupさんの Adstir や adingo さんの Fluct など
SSPと言われるメディアプラットフォームも登場してきています。
※残念ながら本書の企画時点ではご紹介できる段階にありませんでした。。

ソーシャルメディアの普及や最適化ロジックの進化によって
留まるところを知らないスマートフォン市場ですが、
本書によって少しでも多くのアプリ開発者様に広告を導入して頂き、
スマホ広告市場の活性化に一石を投じることができれば幸いです!



※ちなみに僕の会社ではアプリの企画も含めたマネタイズや
 スマートフォンプロモーションのご相談なども受け付けていますので
 広告でお困りの方はお気軽にご相談ください。→ isn@realinc.jp ※@→半角に直してください。